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株式会社スギ薬局 薬剤師 山本さん

将来のために着実に成長できる環境

お客様・患者様のために出来ることをとことんまで追求する── 目の前のたった一人の幸せのために、スギ薬局の薬剤師ができること。

薬剤師としてさらなる成長の場を求め、スギ薬局へ

――本日はよろしくお願いいたします。山本さんは2013年2月に中途でスギ薬局にご入社されたとのことですが、そのご経緯についてお教えくださいますか。

山本 広介(やまもと こうすけ)
野田七光台店 薬剤師

大学生のころは、研究職も含め自分の将来の選択肢をいろいろと考えていたのですが、製薬メーカーで研究をするよりも、患者様の顔が見える距離感で自分の能力を役立てることが、自分が薬剤師としてやりたいことではないかと考え、調剤薬局への就職を決めました。私は新卒で調剤薬局チェーンに就職し、7年間在籍していました。そこでは、管理薬剤師・マネージャー・M&Aにともなう店舗の現場研修担当などのポジションを任されてきました。さまざまなポジションを経験しながらキャリアを積んでいましたが、やがてドラッグストアへの転職を考えるようになり、ご縁があってスギ薬局に入社することになりました。

――調剤薬局チェーンに新卒から7年間在籍され、順調にキャリアを重ねられていたと思いますが、そこからドラッグストアへご転職を考えられたご理由についてお聞かせいただけますか。

転職以前は、いわゆる田舎にある薬局で働いていたのですが、そこでの経験が転職を考えるきっかけとなりました。地元の多くの方によくご利用いただいている薬局でしたが、なかなか細かいご要望にまでお応えできなかったこともあり、歯がゆい思いをしていました。例えば、農作業中の怪我の治療のための消毒薬をお求めの方がいらっしゃっても、一般用医薬品の取り扱いには限りがあったため、すぐにご用意できるような取り揃えがなかったり、虫さされの薬について聞かれたときも、取り扱いがないばかりか、商品の細かい違いをうまくご説明できなかったりといった場面が少なからずありました。現場の教育やマネジメントの仕事にも興味がありましたが、薬剤師として社会から期待された価値を十分に発揮するためには、調剤業務に通じているだけでなく、一般薬や健康食品、日用品などを含めた健康や衛生に関するあらゆることの専門家として信頼されることも必要です。私は調剤だけでなく、人々の生活にかかわる薬や衛生についての幅広い知識をつけ、自信をもって接客する能力もまだまだ伸ばさなければならないと考えました。薬剤師としてのさらなる成長のため、豊富な品ぞろえで地域の方々のご要望にお応えし、その中で自分の知識も接遇も磨いていけるような環境に身を置こうと考え、ドラッグストアへの転職を決意しました。

転職活動中にいくつかのドラッグストアの選考を受けましたが、スギ薬局はドラッグストアのなかでも調剤併設率がきわめて高く、自分のこれまでの調剤薬局での経験を活かせるのではないかと考えました。また「目の前のたった一人のお客様を大切にする心」を大切にするというスギ薬局の理念は、一人ひとりのお客様・患者様のご要望にお応えする能力を高め、薬剤師としてさらに成長したいと考える私にとっては非常に共感できるものでしたので入社を決意しました。

コミュニケーションを重要視するスギ薬局での業務

――スギ薬局における現在の山本さんの業務についてお教えください。これまでの調剤薬局のご経験も踏まえて、現在の業務にはどのように取り組まれているのでしょうか。

私はこれまでの仕事上、先ほど例にあげた虫さされの薬のような一般用医薬品や日用衛生品、また在宅業務の知識や経験を今後は高めていく必要があると感じていたので、スギ薬局に入社してまずは一般用医薬品や日用衛生品などの知識を深め、それらの知識に基づいた店頭での接客スキルを伸ばし、その後に在宅業務へと移行していくという段階を想定していました。正直に申しますと、調剤業務は自分のこれまでの経験で十分にカバーでき、ドラッグストアでの業務はその環境に身を置きさえすれば、短期間で習得できるものだと考えていた節が多少ありました。しかしながら、その考えは良い意味で裏切られたと思います。

調剤について、スギ薬局は面で対応していますので、非常に幅広い科目の処方せんを応需しています。ですから新たに習得しなければならない処方科目の知識も多く、患者様一人ひとりの症状やお悩みについて最適なアドバイスやご提案をさせていただくためには、たとえ前職で長年経験してきた調剤業務であっても、さらに能力を磨いていかなければならないと感じました。病院の近くにある薬局でなく、わざわざスギ薬局を選んで処方せんをお持ちいただく患者様に対して、処方せん通りにお薬をお渡しするだけで終わってよいはずがありません。処方せんをお預かりする際に、患者様の症状はもちろん、普段の生活でどういったことがお困りなのかといったことにまで、よくコミュニケーションをとって気を配るような意識を常に持って仕事をしています。

店頭での業務についても、私が想像していた以上に広範な知識とコミュニケーションスキルを必要とされることがわかりました。一般用医薬品だけではなく、日用品や衛生用品についてもお客様から尋ねられることが多いので、店舗で取り扱っている商品について熟知し、お客様のご相談内容に合わせて最適なご提案をしなければなりません。例えば、先ほど虫さされの薬の例をあげましたが、お客様に患部を見せていただいた場合は、市販薬で対応できるものなのか、医師の診察を受けるべきものなのかといった臨床的な判断がその場で求められますし、どの薬をご提案するのが最適かといった商品知識も必要となります。殺虫剤なら有効な虫の種類や、畳貼りの部屋でも使用可能かどうかといった、商品毎の細かい性能や仕様の違いを把握してお客様にご提案することも欠かせません。

以上のように、調剤や一般用医薬品、日用品について幅広い知識を求められることはもちろんですが、お客様・患者様一人ひとりに対して最適なご相談・ご提案を行うコミュニケーション能力についても、スギ薬局の薬剤師は非常に高い水準を求められているということを実感し、急いでキャリアを積み上げるよりも、じっくりとお客様・患者様に向き合って、現場で自分の価値をより高めようと考えるようになりました。

また、私は前職で教育の経験もあったため、現場の業務とは別に教育委員会に参加しています。そこでは、中途入社の薬剤師向け研修プログラムの作成や、入社2年目以降の薬剤師に対して、ともに働く新卒薬剤師の指導法についての研修を行うなどしています。スギ薬局は、個人の希望や能力が十分に発揮されるような配置が考えられていると思います。私の場合は、前職の経験を活かせるよう、教育委員会の仕事も与えられたということになります。

――経営者インタビューにおいて、スギ薬局では調剤・OTC・在宅などの業務を問わず「コミュニケーション能力」を主軸にした教育を導入しているとのお話がありましたが、山本さんがそれを実感されることはありましたか。また、業務にはどのように生かされているのでしょうか。

お客様・患者様とのコミュニケーションを向上させるため、ロールプレイの研修は非常に重視していると感じます。じっくりとロールプレイを行って基本的なコミュニケーション能力を習得したうえで、店舗の商品や処方科目の知識をそこに加味し、店舗での業務を通してケーススタディを重ねていきます。

この研修を経て、現場の業務上の取り組みに活かされていることもあります。例えば店頭業務においては、お客様から商品の場所をお尋ねされたとき、一般的な接客であれば商品がある棚までご案内するだけですが、私の働く店舗では商品があるところへご案内するまでに、なぜその商品が必要なのかといったお話を詳しくお伺いし、よりご希望にかなった商品の取り扱いがあるならそれをご提案するようにしています。また、お客様から健康についてのご相談を受ける際に、最適なお薬をご提案するだけにとどまらず、どうしてそのお薬をお求めなのかをお伺いし、それに関連して他にも健康やご病気でお悩みのことがないかどうかもより詳しくお訊きします。必要があればその症状に応じて最寄りの医療機関をご紹介します。さらに、お客様のお住まいからその医療機関へ行くためにもっとも便利なバスもあわせてお知らせできるように、店舗周辺のバス路線図についてもしっかりと下調べをしています。

調剤業務では、処方箋応需先の医療機関の情報はもちろん、その医療機関に在籍する医師がどのような人なのか、患者様が普段どのようなやりとりを医師とされているのかということも詳しく知るようにしています。お客様・患者様の生活はドラッグストアだけで完結するわけではありませんから、日々の生活がより良くなるよう、薬剤師ができることをコミュニケーションの中でしっかりと見つけていかなければならないのです。

――お客様・患者様のご要望に応じた商品をご提案するだけにとどまらず、ご相談内容によってはお薦めの医療機関やそこへのバス路線まで調べてご紹介までされているとは驚きました。薬剤師としてまだまだ地域のお客様・患者様に貢献できることはたくさんあるというお話が、とても説得力を持って伝わりました。山本さんはスギ薬局で今後どのようなキャリアを歩んでいきたいと考えていますか。

先ほども申しましたとおり、薬剤師として価値を高めるためには、学ばなければならない知識や、伸ばしていかなければならないスキルがまだまだあることを、現場の業務を通して知ることができました。ですので、キャリアの想定も長期的に考えるようにしています。はっきりとした区切りはその時の自分の能力次第で考えていきたいとは思いますが、ひとまずは向こう1年間で、店舗での業務を自他ともに納得のいくレベルにまで高めたいと思います。そのレベルに達したと判断できた後にようやく、入社時に考えていたように、在宅業務の経験やさらにその次のキャリアへとシフトしていこうと考えています。ゆくゆくはスギ薬局の新規事業の企画を行うポジションに行きたいという希望はありますが、そのためにはまず、今の仕事をしっかりとこなしていかなければならないと考えています。

社会人としてどのような環境にあっても普遍的な価値を出せるように成長してほしいというのは会社の研修でよくいわれることですが、将来的に自分がやりたいことが自信を持ってできるようになるためには、これは本当に大切なことだと思います。キャリアを積み重ねるための基礎が今の現場での仕事にはあると考えていますので、この仕事をしっかりとこなして将来のために着実に成長していきたいと考えています。

誰かのために尽くす心、それがスギ薬局の薬剤師の資質

――スギ薬局で働くのが合っていると山本さんが思う薬剤師はどのような人ですか。

まず、やさしい気持ちを持っている人でしょうか。自分のことばかりでなく、他人のことを考えて行動する気持ちは、スギ薬局をご利用いただくお客様・患者様との良好な信頼関係を築くために大切だと思います。つまり「目の前のたったひとりのお客様・患者様のために」接遇はもちろん店の雰囲気にも心配りをし、親身なコミュニケーションを通じてお客様・患者様にスギ薬局とその薬剤師を信頼していただくための努力を惜しまないという考えに共感できるなら、スギ薬局での仕事もきっと楽しく、また薬剤師としての価値もどんどん高まると思います。

これからの薬剤師の仕事とは何だろう、どういう可能性があるのだろう、というような、薬剤師の職能を追求する意識を持つ人もスギ薬局でも活躍できると思います。そうした人は、新しい仕事の挑戦のチャンスが巡ってきたときにも、しっかりと準備ができているでしょうから、会社からも機会が多く与えられると思います。

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