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薬剤師の年収を上げるスキル・経験6選

薬剤師の年収を上げるスキル・経験6選

新型コロナウイルス感染拡大による影響で患者の受診控えが起こり、薬局やドラッグストアでは薬剤師の需要が減少。ひと昔前のように、薬剤師資格をもっていれば簡単に高年収が叶うという時代ではなくなりました。
今後、薬剤師は年収を上げるために、自らの市場価値を高める努力が大切です。では、市場価値が高い薬剤師になるためには、なにが必要なのでしょうか。

薬キャリエージェントのコンサルタントに調査したところ、「管理職としてのスキル・経験を持つ薬剤師」と「国が求める薬剤師像に沿ったスキル・経験を持つ薬剤師」になることが大切だとわかりました。
また年収アップの方法として役職等の手当てが付く場合と、スキル・経験により転職時の年収が上がる場合があります。
さっそく見てみましょう。

【想定年収アップ度のマークについて】
薬キャリエージェントのコンサルタントが想定する年収アップ度を以下マークで紹介します。

想定年収アップ度:小 勤務薬剤師と比べて最大30万円程度の年収アップが期待できる
想定年収アップ度:中 勤務薬剤師と比べて最大50万円程度の年収アップが期待できる
想定年収アップ度:大 勤務薬剤師と比べて最大50万円以上の年収アップが期待できる
※表記はあくまで参考値であり、薬剤師の資質・習熟度、企業の規定によって異なります。

管理職としてのスキル・経験

管理薬剤師になる

想定年収アップ度:中

薬局・ドラッグストアに勤務する場合、最も手の届きやすい年収アップ・キャリアアップの選択肢は管理薬剤師でしょう。企業にもよりますが、20代後半で十分に目指せるポジションです。管理薬剤師の仕事内容は、「医薬品の管理」と「従業員の監督」です。いち薬剤師のとして調剤や患者への服薬指導を行いながら、薬剤師のリーダーとして薬品や医療品などの店舗管理業務、従業員の指導・教育役を担います。通常の勤務薬剤師よりも責任・業務は増えますが、役職手当がつき年収アップが見込めます。

薬局長(店長)、エリアマネジャーになる

想定年収アップ度:中

一定の店舗数を有する企業では、管理薬剤師と薬局長・店長を別の薬剤師が担当するケースが増えています。薬局長・店長は管理薬剤師同様に役職手当が付き、年収は管理薬剤師と同等以上の企業が一般的です。
薬局長の業務は本部とのやり取りや店舗全体の監督など、管理薬剤師よりもマネジメント色が強くなる傾向があります。
薬局長・店長として実績を積むとエリア全体の店舗運営を担うエリアマネジャーへの道が開けてきます。エリアマネジャーはポストが少なく登用のハードルは高いものの、薬局長・店長よりも年収が高い企業が多いです。

新店立ち上げ経験

想定年収アップ度:中

近年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い各社慎重傾向を見せているものの、これまで調剤薬局業界、ドラッグストア業界では積極的な店舗拡大戦略が取られていました。 新店立ち上げは、業務が滞りなく進むよう設備の確認や動線のチェックといった店舗内の仕事に加えて、厚生局とのやり取りや書類作成なども必要です。こうした一連のノウハウをもっている薬剤師は貴重なため、特に手当が設定されているわけではありませんが、転職の際に高いスキルをもつ薬剤師として高年収を得るチャンスがあります。

国が求める薬剤師像に沿ったスキル・経験

かかりつけ薬剤師経験

想定年収アップ度:小

2016年度診療報酬改定に新設されて以来、「かかりつけ薬剤師」の重要度は年々増しています。新設当初からしばらくは、かかりつけ薬剤師の要件である「研修認定薬剤師資格をもっている」「かかりつけ薬剤師としての勤務歴がある」という事実だけで一定の評価を得られましたが、近年ではそれに加えて”実績”も求められるようになってきました。
「1ヶ月当たり何人のかかりつけ患者を受け持っていたか」「かかりつけ薬剤師として具体的にどんな取り組みをしてきたか」をアピールできると高年収につながります。
企業によって詳細は異なりますが、転職の際には、概ね1ヶ月当たり20~30人のかかりつけ患者をもっていると強みになるようです。

在宅医療経験

想定年収アップ度:小

在宅医療の推進も、国が薬剤師に求める大きな役割のひとつです。かかりつけ薬剤師の業務と同様、在宅医療についても普及が進むにつれて徐々に取り組みの内容が重視されてきています。
たとえば、「介護施設訪問だけでなく個人宅訪問の経験がある」「往診に同行していた」「多職種連携会議に参加していた」など、在宅医療に深く関わっている薬剤師ほど転職時の年収を決める際に高い評価を受けます。

専門・認定資格薬剤師資格の取得

想定年収アップ度:高

薬剤師として専門性を高めることも転職時の年収アップにつながります。近年は、「専門・認定薬剤師資格」をもっている薬剤師がこれまで以上に評価されてきているのです。たとえば、日本調剤株式会社では、「外来がん治療認定薬剤師」「緩和薬物療法認定薬剤師 」「腎臓病薬物療法専門(認定)薬剤師」「栄養サポートチーム専門療法士」「糖尿病薬物療法認定薬剤師」「がん専門薬剤師」「HIV感染症薬物療法認定薬剤師」を有する薬剤師の場合、年収が60万円アップします(資格手当を月額5万円支給。2021年1月時点)。
大手を中心にこうした資格手当を設ける企業が増えており、一部では資格取得にかかる費用を会社が負担するなど、積極的に資格取得支援に乗り出す企業もあります。まだ、専門・認定資格を持ってないという薬剤師は、こうした所得支援制度が整った企業へ転職することが年収アップにつながる有力な手段になるでしょう。詳細は企業ごとに異なるので、勤務先・転職先の資格手当や取得支援制度に関してしっかりと情報収集をしましょう。

年収アップに「相乗効果」のあるスキル・経験の組み合わせ

ここで紹介したスキル・経験はそれぞれ単独でも年収アップにつながりますが、複数のスキル・経験があるとさらに市場価値が相乗効果で高まります。 薬剤師専門の転職コンサルタントがおすすめする、転職の際に年収アップに有利になるスキル・経験の組み合わせをご紹介します。

(1)新店立ち上げ経験 × 管理薬剤師

新店の立ち上げ経験があり、管理薬剤師経験もある人材は、店舗拡大に積極的な企業からの人気が高いです。実力次第では即戦力として、新規店舗の薬局長やエリアマネジャーとして採用されるケースがあります。

(2)認定・専門資格 × 在宅医療経験

がん専門薬剤師などの専門資格をもっている薬剤師は、高度薬学管理機能を担える人材として大手企業を中心に市場価値が高いです。そこに在宅医療の経験が加わると、がん患者など重症患者の在宅医療にも対応できるためさらに評価が高くなります。

「国が求める薬剤師像」を目指せば年収アップにつながる

「薬剤師資格をもっていれば十分で、勤続年数が長くなれば高年収になる」という時代は過去のもの。当然ながら、薬剤師が高年収を叶えるためには、それ以上の価値を生む存在になる必要があります。
なかには、「医療者はお金儲けのことを考えるべきではない」と考える人もいるかもしれません。もちろん、患者さんを第一に考えることは薬剤師にとって大切な姿勢です。 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営が悪化している企業が多い昨今、経営的な視点がゼロというのは問題です。そして、経営に貢献できる薬剤師と、お金儲け主義の薬剤師は異なります。

国が求める「対人業務を担う薬剤師」を目指せば、自ずと経営に貢献できる人材として市場価値が高まるのが昨今の薬剤師業界です。 今回紹介してきたようなスキル・経験を積んで、年収アップ・キャリアアップを目指してみてください。

「自分がめざすべきキャリアがわからない」「スキルの習得や経験を積める職場が見つからない」という人は、一度転職エージェントにご相談ください。 薬剤師専門のコンサルタントが無料でキャリア相談や求人探しをサポートいたします。

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