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薬剤師の転職実態調査 vol.2|年収

薬剤師の皆さんに仕事や転職についてどのように感じているのかを、エムスリーキャリアがリサーチする独自企画。「年収」「人間関係」「仕事内容」「キャリアアップ」などさまざまな角度から、薬剤師の転職・仕事に関する志向をご紹介していきます。 今回のテーマはずばり「年収」について。働いている以上、年収にこだわりたいと思うのは当然ですよね。薬剤師は一般業種に比べて高年収と言われますが、実際のところ自分の年収をどのように捉えていて、また年収アップのために何をしているのでしょうか。そんな薬剤師の年収に対する考え方を調査しました!

薬剤師の転職実態調査 vol.2|年収


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薬剤師の半数以上は年収に不満

図1のように、現在の年収について「満足」「どちらかと言えば満足」と答えた薬剤師は46.6%。「不満」「どちらかと言えば不満」と答えた薬剤師は53.4%でした。

半数を超える薬剤師が、現在の年収に多少なりとも不満を覚えていることが分かります。

それぞれ、どのような理由から満足・不満を抱いているのでしょうか。

現在の年収に対する満足度は?

不満の理由

  • 1年目や2年目と基本給がほとんど変わらず、残業している人の方が給料が高いから(30代・女性薬剤師 年収430万円)
  • トータルでいくらと会社側で決めているのか月給は毎年5000円ずつあがるのにボーナスで調整されてしまう。(50代・男性 年収650万円)
  • 管薬なので、もう少し貰えたら良いと思う。(40代・女性 年収600万円)
  • 仕事量に比較して給与が低い(60代・女性 年収300万円)
  • 前職での賃金を伝えてるにもかかわらず、期待をさせておいて結局何のメリットも、なかった。(40代・女性 年収600万円)

満足の理由

  • 仕事内容と、収入のバランスが良い(40代・女性 年収480万円)
  • もっと欲しいけど、仕事の内容を考えると、多いくらいかも。(40代・女性 650万円)
  • 楽ではないが、何とか家族を養えているので。(40代・男性 600万円)
  • 社会全体の水準から見てもやや高めだから(30代・男性 600万円)
  • 予想外に手当てが充実したため(20代・男性 年収430万円)

年収に満足している薬剤師は、「勤務時間や業務内容と比べて年収にギャップがない」「一般職種の同年代と比べると高年収」という意見が目立ちました。

一方、年収に不満を感じている薬剤師は、「勤務時間や業務内容に年収が見合っていない」「昇給が(ほとんど)ない」という理由が多数を占めていました。

忙しさや責任が業務に見合っていないという不満は、多くの場合、就職前のリサーチや擦り合わせ不足が原因です。当然ながら「業務が大変だから給料を上げてくれ」という要望を通すのは一筋縄ではいきません。いざ就職してから「聞いていた話と違う」とならないように、事前にしっかりと残業時間・業務内容について確認しましょう。

一方、昇給がない・少ないのは、薬剤師業界に特有の体質。

薬剤師は業種にもよりますが、一般業種と比べて新卒時点で年収が高い代わりに、定期昇給率が低いという特徴があるのです。大手調剤薬局に勤めて、いち薬剤師から本部の管理職までステップアップする道もありますが、これはごく稀なケース。「はじめは低い年収でも長く勤めていれば、給料も上がるだろう」と楽観視することは非常に危険といえるでしょう。

薬剤師の年収アップの近道は「転職」か

あなたの希望年収は?

希望年収を叶える方法は?

希望年収は「年収600万~699万円」が最も多く、「年収700万~799万円」「年収1000万円以上」の順でした。今回の調査結果では、「年収900万~999万円」を希望年収とする薬剤師はゼロ。高年収を目標とする薬剤師は、「年収600~799万」をめざす層と、大台の年収1000万円以上を目指す層に大別できそうです。

希望年収を実現するための方法としては、「薬剤師として希望年収が叶う職場へ転職」が36.4%で1位。次いで、「ダブルワークを行う」「現在の職場で昇給・昇進」でした。

前章で述べたように、薬剤師は勤務年数による定期昇給率が低い傾向があります。そのため、交渉次第で大幅なベースアップが可能な転職は、年収アップの有力な選択肢といえるでしょう。そこで、転職で年収アップを実現した薬剤師にアップした年収額を聞いてみました。その結果が図4です。

転職によりいくら年収アップしましたか?

年収50万円アップが25.9%、年収100万円アップが37.0%と半分ほどを占めています。なかには年収200万円アップという人も!50~100万円の年収アップは決して不可能ではないといえそうです。

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薬剤師の9割が今後の年収アップに不安

今後もこれまでと同じ水準で年収が上がっていくと思いますか?

年収水準が下がると考える理由は?

業界全体の給与水準の展望については、図5の通り悲観的な考えが大多数を占めました。

給与水準が下がる理由としては、図6の通り調剤報酬改定への不安が群を抜いて高くなりました。2018年度調剤報酬改定はかろうじてプラス改定となりましたが、医療費の増大を抑えることは国を挙げた課題。特に近年は、薬価や調剤費といった薬局経営を大きく左右する財源が医療費削減の議論に取り上げられることが多く、今後も厳しい改定が続くことは確実でしょう。

現在、薬剤師の転職市場は“売り手市場”といわれ、薬剤師側に有利な条件で就職・転職がしやすい状況です。

しかし、薬学部の新設や薬剤師国家試験の合格基準の変更により、今後は毎年9,000~1万人の薬剤師が安定的に供給されるようになります。そうすると薬剤師数は充足し、事業側に有利な"買い手市場”へと近づき、年収アップは難しくなるかもしれません。

こうした厳しい将来を前に、薬剤師はこれまで以上に市場価値を高めていく必要があります。以前、薬キャリが提携する薬剤師専門の転職エージェントに聞いたところ、今後の転職に最も有利に働くスキルは「コミュニケーションスキル」でした。

では、薬剤師の皆さんは市場価値を高めるために、どのような努力をしているのでしょうか。

自分の市場価値を高めるためにしていることは?

図7のように、市場価値を高める手段としては、「認定薬剤師の取得」「薬剤師向けセミナーの参加」「薬学書やビジネス書の読書」によるスキルアップを目指す薬剤師が多いようです。

薬剤師が年収アップしやすい時代はいつまでも続かない

これまで薬剤師の現在の年収に対する捉え方、年収アップを実現するための方法、そして今後の薬剤師業界の給与水準の展望についてご説明しました。

調査結果をまとめると下記の通り。

  • 半数以上の薬剤師は年収に不満を覚えている
  • 「年収600万~800万円」と「年収1000万円以上」がボリュームゾーン
  • 年収アップを実現するには、自己研さんを積んだうえで「転職」が有力な選択肢
  • 将来的に年収アップは難しくなる見込み。早めに動き出すのが吉

薬キャリでは、30社におよぶ薬剤師専門の転職エージェントを利用することが可能です。確実に年収アップしたいという薬剤師の方は、買い手市場に近づく前に一度キャリアデザインについてコンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか。

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