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ドラッグストア 売上高ランキング(2019年版)

ツルハホールディングスがドラッグストア業界売上高1位に

健康相談業務や、調剤薬局併設型ドラッグストアでの調剤業務など、地域医療の一翼を担う存在として薬剤師が専門性を発揮できる機会が増えているドラッグストア業界。 一方で、業界全体としては生鮮食品や一般食品などの売上が大きく伸びており、コンビニエンスストアやスーパーのように利用する顧客も年々増加しています。
各社はどの様に多様化する顧客のニーズを的確に捉え、取り組みを強化したのでしょうか。さっそく、ドラッグストア業界の売上高ランキングをチェックしてみましょう!

◆売上高ランキング上位10社中9社が増収

順位 企業名
1
ツルハホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
782,447 116.2 2,082

ツルハくすりの福太郎レデイ薬局ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本杏林堂薬局ビーアンドディー

2
ウエルシアホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
779,148 112.1 1,878

ウエルシア薬局シミズ薬品丸大サクラヰ薬局

3
コスモス薬品
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
611,137 109.5 993
4
マツモトキヨシホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
554,605 103 1,654

マツモトキヨシマツモトキヨシ東日本販売マツモトキヨシ甲信越販売マツモトキヨシ中四国販売マツモトキヨシ九州販売マツモトキヨシファーマシーズぱぱす示野薬局

5
スギホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
488,464 106.9 1,190

スギ薬局

6
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
411,212 102.8 870
7
ココカラファイン
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
397,403 102.3 1,322

ココカラファインヘルスケア東邦調剤古志薬局

8
クリエイトSDホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
284,270 106.8 807

クリエイトエス・ディー

9
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
264,926 98.8 334
10
クスリのアオキホールディングス
売上高(百万円) 前年度比(%) 店舗数(店)
250,885 113.4 541

クスリのアオキ

※各社の売上高と店舗数は、下記のセグメントで集計
マツモトキヨシホールディングスは小売事業、サンドラッグ、クリエイトSDホールディングスはドラッグストア事業、ココカラファインはドラッグストア・調剤事業。その他は単一セグメントのためセグメント分けなし。
※店舗数は国内のみを集計
※ランキングは有価証券報告書提出企業と売上高を公表している企業で作成

ドラッグストア売上高ランキング2019年版の第1位は、ツルハホールディングスが獲得しました。
近年首位を維持してきたウエルシアホールディングスは、僅差で2位に陥落。
その他の順位変動としては、昨年9位だったクリエイトSDホールディングスがカワチ薬品を抜き8位に浮上しました。
全体でみると、売上高ランキング上位10社中9社が対前年度比で増収。10社中7社が対前年度比で減収した調剤薬局業界とは対照的な結果でした。

増収の要因は各社さまざまですが、共通点としては店舗の純増数が挙げられます。
2019年の売上高ランキング上位10社の平均純増数は68店舗。売上高ランキング上位3社の純増数はそれぞれ、ツルハホールディングスが151店舗、ウエルシアホールディングスが185店舗、コスモス薬品が81店舗でした。店舗数を積極的に増やす拡大戦略が増収に貢献しているようです。
では、その他の要因はどのようなものがあるのでしょうか。売上高ランキング上位3社の取り組みを見てみましょう。

ランキング1位 ツルハホールディングス 売上高7,824億4,700万円

  • 高付加価値商品のカウンセリング販売に注力
  • 食品売場を中心とした既存店舗の改装
  • 2018年5月、ビー・アンド・ディーホールディングスをM&A
  • プライベートブランド、「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」を立ち上げ

カウンセリングを主体とした接客サービスが特徴のツルハホールディングス。
顧客のニーズに対応する高付加価値商品のカウンセリング販売に注力したほか、高齢化や競争激化に伴う商圏縮小に対応するため、食品売場を中心に既存店舗の改装を実施。食品の売上高は前年度比112.1%の1,209億2900万円となり、売上高の増加に大きく貢献しました。
店舗の拡大戦略では、2018年5月には愛知県でドラッグストア・調剤業界を展開するビー・アンド・ディーホールディングスをM&A。2017年度に買収した杏林堂(静岡県)に引き続き、東海地域での展開を強化しました。M&A以外にも特定の地域に集中的に出店するドミナント戦略で新規出店に取り組み、店舗の純増数は151店舗です。
そのほか、2018年度は新しいプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」を立ち上げ、商品開発・販売体制の強化にも着手しました。
これらの取り組みが奏功し、2018年度の売上高は対前年度比116.2%の7,824億4,700万円。ウエルシアホールディングスを抜いて首位の座を手にしました。

ランキング2位 ウエルシアホールディングス 売上高7,791億4,800万円

  • 24時間営業店舗を203店舗に拡大(2019年2月末時点)
  • 調剤薬局併設型店舗を1,284店舗に拡大(2019年2月末時点)
  • 2018年12月、MASAYAをM&A
  • 2018年3月、一本堂をM&A

ウエルシアホールディングスは、「ドラッグ&調剤」「カウンセリング営業」「深夜営業」「介護」をサービスの軸とする「ウエルシアモデル」を展開。多様な顧客ニーズに応える調剤併設型ドラッグストアを運営しています。
2018年度は2017年度同様、調剤薬局併設型店舗と24時間営業店舗の拡大に積極的に取り組み、処方箋受付枚数は対前年度比117.2%の1,354万枚でした。合わせて調剤売上高も上がり、前年度比113.1%の1,148億円2400万円と増収に貢献しています。
出店戦略については、東京都でドラッグストアを展開していた一本堂のM&Aのほか、東北地方、近畿地方を重点的に新規出店に注力。店舗純増数185店舗でした。
そのほか、2018年12月には化粧品専門店であるMASAYAをM&A。プライベートブランドの商品開発の強化に取り組みました。
結果、売上高は対前年度比112.1%の7,791億4,800万円。10ポイントを超える好成長を記録したものの、ツルハホールディングスには一歩届かず2位となりました。

ランキング3位 コスモス薬品 売上高6,111億3,700万円

  • 「小商圏型メガドラッグストア」を展開
  • エブリデイ・ロー・プライスの推進
  • 2019年4月、関東地方に初進出

一般的にドラッグストアの商圏人口は2万人以上といわれていますが、コスモス薬品では商圏人口1万人を基準にメガドラッグストアを展開する「小商圏型メガドラッグストア」を戦略に掲げています。自社競合を恐れず集中的に出店することで、他社の入り込む余地がないシェアを獲得することを目指しています。
また、医薬品だけでなく、多様な日用品を安価で提供する「エブリデイ・ロー・プライス」戦略もコスモス薬品の特徴です。2018年度は、前年度に引き続き物流や店舗作業の平準化を行い、ローコストオペレーションの推進を図りました。
九州地方を中心に展開しているコスモス薬品ですが、2018年度は新商勢圏への店舗拡大にも取り組みました。これまで、手薄となっていた中部・関西地方の出店に加え、これまで空白地帯だった関東地方への進出を決定。2019年4月、東京都に1号店をオープンし、2019年5月時点で3店舗を展開しました。
こうした取り組みの結果、4位のマツモトキヨシホールディングスとの差を広げ、売上高3位の座を確固たるものとしました。

 

ドラッグストア大手10社の売上高占有率は7割に近づく

日本チェーンドラッグストア協会によると、2018年度の業界市場規模(総売上高)は約7兆2,744億円(対前年度比108.4%)。2016年度から3年続けて前年度比5ポイント以上の伸びをみせ、高成長が続いています。
店舗数は前年度より694店舗増えて2万228店舗。大手チェーンを中心にM&Aや新規出店が進んでおり、総店舗数は増加する一方で、総企業数は減少しています。総企業数は15社減って416社でした。
売上高ランキング上位10社の市場占有率は売上高ベースで66%、店舗数ベースで58%。
ともに前年度よりも上昇しており、M&Aによる業界の寡占化は今後も続く見込みです。
ウエルシアホールディングスの東北地方・近畿地方への出店強化や、コスモス薬品の関東地方への進出に代表されるように、大手チェーンではこれまで手薄となっていたエリアへの拡大戦略を強めています。
地域の中小規模ドラッグストアへのM&Aを進めるのか、新規出店していくのか、今後の各社の拡大戦略に引き続き目が離せません。

ドラッグストア上位10社の市場(占有率、店舗数) ドラッグストア上位10社の市場占有率(売上高) ドラッグストア上位10社の市場占有率(店舗数) 調剤薬局上位10社の市場占有率(店舗数)

 

ココカラファインとマツキヨの経営統合の行方に業界全体が注目

ドラッグストア業界全体を大きく騒がせた、売上高ランキング7位のココカラファインとの経営統合をめぐる、マツモトキヨシホールディングス(ランキング4位)とスギホールディングス(ランキング5位)の争奪戦。
2019年4月にココカラファインとマツモトキヨシHDの資本業務提携の協議の発表を受けて、その翌日にスギHDがココカラファインへ経営統合案を送付した事が発端。
ココカラファインは特別委員会を設置し協議の結果、2019年8月にプライベートブランド商品の開発などに優れたマツモトキヨシHDと経営統合に向けた協議を始めると発表しました。
経営統合が実現すれば、売上高ランキングが1位に躍り出る超大型企業が誕生することになります。

M&Aが活発なドラッグストア業界ですが、これまで売上高ランキングに入るような大手チェーン同士の経営統合は例がありませんでした。
今回の経営統合の協議開始を受けて、他の大手チェーン同士が経営統合やM&Aに動く可能性もゼロではありません。
現時点で統合の時期については未定ですが、強大な競合相手の誕生に向けて各社は対応を急ぐ必要があるでしょう。
今回経営統合が実現しなかったスギHDをはじめ、各社が生き残りをかけてどのような戦略を立てるのか注目です。

< 参考資料 >
ウエルシアホールディングス株式会社「平成31年2月期決算短信」、株式会社ツルハホールディングス「平成31年度5月期決算短信」、株式会社マツモトキヨシホールディングス「平成31年3月期決算短信」、株式会社コスモス薬品「平成31年5月期決算短信」、スギホールディングス株式会社「平成31年2月期決算短信」、株式会社サンドラッグ「平成31年3月期決算短信」、株式会社ココカラファイン「平成31年3月期決算短信」、株式会社カワチ薬品「平成31年3月期決算短信」、株式会社クリエイトSDホールディングス「平成31年年5月期決算短信」、株式会社クスリのアオキホールディングス「平成31年5月期決算短信」
2016年度版日本のドラッグストア実態調査(日本チェーンドラッグストア協会)

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