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【2020年版】ドラッグストア 売上高ランキング

ウエルシアがドラッグストア業界売上高1位に返り咲く

を掲げ、市場拡大を続けているドラッグストア業界。2019年度は、年明けまでは事業戦略にのっとり進めていたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、急な舵取りを迫られました。

各社は顧客ニーズの変化をどのように捉え、どんな取り組みをしたのでしょうか。さっそく、ドラッグストア業界の売上高ランキングをチェックしてみましょう!

◆売上高ランキング上位10社中9社が増収

順位 企業名
1
ウエルシアホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
868,280 111.4 2,012

ウエルシア薬局シミズ薬品丸大サクラヰ薬局金光薬品株式会社株式会社 クスリのマルエ

2
ツルハホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
841,036 107.5 2,150

ツルハくすりの福太郎レデイ薬局ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本杏林堂薬局ビーアンドディーR九州ドラッグイレブン株式会社

3
コスモス薬品
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
684,403 112.0 1,058
4
マツモトキヨシホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
567,868 102.4 1,717

マツモトキヨシマツモトキヨシ東日本販売マツモトキヨシ甲信越販売マツモトキヨシ中四国販売マツモトキヨシ九州販売マツモトキヨシファーマシーズぱぱす

5
スギホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
541,964 111.0 1,287

スギ薬局

6
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
427,499 104.0 876
7
ココカラファイン
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
400,645 100.8 1,354

ココカラファインヘルスケア

8
クリエイトSDホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
319,588 112.4 855

クリエイトエス・ディー

9
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
316,249 119.4 339
10
クスリのアオキホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
300,173 119.6 630

クスリのアオキ

※各社の売上高と店舗数は、下記のセグメントで集計
マツモトキヨシホールディングス…小売事業 サンドラッグ、クリエイトSDホールディングス…ドラッグストア事業 ココカラファイン…ドラッグストア・調剤事業 その他の企業は単一セグメントのためセグメント分けなし
※店舗数は国内のみを集計
※ランキングは有価証券報告書提出企業と売上高を公表している企業で作成

ドラッグストア売上高ランキング2020年版の第1位は、ウエルシアホールディングス。昨年度、ツルハホールディングスに奪われた首位の座に返り咲きました。全体でみると、売上高ランキング上位10社すべてが対前年度比で増収。さらに、10社中6社が対前年度比110%以上と、大きく増収しています。

増収の要因は各社さまざまですが、共通点としては店舗の純増数が挙げられます。

2018年度は上位10社の平均純増数は68店舗に対し2019年度の平均純増数は82店舗でした。業界全体で積極的な新規出店が行われていることがわかります。また、2020年に入ってからは新型コロナウイルスの影響で、マスクや消毒等関連商材の需要が急騰したことも売上に大きな影響を与えました。

ここからは、売上高ランキング上位3社の事業戦略と、コロナ禍の影響およびその対応について詳しく見てみましょう。

ランキング1位 ウエルシアホールディングス 売上高8,682億8,000万円

事業戦略の特徴:調剤薬局併設型店舗の拡大

ウエルシアホールディングスの2019年度の事業戦略の特徴は、「調剤併設店の増加」「新規出店」です。

調剤併設店舗は前年度から138店舗増加し、1,422店舗にまで拡大。処方箋受付枚数は、既存店の伸長と合わせて前年度比119.8%でした。処方箋単価も前年度比102.7%であり、調剤部門の成長が売上高の向上に大きく寄与しました。

出店戦略については、2019年6月のB.B.O.N(ビビオン)のM&Aを始め、積極的に拡大。新規出店と合わせて134店舗の純増を達成しました。

事業戦略の特徴:調剤薬局併設型店舗の拡大

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、消費者の予防に対する意識が高まり、マスク、衛生用品の需要が増加しました。2020年2月の月次売上伸長率は、前期比120.5%と大幅な売上増となりました。また、外出自粛に伴う”巣ごもり需要”により食品の売上が大きく伸び、前期比111.0%を記録しました。

ランキング2位 ツルハホールディングス 売上高8,410億3,600万円

事業戦略の特徴:プライベートブランドが高成長

カウンセリングを主体とした接客サービスが特徴のツルハホールディングス。店舗の拡大戦略では、おおがたむら薬局、江頭エーザイなどのM&Aをはじめ、新規出店と合わせて68店舗を純増しました。

また、2018年度に立ち上げたプライベートブランド「くらしリズム」が2019年度は大幅に成長。コロナ禍でのマスク、衛生用品の需要増に影響もあり、対前年比575.6%とプライベートブランドの売上伸長に大きく貢献しました。

コロナ禍の影響と対応:インバウンド需要が高い店舗を閉店・休業

マスク、消毒剤、ハンドソープなどの売上が大きく伸び、「医療用品・介護」の商品群の売上高は前期比123.8%でした。一方、外国人観光客の激減により、インバウンド売上はほぼ消失。そのため、インバウンド需要が高い9店舗を閉店、7店舗を一時休業して出血を抑えました。また、パート・アルバイトを含む全社員に、総額30億円の特別感謝金を支給しました。

ランキング3位 コスモス薬品 売上高6,844億300万円

事業戦略の特徴:エブリデイ・ロー・プライスの推進

医薬品だけでなく、多様な日用品を安価で提供する「エブリデイ・ロー・プライス」戦略が特徴のコスモス薬品。2019年度は、前年度に引き続き物流や店舗作業の平準化を行い、ローコストオペレーションの推進を図りました。

出店戦略については、創立以来根を張っている九州地方だけでなく、2019年度は中部、関西、関東地方の店舗拡大にも取り組み、64店舗の純増となりました。

コロナ禍の影響と対応:日用品の売上が大きく伸長

マスクや消毒等関連商材の需要が急騰したほか、”巣ごもり需要”で食品や日用品の売上も伸長。医薬品だけでなく、多様な日用品を取り扱う「メガドラッグストア型」の店舗を運営するコスモス薬品にとっては大きな追い風となりました。2020年2月以降は毎月前年度比110%の売上高を記録しています。

ドラッグストア大手10社の寡占がいっそう強まる

日本チェーンドラッグストア協会によると、2019年度の業界市場規模(総売上高)は約7兆6,859億円(対前年度比105.7%)。2016年度から4年続けて前年度比5ポイント以上の伸びをみせ、高成長が続いています。

店舗数は前年度より403店舗増えて2万631店舗。大手チェーンを中心としたM&Aや新規出店が進んでいます。特に2019年度は、クリエイトSDホールディングスが256店舗、ウエルシアホールディングスが134店舗の純増であり、積極的な拡大戦略を打っています。

業界全体の総店舗数は増加する一方で、総企業数の減少が続いており、総企業数は15社減の401社でした。

売上高ランキング上位10社の市場占有率は売上高ベースで68.8%、店舗数ベースで59.5%。ともに前年度よりも上昇しており、M&Aによる業界の寡占化が続いていることがわかります。

今後のドラッグストア業界-コロナ影響に対する各社の舵取りに注目

新型コロナウイルスの感染拡大はドラッグストア業界に大きな影響を与えました。

マスクや衛生用品の特需を見て、とある県知事が「ドラッグストアはわが世の春」と発言して批判を受けましたが、必ずしもコロナ禍が業界にとって「追い風」だったわけではありません。

外国人観光客の激減により、インバウンド需要に強みを持つ店舗は苦戦を強いられていますし、外出自粛により化粧品の需要も低下しています。一方、巣ごもり需要で食品や生活用品の需要は高まっており、郊外型のメガドラッグストアは大きく売上を伸ばしました。

また、来店せずに買い物ができるオンラインストアのニーズも高まっています。

コロナ禍でも成長していくためには、過去の成功パターンにこだわらず柔軟な舵取りが求められていくでしょう。各社の戦略に注目です。

今後求められる薬剤師像

ドラッグストアにおける薬剤師の役割は、顧客の健康に関する悩みをカウンセリングし、最適なアドバイスをすることです。コロナ禍により、健康に対して不安を抱える人が増えているいまだからこそ、薬剤師のカウンセリング業務にかかる期待は高まっています。

顧客の悩みに応えられる豊富な薬学知識と、コミュニケーション能力の両方を備えた薬剤師が求められていくでしょう。

< 参考資料 >
ウエルシアホールディングス「2020年2月期決算短信」「2020年2月期決算説明会資料」、ツルハホールディングス「2020年5月期決算短信」「2020年5月期決算説明会資料」、コスモス薬品「2020年5月期決算短信」「月次営業速報に関するお知らせ」、マツモトキヨシホールディングス「2020年3月期決算短信」、スギホールディングス株式会社「2020年2月期決算短信」、サンドラッグ「2020年3月期決算短信」、ココカラファイン「2020年3月期決算短信」、株式会社クリエイトSDホールディングス「2020年5月期決算短信」、株式会社カワチ薬品「2020年3月期決算短信」、クスリのアオキホールディングス「2020年5月期決算短信」
日本チェーンドラッグストア協会「2019年度版 日本のドラッグストア実態調査(速報版)」

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