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都道府県別 薬剤師年収ランキング(2018年版)

薬剤師の年収は、年齢や労働時間といった諸条件に加えて、地域ごとの薬剤師の需給バランスによって大きく左右されます。 一般的に、医療機関からの薬剤師需要に対して薬剤師が不足している地方や郊外では年収が高くなりやすく、需要に対して薬剤師が充足している都市部では年収が低くなりやすいと言われています。
これまで2016年版2017年版の都道府県別の薬剤師年収を調査していますが、ランキング結果は毎回大きく変動。
2018年版で薬剤師高年収ランキングトップを飾るのはどの都道府県でしょうか。また、最も年収が低いのはどこでしょうか。
年齢、月間労働時間、人口10万人当たり薬剤師数も合わせて見てみましょう。

薬剤師年収第1位は奈良県で777万円!最下位は三重県の437.5万円

順位 都道府県 平均年収
(万円)
年齢
(歳)
月間労働時間
(時間)
人口10万人当たり
薬剤師数(人)
1 奈良 777.3 38.3 181 163.8
2 静岡 684.6 47.8 195 169
3 青森 670.6 41.1 184 143.5
4 栃木 655.7 43.6 187 158.2
5 島根 648.4 41 169 162.2
6 鹿児島 627.4 41.3 178 166.4
7 愛媛 623.5 41.8 185 170
8 広島 593.4 45.5 180 203.9
9 兵庫 574.6 37.3 170 214
10 東京 570.6 40.5 171 218.3
11 大分 570.3 44.5 180 164.8
12 山口 559.6 41.8 179 200.7
13 群馬 549.1 34.9 175 159
14 秋田 548.5 33.9 189 171.1
15 長野 544.6 44.7 179 175
16 高知 543.9 43.5 176 192.2
全国平均 543.8 39 174 181.3
17 長崎 536.6 38.8 179 178.6
18 福井 534.7 39.4 172 145.1
19 埼玉 533.8 34.8 170 165.8
20 神奈川 533.3 38.3 171 197.3
21 愛知 532.8 38.6 172 157.9
22 福岡 532.2 39.5 174 195.7
23 岐阜 531.2 35.9 178 156
24 和歌山 531.0 36.5 177 181.9
25 福島 529.7 41.3 182 155
26 茨城 523.9 42.4 174 167.4
27 岩手 522.3 36.4 175 150.2
28 千葉 519.0 35.9 170 176.2
29 佐賀 518.5 39 182 191.9
30 北海道 517.8 38.2 176 175.6
31 熊本 513.5 513.5 171 171.5
32 香川 510.7 39.1 173 199.4
33 大阪 510.1 38.8 169 197.1
34 山梨 509.6 45.3 154 169.2
35 沖縄 507.5 39.2 186 134.7
36 富山 502.9 41.3 184 159.7
37 鳥取 500.1 40.2 174 168.4
38 山形 497.7 38.1 182 149.8
39 岡山 491.8 37.5 174 175.8
40 宮崎 490.5 42.8 177 152.4
41 滋賀 487.3 28.1 178 170.5
42 京都 484.4 39.1 171 172.6
43 新潟 480.7 39.7 178 160.8
44 徳島 478.8 42 172 220.9
45 石川 477.7 39.7 168 178.5
46 宮城 471.2 37.1 176 182.9
47 三重 437.5 36.3 178 158.7

2018年版の都道府県別薬剤師年収ランキングトップ3は、第1位が奈良県(年収777.3万円)、第2位が静岡県(年収684.6万円)、第3位が青森県(年収670.6万円)でした。
一方、ワースト3は、第47位が三重県(年収437.5万円)、第46位宮城県(年収471.2万円)、第45位石川県(年収477.7万円)。また全国の平均年収は543.8万円でした。
薬剤師年収ランキング上位の奈良県、静岡県、青森県はいずれも人口10万人当たり薬剤師数が全国平均を下回っており、下位の徳島県や宮城県は平均を上回っています 。
今回参照した「平成29年賃金構造基本統計調査」は、都道府県によって調査対象の人数に差があり、必ずしも各都道府県の特色を表すものではありませんが、傾向として薬剤師の需給バランスが年収に影響を与えていると言えそうです。

もちろん、年収は薬剤師の需給バランスだけで決まるわけではありません。
たとえば、石川県は人口10万人当たり薬剤師数がほぼ全国平均ですが、ランキングは45位です。その要因は、月間労働時間が全国ワースト2位。労働時間が短いので、年収は低くなりやすいのですね。

年収は、ほかにも年齢や勤続年数、残業時間など複数の要素で決まります。(参考記事:「徹底調査!薬剤師の平均年収比較」)。

では、都道府県別年収ランキングトップ3はどんな特徴があるのでしょうか。
以下では、公的に公開されている項目を全国平均と比較して調査しました。

在宅医療への注力が高年収にもつながる
第1位 奈良県 平均年収777.3万円

奈良県 全国平均
人口10万人当たり薬剤師数 163.8 181.3
人口10万人当たり薬局数 38 45.1
人口10万人当たり病院数 5.8 6.6
人口10万人当たり訪問薬局数 12.7 10.6
勤続年数 7.9 7.2
年間賞与およびその他特別給与額(万円) 64 77.9
1カ月当たり超過実労働時間数 16 10

平均年収777.3万円とかなりの高年収をマークした奈良県。調査対象者の母数が小さく、年収が上振れている可能性が高いものの、高年収になりやすい特徴もあります。一つは、人口10万人当たり薬剤師数が全国平均以下の「薬剤師不足地域」であること。そしてもう一つは、人口10万人当たり訪問薬局数が平均を上回る「在宅医療に力を入れている地域」であることです。

薬剤師需要に対して薬剤師数が不足している地域で年収が高くなりやすいことは冒頭で述べた通り。
では、なぜ在宅医療への注力が高年収へとつながるのでしょうか。
それは、国が診療報酬上で在宅医療を厚く評価しているからです。
2016年度改定では、「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の見直しや、「在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料」の新設などにより、在宅医療への注力が利益につながりやすくなりました。2018年度改定においても、在宅重視の傾向は続いています。

利益が上がれば人件費にかけられる金額も大きくなるので、勤務している薬剤師の年収も高くなっていると考えられます。

高年収の裏には残業の多さ
第2位 静岡県 平均年収684.6万円

静岡県 全国平均
人口10万人当たり薬剤師数 169 181.3
人口10万人当たり薬局数 47.6 45.1
人口10万人当たり病院数 4.9 6.6
人口10万人当たり訪問薬局数 8.1 10.6
勤続年数 7.4 7.2
年間賞与およびその他特別給与額(万円) 106 77.9
1カ月当たり超過実労働時間数 24 10

静岡県の人口10万人当たり薬剤師数は169.0人で全国27位。平均こそ下回っているものの、極端に薬剤師数が不足しているというわけではありません。

今回の調査で第2位を記録した一因には「残業時間(超過実労働時間数)」が挙げられます。
静岡県で働く薬剤師の1カ月当たりの超過実労働時間数は全国平均の2倍以上。今回の調査で全国1位でした。
当然ながら、労働時間が長くなれば、それだけ年収も高くなりやすい。高年収の理由が残業というのは、あまり歓迎できる話ではありませんが、これも「薬剤師不足」という需給バランスによる結果と言えるでしょう。

人口10万人当たり薬剤師数は全国ワースト2位 需要の多さから高年収の傾向に
第3位 青森県 平均年収670.6万円

青森県 全国平均
人口10万人当たり薬剤師数 143.5 181.3
人口10万人当たり薬局数 46 45.1
人口10万人当たり病院数 7.2 6.6
人口10万人当たり訪問薬局数 7.5 10.6
勤続年数 3 7.2
年間賞与およびその他特別給与額(万円) 110.6 77.9
1カ月当たり超過実労働時間数 12 10

青森県は人口10万人当たり薬剤師数が143.5人で全国ワースト2位。薬剤師が不足しているにもかかわらず、人口10万人当たり薬局数と病院数はそれぞれ全国平均を上回っているため、「ハコ(薬局・病院)はあるのにヒト(薬剤師)がいない」状況です。
こうした背景から、青森県は薬剤師不足が深刻なことが分かります。薬局や病院では、一人でも多くの薬剤師を確保しようと他県に比べ給与が高く設定されやすいと言えそうです。

都道府県ごとの年収差は今後縮小していく見込み

冒頭で述べたように、年収は薬剤師不足が深刻な地域ほど高くなりやすい傾向があります。
しかし、中長期的にみると、薬剤師数は年々増加しており、薬剤師の地域偏在は徐々に解消していくことが見込まれます。

実際、人口10万人当たり薬剤師数の全国平均は181.3人と、前回調査の170人から11.3人増加。都道府県別薬剤師年収ランキングの1位と最下位の年収差は、360.5万円から339.8万円へと縮小しています。
(2017年版の詳細は「都道府県別 薬剤師年収ランキング(2017年版)」をご覧ください)
今後、薬剤師が充足していく社会で高年収を叶えるためには、「市場価値」を高めることが大切です。市場ニーズが高い要件をもっている薬剤師ほど価値が高いと評価されるため、高年収になりやすい。市場ニーズが高い要件、そのキーワードは「対物業務から対人業務への転換」です。患者とのコミュニケーションスキルを筆頭に、在宅医療経験、かかりつけ薬剤師経験などが評価されていくでしょう。
2018年の調剤報酬改定を機に、薬剤師の市場価値は大きく変化しています。「薬剤師の転職市場に異変!今後評価される市場価値とは」の記事で、薬剤師としての市場価値を高めるためにはどんなスキルが求められているのか、ぜひチェックしてみてください。
また職場ナビでは、薬剤師による企業へのクチコミ/評価を掲載しています。
薬剤師が「スキルアップ・キャリアアップしやすい」と評価するのはどの企業でしょうか。
ご自身で勉強するのはもちろんの事、スキルアップ・キャリアアップに力を入れている企業で働きながら市場価値をあげる、というのもひとつの手です。
今すぐにスキルアップ/キャリアアップを目指した転職をご希望でしたら、薬剤師専任のキャリアコンサルタントがサポートさせていただきますのでこちらよりお問い合わせください。

参照:厚生労働省「平成29年度賃金構造基本統計調査」、「平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」、日本医師会「地域医療情報システム_奈良県」日本医師会「地域医療情報システム_静岡県」日本医師会「地域医療情報システム_青森県」

※年収、月間労働時間の算出方法は以下の通り。なお、年収は千円未満を四捨五入。
年収=きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
月間労働時間=所定内実労働時間数+超過実労働時間数


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◆都道府県別 薬剤師年収ランキング(2017年版)
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