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徹底調査!薬剤師の平均年収比較

他職種と比較して年収が高いと言われる薬剤師ですが、年収は薬剤師自身のキャリアや会社の規模などによっても異なります。とはいえ、社内や知人の薬剤師に年収を聞くのはなかなかハードルが高いもの。同僚の薬剤師や職場の管理薬剤師、上司の年収が一体どれくらいなのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。
転職をしたら今よりもどれくらい給料が上がるのか、または今の会社で何年くらいキャリアを積めば、いくらの年収を得ることができるのか――。薬剤師としてのキャリアを考えるうえで、年収はとても大切な指標です。
そこで今回『薬キャリ 職場ナビ』では、薬剤師の年収に関する調査を実施しました。男女別、年齢別・企業規模別などさまざまな角度から薬剤師の平均年収をチェックしていきましょう。

男女別に見る薬剤師の平均年収

男性薬剤師 女性薬剤師
513.4万円 463.7万円

薬剤師の平均年収は全職種の平均年収より高め!男女間の年収差が少ないのも特徴

薬剤師の平均年収は男性薬剤師が約513万円、女性薬剤師が約463万円。男女ともに全職種の平均年収[男性478万円、女性339万円]を大きく上回る結果となりました。
薬剤師と他職種との大きな違いの一つは、男女での年収差が小さいこと。全職種の平均年収では男女で139万円もの差があるのに対し、薬剤師の平均年収ではわずか50万円の差しかありません。その背景として考えられるのは、薬剤師全体に占める男女の人数の比率です。女性薬剤師が6割を占める薬剤師業界では、他業種に比べて、管理職につく女性が多く、それが女性薬剤師の平均年収を底上げしている要因と言えるでしょう。さらに、女性薬剤師が多い業界だからこそ、出産や子育てとの両立、ブランク明けの受け入れ体制など、女性が働きやすい職場環境が整っている点も、他職種に比べて女性の年収が高い理由といえそうです。
では次に、年齢別の年収について見てみましょう。

男女年齢別に見る薬剤師の平均年収

年齢 男性薬剤師 女性薬剤師
25~29歳 ¥4,167,100 ¥3,975,000
30~34歳 ¥5,037,400 ¥4,400,300
35~39歳 ¥5,751,100 ¥4,895,900
40~44歳 ¥6,400,100 ¥5,325,700
45~49歳 ¥7,150,800 ¥5,581,100
50~54歳 ¥6,687,700 ¥5,257,600
55~59歳 ¥6,678,400 ¥5,862,400
65~69歳 ¥4,478,400 ¥4,965,700

ライフスタイルの変化が、薬剤師の年収増減に影響

薬剤師の年収を年齢別に見ると、新卒1~5年となる25~29歳では、男性・女性薬剤師の年収差は約20万円と、それほど変わりません。その後、男女ともそれぞれ年齢を重ねるにつれ年収も増加していきますが、45~49歳では男女間の年収差が約160万円と大きく開きます。
この160万円の差は、ライフスタイルと働き方の影響度合いが男女で異なるために生じます。男性薬剤師に比べて女性薬剤師は、働き方においてライフスタイルの影響を受けやすく、それが年収差の原因となっているのです。
女性薬剤師は結婚や出産が増える30代前半から、薬剤師業務よりも家庭に重きを置くため、年収の伸びが鈍化します。40代後半になると、子どもの成長とともに家庭から薬剤師業務へと時間の使い方がシフトし始め、それに伴い年収も徐々に伸長。時短勤務からフルタイムに変更するなど、勤務時間の変化によって年収も増加していきます。その後、第二のキャリアアップの時期となり、年収はさらに伸びていきます。
一方、男性薬剤師は、結婚や子育てといったライフスタイルの変化が薬剤師業務にあまり影響しないため、年齢とともに年収は増加。30代後半~40代後半にかけては管理職となる薬剤師が多く、役職手当が付くことで年収はさらに上昇します。しかし50代以降は、プライベート重視の働き方を選択する薬剤師が増えるため、平均年収を押し下げる要因となっているようです。

経験年数別に見る薬剤師の平均年収

経験年数 男性薬剤師 女性薬剤師
0年 ¥3,691,200 ¥3,259,500
1~4年 ¥4,415,800 ¥4,226,800
5~9年 ¥4,983,700 ¥4,456,200
10~14年 ¥5,798,300 ¥5,010,000
15年以上 ¥6,456,600 ¥5,519,200

薬剤師としての経験年数は年収に比例する

次に、薬剤師業務の経験年数が年収にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
薬剤師業務の経験年数と年収は比例して伸びており、男女で伸び率の差はほとんどありません。
この経験年数は、転職時の年収にも大きく影響します。例えば、年代は同じでも経験年数が異なる場合、薬剤師業務の経験年数が短い薬剤師よりも長い薬剤師の方が年収は高くなります。というのも、経験年数≒薬剤師業務のスキルと捉えられているからです。薬キャリエージェントのコンサルタントによると、特に年収への影響が大きいのは経験3年~5年。経験3年で薬剤師業務をひと通りできるスキルを、経験5年で管理薬剤師などマネージメント業務も担えるスキルを備えている、と考えられています。

企業規模別 薬剤師平均年収

企業規模 男性薬剤師平均年収 男性平均年齢 女性薬剤師平均年収 女性平均年齢
全体平均 ¥5,133,800 36.9 ¥4,637,100 37.8
10~99人 ¥6,060,200 42.3 ¥5,278,300 46.3
100~999人 ¥4,970,300 37.3 ¥4,619,100 38.6
1000人以上 ¥4,799,700 33.7 ¥4,385,600 33.4

※企業規模の指標
企業規模が10~99人は、3店舗~十数店舗を展開する中小規模調剤薬局/ドラグストア
企業規模が100~999人は、中規模~全国チェーン展開する調剤薬局/ドラッグストア
企業規模が1000人以上は、全国チェーン展開する調剤薬局/ドラッグストア

平均年収が最も高いのは、中小規模の調剤薬局・ドラッグストア

企業規模別では、平均年収はどう変わってくるのでしょうか。
平均年収が最も高いのは、男女ともに企業規模10~99人の中小規模の調剤薬局・ドラッグストアで、男性薬剤師が約606万円、女性薬剤師が約527万円。対して、平均年収が最も低いのは、男女ともに企業規模1000人以上の全国チェーンの調剤薬局・ドラッグストアで、男性薬剤師約480万円、女性薬剤師約438万円でした。
この年収の差は、おもに新卒薬剤師と中途薬剤師の比率に起因します。平均年齢のグラフを見ても分かる通り、全国チェーンの企業よりも、中小規模の調剤薬局・ドラッグストアの方が男女ともに平均年齢が高くなっています。毎年、大量の新卒薬剤師を採用する全国チェーンの調剤薬局・ドラッグストアに比べ、中小規模の調剤薬局・ドラッグストアでは即戦力となる中途薬剤師の採用比率が高いため、平均年齢も平均年収も高くなる傾向にあるのです。
また、中小規模の調剤薬局・ドラッグストアの平均年収が高くなるもう一つの理由が、入社時の年収交渉のしやすさです。中小規模の場合、採用担当者と経営者の距離が近いため、中途薬剤師が転職する際に年収交渉をしやすいのです。
ただし、全国でチェーン展開する調剤薬局・ドラッグストアは昇給制度が整っている場合が多く、定期昇給しやすい環境といえます。さらに、エリアマネジャーや薬局長などキャリアパスが豊富なため、キャリアアップとともに年収アップにつなげることが可能です。一方、中小規模の調剤薬局・ドラッグストアは、キャリアパスの選択肢が全国チェーンの企業と比べて少なかったり、昇給制度が整っていなかったりする場合も少なくありません。
年収アップのためには、自身がどのような働き方をしたいのか、キャリアプランを明確にして職場を選ぶことが重要です。もし「キャリアプランがはっきりしない」と悩んでいる場合は、コンサルタントに相談するのも一つの手です。
転職についてコンサルタントに相談する

店舗数別に見る管理薬剤師と一般薬剤師の年収

管理薬剤師の平均年収 一般薬剤師の平均年収
全体平均 ¥7,733,306 ¥4,743,650
1店舗 ¥9,146,832 ¥3,924,443
2~5店舗 ¥8,273,041 ¥4,839,655
6~19店舗 ¥7,322,194 ¥4,571,796
20店舗以上 ¥6,329,492 ¥4,718,479

管理薬剤師の年収は高いが、企業規模によってバラつきも

最後に、管理薬剤師と薬剤師の平均年収を比較してみます。
管理薬剤師の年収は約773万円、一般薬剤師の年収は約474万円と、管理薬剤師の年収が大きく上回っています。なお、「1店舗」の管理薬剤師の年収が一般薬剤師年収の2倍以上とかなり高額になっているのは、いわゆる個人経営の「パパママ薬局」が多いためと考えられます。
20店舗以上を運営する企業には、全国チェーンを展開する調剤薬局やドラッグストアも含まれています。規模の大きい企業では給与体系が細かく設定されているため、管理薬剤師となった場合でも、年収は規定内での変動となります。その点、中小規模の調剤薬局・ドラッグストアでは給与体系が細かく設定されていないことが多く、昇給の幅が経営層の判断に委ねられるため、管理薬剤師となることで大幅な年収UPの可能性もあります。
一般薬剤師の平均年収は、「1店舗」の企業を除き、企業規模による年収の大差は見られません。

転職には、薬剤師としての10年後・20年後を見据えた決断が大切。
その指標の一つとして、様々なパターンの平均年収を把握しておこう!

今回は、さまざまな項目に分けて薬剤師の年収を調査しました。
年齢別や企業規模別、役職別の平均年収が分かれば、今後どのような働き方をすればどのくらいの給与がもらえるのか、想像しやすくなると思います。
例えば、「10年、20年と長く働いて年収アップしたい」という薬剤師ならば、キャリアパスや昇給制度が整っている全国チェーンの薬局やドラッグストアを選ぶとよいでしょうし、「将来独立したいから、40歳まではいろいろな薬局で勉強したい」という薬剤師ならば、転職時の年収交渉をしやすい中小規模のチェーンで3年~5年ずつ経験を積み、キャリアップ&年収アップを図るのもよいでしょう。また、「子どもの学費を補てんできるようにバリバリ働きたい」というママ薬剤師なら、女性管理職が多い企業を選ぶのもおすすめです。
このように、働き方によっても年収は大きく変わります。初任給/転職時の提示年収だけに目を奪われず、10年後・20年後の薬剤師としての姿を想像して決断する事が重要です。
職場ナビでは、薬剤師としてキャリアアップしたい人、今よりもいい条件で働きたい人など、さまざまな薬剤師の転職をお手伝いしています。
また、今後どんな働き方をしたらよいのかわからないという薬剤師の方も、ぜひ一度お気軽にお問合せください。
専任のコンサルタントがあなたの希望する働き方や職場をご紹介します。
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参考資料
平成28年賃金構造基本統計調査 第1表  
年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
平成28年賃金構造基本統計調査 職種別第3表 
職種・性、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
平成28年職種別民間給与実態調査の結果

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