薬剤師の求人・転職TOP > 薬剤師の転職成功ガイド > 20代薬剤師の年収事情

20代薬剤師の年収事情

20代の薬剤師のみなさんは、自分の年収が他の同年代の薬剤師と比べてどの程度なのか気になるのではないでしょうか。男女でどの程度違いがあるのか、また、他職種と比較するとどのくらいの金額なのか。さらに、20代で平均年収をアップさせられる方法はあるのでしょうか。今回は、様々な切り口で20代薬剤師の年収について紹介していきます。

20代薬剤師の年収事情

20代薬剤師の平均年収はどのくらいなのか



年齢別薬剤師の平均年収(2019年)

25-29歳の薬剤師の平均年収は480万円で、薬剤師の平均年収約561万円に比べ約80万円低くなっています。その後、年齢が上がるにつれて年収も上昇し、30代後半に差し掛かる頃には薬剤師の平均年収を上回ります。50代前半に年収はピークを迎え、定年の60歳に向けて年収は下降していきます。


男女でほとんど差は見られない?男女別20代薬剤師の平均年収



次に男女別で薬剤師の平均年収を見ていきましょう。

年齢別薬剤師の平均年収(2019年)

※参考:厚生労働省「令和元年年度賃金構造基本統計調査」

20代の薬剤師の年収に男女で差は少なく、25~29歳の時期では約30万円の差です。30代を過ぎると男女の収入差が開き始め、35~39歳の時期で年収差は約110万円になります。
男性も女性も、定年を迎える60歳までは、基本的に勤続年数が長くなるにつれて年収が上がっていきます。
しかし、女性は男性に比べて年収が伸びにくい傾向があります。それは女性の場合、結婚や子育てなどの理由で退職したり、フルタイムではなくパートタイムに切り替えたりと、プライベート重視で働く人が多いからです。女性薬剤師の平均年収が50~54歳で最大になるのも、子育てなどが一段落し、フルタイムで仕事復帰する人が増え、実務経験を活かして役職に就く人が増えてくる時期であるためでしょう。50代の後半以降になると男女の収入差はほとんどありません。

薬剤師は女性が多いからこそ、子育てと仕事の両立や出産等による離職後の職場復帰がしやすく、女性が働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。こういった点も女性の平均年収が年齢を重ねても高い一因になっていると考えられます。さらに詳しく知りたい方はこちら<男女別、年代と経験年数で比較する薬剤師の平均年収>もご参考にしてください。

他職種と比べても高年収?職種別20代薬剤師の平均年収



ところで20代薬剤師の年収は、医療職以外の職種と比較するとどうなのでしょうか?
他職種の20代の年収は以下の通りです。

職種 年収
公認会計士・税理士 4995170
看護師 4655234
保険外交員 3401040
プログラマー 3876193
個人教師、塾・予備校講師 3494588
保育士 3515433
販売店員 3342095
ホームヘルパー 3035328
理容・美容師 2976760
接客員 3079045

※参考:厚生労働省「令和元年年度賃金構造基本統計調査」

20代の薬剤師の平均年収は480万円でした。この年収額は同じ医療職である看護師とほとんど同じです。その他ほとんどの職種よりも100万~200万円も高い水準です。他職種と比べて、薬剤師の年収は若い時期から高水準であることが言えます。

20代薬剤師が平均年収を上げる方法とは



これまで様々な視点で20代薬剤師の年収を見てきました。ここからは今よりも年収をアップさせる方法を見ていきましょう。

資格取得を目指す

年収をアップさせるには、勤続年数を重ねることも大切なことです。もしくは若いうちから薬剤師としてのスキルアップを図り、専門的な資格取得を目指すのも良い方法でしょう。

薬剤師はその資格にふさわしい資質を維持するため、また、医療の需要に即時に対応できるよう、常日頃から研修等によって自己研鑽に努めることが求められます。定められた研修に参加し、必要な単位を取得することで以下のような認定薬剤師資格を得ることができます。

  • 漢方薬や生薬に関する漢方薬・生薬認定薬剤師
  • 小児科疾患に特化した小児薬物法認定薬剤師
  • 悪性腫瘍に関する認定薬剤師資格
  • HIVや感染症に関する薬物療法認定薬剤師
  • 精神科領域における薬物療法認定薬剤師

この他にも、さまざまな認定・専門薬剤師資格があります。このような認定・専門薬剤師資格があると企業や医療機関によっては年収アップにつながるケースもあります。また、20代のうちからこのような資格取得を目指し自己研鑽をすることは、患者さんからの信頼も得られるでしょうし、若くても頼りにされる薬剤師になれるのではないでしょうか。

人手不足の地域への転勤

薬剤師の年収事情は地域によっても異なります。薬剤師の不足している地域では、薬剤師に来てもらう必要があるため、そうでない地域に比べて待遇が良い傾向があります。例えば、現在、都心部など「薬剤師が充足している地域」の薬局で働いているのであれば、郊外など「薬剤師が不足している地域」に職場を変えることで年収がアップする可能性もあります。都道府県を切り口に、地域によって変動する薬剤師の平均年収についての記事<都道府県別 薬剤師年収ランキング(2020年版)>もご覧ください。

20代薬剤師の平均年収は他職種に比べて高く、年収アップも期待できる



薬剤師は20代でも他職種と比べて平均年収が高く、その後も平均年収が高水準で推移する傾向があります。20代は男女で平均年収の差はほとんどみられませんが、30代以降はライフスタイルの変化によりワークライフバランスがプライベート寄りになる女性よりも、ライフスタイルの影響を受けにくい男性の収入が増加する傾向にあります。

将来の年収アップのためには、男女にかかわらず20代のうちから薬剤師としてのスキルを磨き、認定・専門薬剤師資格など専門性の高いスキル取得を目指すことが大切です。また、管理職をめざすことも30~40代の年収アップにつながります。服薬指導や調剤業務といった薬剤師の実務経験だけでなく、人材マネージメントのスキルを身につけ、管理薬剤師や薬局長としてのキャリアアップ・年収アップを検討するのもよいでしょう。ぜひ、ご自身の望む年収・働き方を実現するための参考になさってください。

専任のコンサルタントに相談する
薬剤師の転職に関する総まとめはこちら

薬剤師の年収事情についてもっと知りたい方はこちら

徹底解説 薬剤師の平均年収について
都道府県別薬剤師の平均年収について
薬剤師と他の医療職の年収比較

LINE友だち獲得キャンペーン

年収に関する記事一覧を見る

転職で迷っているなら
コンサルタントに転職相談
こんな場合におススメ
  •  今後のキャリアプランを考えたい
  •  適正年収の職場を紹介してほしい
  •  非公開求人も紹介してほしい
ご相談はこちら

ページの先頭へ戻る