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株式会社ミック 薬剤師 坂本さん

挑戦し続けることで、自分の価値をつくる

働く薬剤師自らが考え行動することで、次なるミックの価値を生み出す。 ミックの企業風土とそこで働く人を知る──

薬剤師として患者様から頼られる姿がミックにはあった

――本日は宜しくお願いします。はじめに、坂本さんがミックに入社された経緯についてお教え下さい。

坂本 圭浩(さかもと よしひろ)
薬剤師
運営本部副本部長 在宅・OTC推進担当

ミックに入社して約10年になりますが、私はミックに入社する以前は病院の薬剤師として勤務をしていました。勤めていた病院では調剤室で調剤や分包の業務をひたすら行っていて、患者様と接する機会がほとんどありませんでした。医師や看護師とも連携して仕事をすることもあまりなく、たまに行われる院内の勉強会で医師や看護師からの質疑に応える程度のものでした。「これが薬剤師の本当の仕事なのだろうか」という疑問を抱いたことが、転職の動機としてありました。私はもっと患者様と近い距離でコミュニケーションをとりながら薬剤師として頼られるような仕事がしたいと考え、調剤薬局への転職を考えました。

転職活動では、調剤薬局2社から内定をいただきまして、そのうち1社が現在勤めるミックでした。私がミックに入社を決めたきっかけは、選考時の薬局見学にありました。ミックの薬局で薬剤師が患者様に対して親身になって相談に乗っている光景を目にし「これこそ自分がやりたかったことなのでは」と感じました。私自身はコミュニケーションがとりわけて得意だというわけではありませんでしたが、人とのつながりを感じながら仕事をし、薬剤師としての専門性を発揮し信頼される――自分が考える薬剤師の本当の仕事を実現したいとの思いから、入社しようと決意しました。

薬剤師の「想い」に応える。薬剤師の主体性を尊重するミックの企業風土が叶えるキャリア

――ミックに入社してからのおよそ10年間、坂本さんはどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。

私は入社当初から、患者様から愛され、従業員にとっても自己実現の場となるような「誇れる薬局にしたい」というポリシーを持っていました。そのために、まずは自分の任された薬局を良くしていきたいと考えていました。私は入社からの4年間で、1店舗を任される管理薬剤師、地区の数店舗を管理するエリア長、エリアを束ねて20数店舗を管轄する支店長を歴任しましたが、たとえ仕事をする上での立場が変わっても、このポリシーについては一貫していました。誇れる薬局にするために「薬局を良くする」というのは例えば、従業員の患者様への接遇を良くすることはもちろんですが、店舗の清掃や周辺の美観を整えるといった工夫もありました。また、店舗は医院とのマンツーマンですので、医師とのコミュニケーションは頻繁に行うように指導していました。これにより、処方意図や治療計画を理解することで、医師ごとに異なる治療方針でも適切な服薬指導を患者様へ提供できました。また医院とは接遇情報などを相互フィードバックすることで、サービスの向上につなげました。

支店長として4年ほど勤めた後、より経営に近い俯瞰的な立場からの企画を通して「薬局を良くしたい」と考えました。会社全体に関わる企画立案および推進は、社長直属の企画室があれば実現できると思い、設立を社長に提案したところ、その提案をもとに経営戦略室という部署が出来ました。私はそこで、各エリアで成功した業務事例の共有をはじめ、人事制度や管理制度の改善や在宅推進の企画業務を行っていました。現在はその流れで在宅とOTCの推進担当となっています。

――坂本さんのキャリアや業務に関するこれまでのお話をお伺いすると、仕事をするポジションに関わらず業務に関する取り組みが浸透しやすく、また上への提案に対するリアクションも早いような印象を感じます。

会社に自分の希望や意見が伝えやすく、また提案に対する意思決定も早いミックの企業風土があってこそだと考えています。良い提案をすればそれがきちんと会社に伝わり結果として返ってきます。これは10年前も今も変わらないミックの風土だと思います。

――現在の業務である在宅やOTCの推進は、これまでのご経験にはなかった領域かと思われますが、どのようにして取り組まれましたか。

在宅患者様は基本的に薬局へは来ませんので、いざ在宅業務をやろうと思って、薬局で待っていても在宅業務はほとんど始まりません。 一般の方々には薬局の在宅業務は全く認知されていないのです。ですから待っているのではなく、こちらからアプローチをしなくてはなりません。 施設へ訪問して業務の提案や介護職向けのセミナーを開催。地域包括支援センターやケアマネの連絡会に参加など、新たな薬局の外での活動を進めてきました。すぐには結果はでませんでしたが、この地道な種まきをすることで地域の信頼を勝ち取り、次第に在宅業務の依頼が来るようになりました。

OTCについては、ただ安価な商品を置くのではなく、患者様・お客様の利便性を高めること、興味を持ってもらうことを重視して推進しています。社長の話でもOTCをコミュニケーションのきっかけとしたいという話があったと思いますが、どのような商品を取り扱えば患者様・お客様にとって良いのかというユーザー心理を考えることは、これまでの調剤薬局業務にはなかったと思います。来店するユーザーの目線に立って、品ぞろえはもちろんですが、置き方や並べ方などの細かなレイアウトも考えるようにと、現場には指導しています。OTCを取り扱うことで、薬局で働く薬剤師と患者様との間にコミュニケーションが生まれますし、薬剤師は患者様が持って来た処方箋を受け取るだけの受動的な仕事だけだったところから、お客様に喜んでもらえる商品は何かを考える能動的な仕事ができるようになるわけです。現場の薬剤師の意識そのものも「薬剤師に期待された仕事は何か」ということを考え、能動的に自分たちで仕事を作っていくように変わってくるのではないかと期待しています。

――坂本さんが今後目標としていることは何かありますか。

社長の話にもあったかと思いますが「真の地域密着」のために現在取り組みを進めている在宅医療やOTCはいずれも、これまでミックでは前例のない事業です。「真の地域密着」は、ただスローガンとして掲げているだけではなく、実際の行動が必要です。今後は、現場の薬剤師が自分の足で地域のコミュニティに飛び込んで仕事を取ってくることや、患者様・お客様に喜んでもらえるサービスや商品は何かを考えることが必要になってくるでしょう。ですので、私は在宅やOTCの推進を通じて「地域医療を支える医療人として薬剤師がするべきことは何かを常に考え行動する」という意識を持つ薬剤師を増やすことを、今後の目標としています。

チャレンジ精神と行動力。自分のできること・やりたいことは何かを明確にすることで、薬剤師としての価値が発揮される

――坂本さんのこれまでのお話から、ミックで働くのに合った薬剤師は、新しい見識や主体的な行動力を持った薬剤師だと感じました。

そうですね。例えば、現在私が在籍する部署で「在宅調剤センター」の立ち上げが進められていますが、こうした新しい試みを推し進めるためには、新しい領域に飛び込んでみようと考えられるようなチャレンジ精神のある薬剤師の力が必要です。新しいことに挑戦できる機会が豊富にあることは、働く薬剤師にとっても非常にプラスになることだと考えています。例えば、在宅医療をやる上では、介護保険や介護医療のことを勉強しないといけません。褥瘡(じょくそう)、嚥下(えんげ)、無菌調剤など、在宅未経験の薬剤師が知らない専門的な知識が必要とされます。在宅業務では、当然ながら介護事業者と一緒にお仕事をする機会がありますが、介護のプロとお話するときに、こちらが医療や薬の知識を持っているだけで介護の知識がなければ、話がなかなかかみ合わずうまく連携をとることができません。仕事で連携する相手のことを良く知ることにより、介護事業者はもちろん、在宅医療を進める上での患者様のニーズを的確にくみ取って会社に提案し、サービスの質を高めるという循環が生まれるのです。

だからといって完璧な知識を身につけなければ実行してはいけないという話では決してありません。新しい仕事に飛び込んでいくチャレンジ精神があれば、それに伴って必要とされる知識も自ずと身につけられると思いますから、多少背伸びをするくらいの気持ちで手を挙げて積極的に挑戦していってほしいと考えています。誰しも最初はわからないことはありますし失敗もありますが、新しい仕事を作り挑戦していくことで薬剤師本人だけでなく、ミックひいては薬局・薬剤師業界全体にとって財産になります。そういった意味で、チャレンジ精神と行動力のある人が、ミックには合っていると思います。もちろん働き方というのは人それぞれですし、人の数だけキャリアプランがあると思います。キャリアアップを志向しないようなキャリアプランを持っていたり、フルタイムではなくパートタイムで働いたりするなど、仕事をする上でどのような選択をするにしても、何でもいいので「自分の強み」を持っている薬剤師と一緒に働きたいですね。こちらも刺激を受け、学ぶことができますし、各々にとってもコモディティー化しつつある薬局業務の中で生き残っていくには「自分の強み」を持つことではないかと思います。

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