ココカラファイングループは、ドラッグストア・調剤薬局事業を中心に、介護事業、EC事業など幅広いヘルスケアサービスを展開しています。
東京都、大阪府、愛知県を中心に39の都道府県で1,354店舗と、店舗数は業界有数。「ドラッグストア売上ランキング2019年版」では7位に位置しています。

この記事では、ココカラファインの経営理念や事業の特徴、現場の薬剤師の働き方について解説。 ココカラファインに精通した転職コンサルタントが教える注目ポイントや、実際にココカラファインで勤務経験のある薬剤師のクチコミもご紹介します。

ココカラファインの経営理念

ココカラファインの企業情報

ココカラファインの事業内容

ドラッグストア事業

調剤事業

介護事業

2006年に株式会社ファインケアを設立し、介護・訪問看護事業を展開しています。在宅系看護サービスや有料老人ホームなど居住系介護サービスを実施しているほか、2017年9月には、福祉用具の販売・レンタル事業を展開する株式会社愛安住をM＆A。高齢化社会の進行に伴う介護事業の社会的ニーズの高まりを受けて、事業領域を拡大しています。

製品開発事業

2009年に九州大学と共同で、「お客様の肌の悩みに触れるドラッグストアの現場から、“肌本来の美しさ”を引き出すための化粧品」をコンセプトにした「VIVICO」を開発。「新技術」「新素材」「新アイデア」をキーワードに化粧品や健康食品、サプリメント等のオリジナル商品を生み出しています。

EC事業

ココカラファインでは、2006年よりインターネット通販を手がけています。また、単なるインターネット通販だけでなく、消費者が最寄りの店舗を登録することで、商品の在庫状況や販売価格を確認できるなど、実店舗との連携にも力を入れています。

海外事業

2012年5月に、日本のドラッグストアとして初めて中国へ出店。
ロシア、タイ、ベトナムなど海外展開に向けた準備を進めており、市場の拡大が予想される東アジア・東南アジア諸国を中心に、化粧品・サプリメント・日用雑貨等の販売を推進しています。

ココカラファインでの働き方

ココカラファインの雇用形態

正社員として働く場合、全国転勤がある「全国職」か、異動が限定される「地域職」を選択可能。地域職の場合、自宅から120分圏内が異動範囲ですが、概ね60分圏内の店舗に配属されることが多いようです。

また、介護や子育てなどの関係で正社員として働くことが難しい薬剤師には「特別契約社員」という勤務形態も用意されています。
退職金制度の対象外にはなるものの、正社員と同等の給与を担保しつつ「店舗異動なし」「土日固定休み」など、ワークライフバランス重視で働くことができます。

ココカラファインの給与・手当

ココカラファインの初任給は、410万円。
地域によって5,000円～13万円の地域手当があり、薬剤師の需要が高いエリアほど高年収で働くことができます。残業は1分単位で申請可能です。
賞与は社内等級ごとに賞与ポイントが設定されており、半期ごとの業績に連動した賞与単価に乗じて算出。

ココカラファインの休日・休暇

ココカラファインの年間休日は113日。シフト制勤務であり、1ヶ月当たりの休日数は8日～11日です。
そのほか、慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇などがあるほか、有給休暇の取得率向上のため、夏季と冬季には連続休暇の取得が推奨されています。
有給休暇の申請はシステムで行い、非常に取得率が高いことも大きな特徴です。

ココカラファインの子育て支援

ココカラファインが他社に抜きん出ているのが、時短勤務制度の充実です。
一般的に時短勤務制度の対象となるのは子どもが未就学児の期間ですが、ココカラファインでは小学校卒業まで利用することができます。
さらに、勤務時間は5時間、6時間、7時間と選択できるため、ライフスタイルに合わせて柔軟に働き方を変えられます。

ココカラファインの教育・研修制度

ココカラファインでは薬剤師一人あたりの処方箋枚数が18枚と抑えられており、薬局当たり平均5.5人の薬剤師を配置しています。また、複数の薬剤師による監査体制を敷いているため、一人薬剤師で運営している店舗はありません。
よって、店舗には常に複数の薬剤師が一定の余裕をもって勤務できる状態であり、丁寧にOJTを受けられる環境が整っています。
もちろん、eラーニングも導入されているため、自宅等でもスキルアップが可能です。
また、ココカラファインはがん診療拠点病院である、大阪国際がんセンターに敷地内薬局を有しており、がんに関する認定薬剤師資格の認定を取得するチャンスもあります。

ココカラファインの転職事例

「特別契約社員」で両親の介護と仕事の両立が可能に

調剤薬局で正社員として勤めており、待遇には特に不満はありませんでした。しかし、両親の介護が必要になり自宅近くの店舗への異動を相談したところ、受け入れてもらえなかったためやむなく転職を決めました。しかし、いざ転職先を探し始めると、正社員は通勤時間90分圏内での異動が前提となっている企業ばかり。パートは収入面で厳しいと悩んでいるときに、コンサルタントから紹介されたのがココカラファインでした。ココカラファインの特別契約社員は、正社員と変わらない給与水準かつ、基本的には毎年更新を前提とした雇用形態、店舗異動なしで働くことができると聞き、即決でした。
ありがたいことに自宅から徒歩圏内の店舗に配属してもらえたため、昼休みに両親の様子を見にいくなど、介護と仕事を無理なく両立できています。店舗の薬剤師が多く、急に休まざるを得ないときも快く対応していただけるため、本当に感謝しています。

調剤未経験でも安心して働ける

前職では、製薬会社で企画職として働いていました。研究系総合職として採用されたはずが、会社都合で異動。薬剤師資格を生かして働けなくなってしまったため、転職を決意。これまでの薬学知識を生かしつつ、さらに成長できる環境で働きたかったので調剤薬局薬剤師へのキャリアチェンジを決めました。
慣れないうちは調剤過誤を起こしてしまうのではないかと不安を伝えたところ、コンサルタントにココカラファインを紹介していただきました。
ココカラファインでは個人の力量に頼るのではなく、過誤が発生しないように業務フローが整っているため安心して業務に臨めます。また、店舗に薬剤師が多く、質問しやすい雰囲気があるので、すぐに疑問点を解消して業務に慣れることができました。100を超える医療機関の処方箋を受けており、色んな医薬品を取り扱えるため、薬局薬剤師として一歩ずつ成長している実感があります。

 

ココカラファインの特徴まとめ

ココカラファインは、店舗当たりの薬剤師数が充実しており、患者さん一人ひとりに丁寧に対応できます。面薬局でさまざまな処方箋が集まるので、スキルアップ・知識習得の場としても恵まれた環境といえるでしょう。
さらに、全社的な取り組みとして調剤過誤ゼロに向けた体制整備を整えており、調剤に自信がない薬剤師、調剤未経験の薬剤師も安心して業務に臨める職場です。

また、時短勤務制度の充実度は業界でも屈指。
子育てと仕事を両立したいママ薬剤師にとっても最適な職場と言えるでしょう。
ココカラファインでの働き方に興味をもった方は、ぜひ一度コンサルタントにご相談ください。

< 参考資料 >
ココカラファイン決算説明会資料
ココカラファイン決算短信
※一部ココカラファインへのヒアリング結果を反映