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愛知県で働く薬剤師の平均年収と現役コンサルタントに聞いた愛知求人の特徴

愛知県

東海地方を代表する愛知県の人口は、全国4位の約755万人。名古屋市の人口は約230万人と、横浜市、大阪市に次ぐ大都市です。一方、名古屋市に県内の3割の人口が集中しているため、名古屋市以外の人口が少なく、薬剤師が不足している地域も少なくありません。

愛知県で働いている薬剤師の平均年収はどれくらいなのでしょうか。薬剤師専門の転職コンサルタントに聞いた、「愛知県の薬剤師求人の特徴」「愛知県で転職する際のポイント」についてについて、コロナ禍による影響を踏まえてご紹介します。

愛知県の薬剤師の平均年収は622.1万円

愛知県の薬剤師の平均年収 622.1万円
都道府県別 平均年収順位 5位/47位中
全国の薬剤師の平均年収 561.7万円

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」
※年収の算出方法は以下の通り
年収=きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額

愛知県で働く薬剤師の年収は622.1万円。薬剤師全体の平均年収に比べると約60万円も高いことがわかります。

愛知県の薬剤師の年収が全国平均よりも高い要因のひとつに「薬剤師の需給バランス」があります。人口10万人当たりの薬剤師数は、全国平均190.1人に対して愛知県は168.3人と大きく平均を割っています。薬剤師の平均年収は需要に対して、薬剤師の数が少ない地域では高くなりやすく、需要に対して十分な薬剤師がいる地域では低くなりやすいです。愛知県は全国平均に比べて10万人あたり薬剤師数が少ないので需要に対して薬剤師数が不足しており、年収が高いと想定されます。

【都道府県(従事地)別にみた薬局・医療施設に従事する人口10万人対薬剤師数】

都道府県(従事地)別にみた薬局・医療施設に従事する人口10万人対薬剤師数

しかし、愛知県のなかでも地域によって薬剤師の数は大きく異なります。冒頭で述べたように、名古屋市は全国3位の大都市であり市内に薬学部のある大学が複数あるため、薬剤師の需要は充足しやすい地域です。よって、愛知県の薬剤師の平均年収は622.1万円ですが、名古屋市内では平均を下回る職場が多いと言えるでしょう。

愛知県の薬剤師求人の特徴と転職のポイント

ここからは、愛知県の薬剤師転職に精通したコンサルタントに、愛知県の薬剤師求人の特徴や転職のポイントをうかがいます。

愛知県での転職は雇用形態によって難易度が変わるのでしょうか

コンサルタント

基本的にはどの地域も「正社員薬剤師>パート薬剤師>派遣薬剤師」の順に求人数は少なくなります。昨今はコロナの感染拡大の影響で雇用形態を問わず求人数が大きく減少しており、特に名古屋市の求人は激減しました。また、求人が出たとしてもさらに低い年収での募集になりました。とはいえ、コロナ禍でもさまざまな理由で転職活動をされる方は多くいらっしゃいます。

愛知県の薬剤師求人は、地域ごとにどのような特徴があるのでしょうか?

コンサルタント

愛知県の分け方はいくつかありますが、大きく分けると「尾張地域」「知多地域」「西三河地域」「東三河地域」の4つになります。しかし、薬剤師求人の特徴を軸に考えるのであれば、「名古屋市内」「東三河地域」「それ以外」の3つに分かれます。

「尾張地域」「知多地域」「西三河地域」「東三河地域」の地図

「名古屋市内」はそれだけ特徴的ということでしょうか。

コンサルタント

はい。愛知県は名古屋市内に人口が非常に集中しています。また、愛知県には2020年時点で薬学部をもつ大学が4つありますが、そのすべてが市内に位置しているのです。
名古屋市は県内のみならず東海地方全体で見ても最も栄えている地域ですので、居住地としても薬剤師の人気が高く、毎年多くの新卒薬剤師が市内で就職します。結果、薬剤師確保に困る薬局が少ないため、そもそも求人数が少ないのです。そして、求人を出す際も薬剤師が集まりやすいので、県内の他の地域に比べて年収はかなり低くなります。
また、オフィス街でもあるため、仕事終わりの患者・顧客に対応するため19時30分や20時まで開いている薬局が多いですね。

なるほど、名古屋市はそれだけ薬剤師の人気が高いエリアなのですね。では、「それ以外」に該当する地域の求人は、名古屋市内の求人と比べてどんな違いがありますか。

コンサルタント

まず年収面は、名古屋市内の求人と比較すると同じポジションでも平均年収は100万円程度高くなります。終業時間については19時30分~20時が主流ですが、市内と違って2~3時間の「中抜け」を設けている薬局が一般的です。
また、休日については1週間のうち「1日全休、2日半休」の店舗が多い印象がありますね。薬剤師が不足している地域ではよく見られる休日形態です。とはいえ、週6日出勤が必要な職場ばかりというわけではありません。年収よりもワークライフバランス重視の方は、店舗の状況次第ではありますが「2日全休、1日半休」、つまり週休2.5日で働いているケースも一定数あります。
家庭やプライベートに時間を割きたい方は、コンサルタントが交渉いたしますのでご相談ください。

東三河地域の求人はどんな特徴がありますか。

コンサルタント

東三河地域は静岡県に近いため、静岡県で展開している薬局の出店が多く、愛知県の他の地域とは一線を画します。まず、年収相場は、名古屋市内に比べて50~100万円高い印象ですね。そして、「中抜け」を設けている薬局が愛知県内の他の地域に比べて少ないです。その代わり、終業時間は18時30分~19時の店舗が多い特徴があります。
お昼時に長い休憩が必要なのか、夜早めに帰宅したいのか、自身のライフスタイルに合わせて職場を選べる点は東三河地域ならでのメリットと言えるでしょう。

ドラッグストアの求人についてはどうでしょうか

コンサルタント

愛知県にはさまざまなドラッグストアがありますが、店舗数で言えばスギホールディングスのスギ薬局が圧倒的で、県内に356店舗(2020年11月時点)を展開しています。また、中部薬品のV・ドラッグも158店舗(2020年3月時点)を展開しており、ドラッグストアの求人はこの2社の数がかなり多いですね。
どちらの企業も調剤併設に力を入れていますが、特にスギ薬局は在宅医療に注力しており、調剤経験、OTC販売、在宅医療と幅広い経験が積めます。V・ドラッグは総合病院門前の出店が多く、ハイリスク薬の管理経験を積むチャンスがあります。
もちろん、この2社以外にも求人はありますので、コンサルタントまでお問い合わせください。

愛知県は東海地方の中心地であり、県外からの転居を検討している薬剤師も多いと思いますが、アドバイスはありますか?

コンサルタント

愛知県は東京都や大阪府に比べて、公共交通機関の交通網が張り巡らされているわけではないため、都市部である名古屋市に住むとしても車移動が基本になります。運転免許証は生活していくうえで必須でしょう。面接時でも、運転免許証がない人は店舗異動しにくいという理由で敬遠されることがありますので注意してください。

最後に愛知県で薬剤師として働く魅力について教えてください。

コンサルタント

愛知県は名古屋市内と市外で待遇・働き方が大きく変わります。しかし、各地域に中核的な病院があり、薬局やドラッグストアの数も一定数あるため、どの地域に住んだとしても希望する業務の経験を積める環境と言えるでしょう。

愛知県の薬剤師求人の特徴まとめ

愛知県の薬剤師求人の特徴をまとめましょう。

  • 平均年収は622.1万円
  • 需要に対して薬剤師が不足しているため、全国平均よりも年収が約60万円高い
  • 名古屋市内とその他の地域で年収差が大きい
  • 一部エリアでは2~3時間の「中抜け」を設けている薬局が多い

愛知県は生活のしやすさを優先するならば名古屋市、年収額を優先するならばその他の地域と、自身の希望条件に応じた職場を選ぶことが可能です。

愛知県での転職をお考えでしたら薬キャリエージェントのコンサルタントまでご相談ください。愛知県の求人情報に精通した、薬剤師専門のコンサルタントが求人探しから内定獲得まで一貫してご支援します。

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