ドラッグストア 売上高ランキング(2016年版)
ドラッグストア業界トップは「ウエルシアホールディングス」
近年、ドラッグストア企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。業種・業態を越えた企業間の業務提携や、M&Aによる各社の規模拡大などにより競争は激化しており、業界再編も進んでいます。特に2015年はイオン傘下のウエルシアホールディングスがCFSコーポレーションを子会社化するなど、業界地図を大きく様変わりさせました。
そこで今回は、ドラッグストア各社の2015年度売上高をランキング形式でご紹介します。
(【最新!2021年版】ドラッグストア 売上高ランキングはこちらから)
順位 | 企業名 | ||||||||
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1 |
ウエルシアホールディングス株式会社
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2 |
株式会社ツルハホールディングス
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3 |
株式会社マツモトキヨシホールディングス
株式会社マツモトキヨシ・ 株式会社ぱぱす・ 株式会社マツモトキヨシ甲信越販売・ 株式会社マツモトキヨシファーマシーズ・ 株式会社示野薬局・ 株式会社マツモトキヨシ中四国販売 |
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4 |
株式会社コスモス薬品
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5 |
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6 |
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7 |
株式会社サンドラッグファーマシーズ |
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※マツモトキヨシホールディングスの売上高、店舗数、従業員数は小売事業のみ
※ココカラファインの売上高、店舗数、従業員数はドラッグストア・調剤事業のみ
※サンドラックの売上高、店舗数、従業員数はドラッグストア事業のみ
※クリエイトSDホールディングスの売上高・従業員数・店舗数はドラッグストア事業のみ
※各社の従業員数は「就業人員数(臨時従業員の年間平均人員数)」
※ランキングは有価証券報告書提出企業と売上高を公表している企業で作成
ランキング1位に輝いたのは、ウエルシアホールディングス(ウエルシア)で5284億200万円(対前年度比275.2%)。次いで2位は、ツルハホールディングス(ツルハ)で5275億800万円(同119.8%)、近年トップの座をキープしていたマツモトキヨシホールディングス(マツモトキヨシ)は、5179億8900万円(同110.6%)で3位という結果になりました。
ではここで、上位3社の業績概要を見てみましょう。
ウエルシアホールディングス
積極的な既存店の改装、調剤併設店の増加、化粧品のカウンセリング販売の強化及びMD政策等のウエルシアモデルの推進により、既存店売上高が好調に推移いたしました。また、「24時間営業店舗」、「ウエルカフェ」の導入をスタートさせ、お客様の利便性向上を目指してまいりました。
平成27年3月1日付で、関西地区を地盤とするタキヤ株式会社とシミズ薬品株式会社を株式交換により完全子会社化し、平成27年6月より、基幹システム、物流拠点、POSシステム及び販促施策等の統合を行いました。また、平成27年9月1日付で、株式交換により株式会社CFSコーポレーションを完全子会社化し、平成28年3月より基幹システム、物流拠点、POSシステム及び販促施策等の統合準備を実施いたしました。
EDINET閲覧(提出)サイト(ウエルシアホールディングス株式会社 有価証券報告書-第8期<平成27年3月1日-平成28年2月29日>)より抜粋して作成
ツルハホールディングス
カウンセリングを主体とした接客サービスの徹底を継続して行うとともに、戦略的な営業施策を実施いたしました。具体的には、お客様のニーズに対応する高付加価値商品のカウンセリング販売に注力したほか、高品質で低価格のプライベートブランド商品「M’s one(エムズワン)」「Medis’one(メディズワン)」の積極的な展開、食品をはじめとする新たなカテゴリーの導入による利便性の強化を目的とした既存店舗の改装を推進してまいりました。また、東日本地区を中心に物流システムの改革に着手し店舗作業の削減・効率化を図ることで、よりきめ細かな接客サービスの提供に努めた結果、既存店売上高は計画を大きく上回って推移いたしました。
EDINET閲覧(提出)サイト(株式会社ツルハホールディングス 有価証券報告書-第54期<平成27年5月16日-平成28年5月15日>)より抜粋して作成
マツモトキヨシホールディングス
比較的天候に恵まれ、インバウンド需要も伸長したことから、医薬品および化粧品が好調に推移しましたが、暖冬傾向から冬物を中心にシーズン商品が低調な推移となり、年明けからは気温低下により春物商品の販売には鈍さがみられました。
展開を強化しております調剤事業に関しましては、既存店への併設を含め高い収益性の見込める物件を優先的に開局するとともに、地域医療連携を深めることで処方箋応需枚数が増加したことなどから引き続き順調に拡大しております。
EDINET閲覧(提出)サイト(株式会社マツモトキヨシホールディングス 有価証券報告書-第9期<平成27年4月1日-平成28年3月31日>)より抜粋して作成
各社の今期業績の要因は、積極的なM&Aによる規模拡大や、プライベートブランドへの注力、調剤併設店の増加など異なっていますが、来期に向けた課題としては、3社ともが調剤事業の拡大を挙げています。それに伴い、薬剤師のスキルアップに力を入れていく意向を示しています。
大手10社による業界シェアはなんと6割以上!
また、ドラッグストア業界は大手の寡占状態が進行しています。
日本チェーンドラッグストア協会によると、2015年度のドラッグストア業界の市場規模は6兆1325億円(推計)、店舗数は1万8479店舗。
一方、今回のランキング上位10社の売上高合計は3兆8000億円、店舗数合計は9648店舗。なんと業界大手10社が、市場の60%以上(売上高では62%、店舗数で52%)を占めている状況です。
引き続き、大手によるM&Aは進行していくと予想されますから、寡占状態はますます強まっていくでしょう。来年度の業界地図がどのような様相となるのか、注目されます。
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