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株式会社ゆうホールディングス 管理薬剤師 上堀さん

京都の人たちから信頼される薬剤師に

すべての業務に通ずるのは「地域のため」を第一にする思い
新しいことにもチャレンジし、患者さまとの信頼関係を築きたい

若手でも手を挙げれば機会を与えられる環境が大きな魅力

――以前は全国チェーンの調剤薬局に勤務されていたそうですね。転職のきっかけと、「ゆう薬局」を選ばれた理由を教えてください。

上堀元気(うえほり もとき)さん
株式会社ユー・ピー・ディー
一乗寺ゆう薬局 管理薬剤師

大手の調剤薬局チェーンなら薬局業務だけでなく幅広い業務に携われるのでは、と考え新卒で入社しました。入社後すぐに地方の店舗に配属されたのですが、その数ヶ月後に結婚が決まり、地元の京都でじっくり働ける環境を見つけようと、転職を決意しました。
ゆう薬局を選んだ理由は二つあります。一つは京都での知名度が高く、子どもの頃から馴染みがあったこと。もう一つは、若手でもチャレンジする機会が与えられていることです。また、薬学部5年次の実務実習先がゆう薬局だったのですが、職場の雰囲気が良かったことや、マネジャークラスの方と話をする機会も多く、現場の意見を上層部に伝えやすい会社だなと感じていたことも入社を決める後押しになりました。

――現在の仕事について教えてください。

今は一乗寺店の管理薬剤師として、店頭での調剤業務と服薬指導業務、在宅業務をメインに、店舗管理も行なっています。この店舗は、同じ建物内にクリニックと介護施設が同居した門前薬局ですが、周辺地域の医療機関約70施設から月間1500枚以上の処方せんを応需。薬剤師は3人体制で、薬剤師が対人業務に十分な時間を割けるよう、事務作業などをサポートする一般職のスタッフを1~2人配置しています。

――在宅業務で心がけていることはありますか。

上堀さんが管理薬剤師を務める一乗寺ゆう薬局。クリニックと介護施設が同居する建物の1階に立地

服薬指導や症状のチェックだけでなく、趣味やテレビの話など、病気と関係のない日常会話をするように心がけています。患者さまとの会話量が増えることで距離が縮まり、少しずつですが信頼関係が築かれていくからです。また、「昼ごはんには何を食べましたか?」など患者さまの食生活をうかがっていると、体調の変化にも気づきやすくなるのです。
在宅医療を受ける患者さまは高齢者や認知症の方が多いため、医師や看護師など多職種とのコミュニケーションは特に大切にしています。医師とのコミュニケーションで悩まれる薬剤師の方も多いと聞きますが、私は、医師の治療方針には意見せず、薬の情報や薬物動態についてのみ意見するようにしています。医師と薬剤師、それぞれ得意分野がありますから、自分の得意分野に特化して、医師が必要としている情報を提供する考えです。例えば、「1日3回服用する薬ではなく、1日1回で同じ効果のある薬があります。その方が患者さまの飲み忘れも防げるかもしれませんが、どうでしょうか?」といった具合です。特に認知症の患者さまの場合は、薬を多く飲んだり、間違ったタイミングで飲んでしまったりというケースも多いので、正しく治療を施すための提案は積極的に行なっています。
その結果、互いが尊重し合う関係が構築されており、最近では医師から処方薬について相談を受けることも増えてきました。

――転職前のイメージと転職後の実際の業務にギャップはありましたか。

大きなギャップはありません。みずから手を挙げれば、いろいろなことにチャレンジさせてもらえるというのも、入社前に聞いていた通りでした。
薬局以外の業務としては、薬学生の実務実習受け入れのプロジェクトに携わっています。これは年3回、グループ全体で薬学生15~20人の実務実習受け入れに関して、その企画と運営サポートを行うというもの。実習内容の企画の他、学生同士のディスカッションや発表の場を設けるなど、約2ヶ月間の実習が充実したものになるよう、他店舗の薬剤師とともにプロジェクトチームをつくり取り組んでいます。また、指導薬剤師に対する業務サポートも行っています。
薬局内での患者さま対応以外に、自分の興味があること、スキルアップにつながる仕事にも携わるのは大変ですしプレッシャーもありますが、とてもやりがいを感じています。

――今後のキャリアプランはどのようにお考えですか。

現在、ゆう薬局で働いて3年目。1年前から一乗寺店の管理薬剤師として、店舗マネジメントも行っています。近い将来はブロック長として複数店舗を管理できるようになっていたいですが、目下は管理薬剤師としてマネジメントスキルを高めるとともに、地域の人が求める「かかりつけ薬局」のかたちをつくっていきたいと思っています。

患者さまから「薬剤師さん」ではなく、名前で呼んでもらえる関係をつくりたい

――上堀さんが目指す薬局の姿について教えてください。

処方せんがなくても、困ったことがあればすぐに相談できる薬局をめざしています。そして、患者さまが薬剤師を名前で呼ぶような信頼関係を構築したいですね。

前職は大規模総合病院の門前薬局でしたから、患者さまのほとんどが「病院の近くの薬局だから利用する」という方でした。しかし、ゆう薬局は地域のかかりつけ薬局を目指しているため面立地の店舗が多く、「家の近くだから」という理由で来局される患者さまが大半。ですから、一人の患者さまがクリニックから大規模病院まで、さまざまな医療機関の処方せんを持っていらっしゃるので、疾患の把握もしやすく健康相談にも応じやすいのです。「医師には気兼ねして相談できなくても、ゆう薬局の薬剤師になら相談できる」と言っていただけるように、患者さまの日常にもっと溶け込んだ存在になれればと思っています。

また、処方せんがなくても、散歩のついでにふらっと寄ってくださる方もいらっしゃいます。薬剤師とおしゃべりをして、休憩して「ほな、帰るわ」と帰って行かれるんです。ゆう薬局に入社して間もない頃は、「あの患者さまは一体何しに来はったんやろ・・・」と不思議に思っていましたが、そういう関係がけっこう大事だということに最近気づきました。薬局が地域の人たちのコミュニティスペースとしての役割も果たせたら面白いなと思っています。

「地域住民のため」を考えられる薬剤師とともに京都の人々の医療に貢献したい

――上堀さんが一緒に働きたいと思う薬剤師はどのような方でしょうか。

仕事をするうえで「地域の人のため」を考えられる人と一緒に働きたいですね。ゆう薬局では、京都府民の健康づくりに貢献する、という方針を掲げています。その考えに共感し、同じ方向を向いて取り組める人がいいですね。

「地域の人のため」という思いで仕事をするわけですから、「薬」だけではなく、「人」を見ることが必要です。特に在宅訪問業務においては非常に重要。例えば、薬の飲み忘れが多い患者さまに、きちんと薬を飲んでもらうためにはどうするべきかを考える。その際、患者さまの行動や食生活、趣味などから、その方の生活スタイルを想像する必要があります。それが見えてくると、その方に合わせた服薬指導をしやすくなります。患者さまのプライベートにかなり踏み込む必要がありますから、いきなり根掘り葉掘り聞くのは難しい。薬以外の話をしながら少しずつ心を開いてもらい、少しずつ話の幅を広げて患者さまのことを知っていく。そうしたケアをできる人は患者さまとの信頼関係を築きやすいと思います。

――中途薬剤師に対する会社のバックアップはありますか。

はい。希望する中途社員に対しては、同年代の先輩と月1回面談する「パートナー面談」制度があります。パートナーは同じ店舗や直属の上司ではない人なので、同じ職場の人には言えない相談もできて入社当初はけっこう心の支えになりました。新卒入社の場合は同期と顔をあわせる機会も多く親しくなりますが、中途の場合だと通常それがありません。このパートナーから社内の人脈が広がり、早く会社になじめるというのももう一つのメリットです。
また、研修制度の他、在宅業務に関する成功・失敗事例など業務に直結する情報は社内向けの「WEB週報」で共有されており、情報収集に役立っています。

ゆう薬局はスキルアップの環境が整っており、その機会も多く用意されているのが魅力の一つ。そして、スキルアップによって患者さまに対するサービスの質も幅もぐんと拡大します。京都で暮らす人々の健康に寄与すること、それを自身の成長と重ねて捉え、さまざまな仕事にチャレンジできる方には、とてもやりがいのある職場だと思います。

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