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【薬剤師の転職動向アンケート】78%の薬剤師が転職経験者!

転職経験者が多いといわれる薬剤師業界。
このほど、薬キャリ 職場ナビ(エムスリーキャリア株式会社)が調査会社を通じてweb上で行った薬剤師向けの転職動向アンケートでは、実に78%もの薬剤師が転職を経験していたことがわかりました。
転職経験者のなかでは、6回以上転職したという薬剤師も1割近くおり、「転職をする薬剤師は多く、転職を複数回する薬剤師も珍しくない」と言えるでしょう。

そして、転職で重視することを尋ねた設問の回答からは、薬剤師が年収アップや勤務時間の改善を期待していることが読み取れました。

男性薬剤師に比べ女性薬剤師の転職経験者は高割合

転職経験については78%の薬剤師が「経験あり」、22%の薬剤師が「経験無し」と回答し、8割近くが転職経験者あることがわかりました。
男女別に見てみると、男性薬剤師の「転職経験あり」は75%に対して、女性薬剤師の「転職経験あり」は83%と、女性薬剤師の方が転職の経験者が多いことがわかります。
後段で詳しく紹介しますが、多くの薬剤師が転職で重視する点に「年収」や「勤務時間」「休みの取りやすさ」を挙げています。
さらに女性薬剤師はライフステージの移りかわりにより「年収」や「勤務時間」だけでなく、「育児休暇の取得実績」や「時短勤務ができる期間」といった福利厚生も重視し、これらの条件は転職の動機になりえます。また働き方を正社員からパート・派遣に変えるために転職を選択することもあります。
女性薬剤師には「転職のきっかけ」が多く存在するため、転職経験者が多いと言えそうです。

転職経験の有無
転職経験有り 転職経験無し
男性 75% 25%
女性 83% 17%

人材紹介会社の利用は「当たり前のこと」になりつつある

転職経験がある薬剤師への転職回数の設問で、最多の回答は1回の32%でした。2回、3回、4回、5回と回数が増えるごとに割合が減りますが、6回以上は9%と1割近くが回答しています。

また「転職回数6回以上を6回」として転職経験のある薬剤師の平均転職回数を計算したところ、結果は2.5回(回答者平均年齢43.9歳)。「転職する薬剤師は転職を複数回する」傾向が見えました。
さらに年齢別の平均転職回数は、20~30代は1.7回でしたが、60代では3.3回と、年齢が上がるにつれて回数も増えています。

転職回数
平均転職回数
2.5回

 

年代 平均転職回数
20代ー30代 1.7
40代 2.8
50代 3.1
60代 3.3

人材紹介会社の利用は「当たり前のこと」になりつつある

転職活動手段

転職活動手段

転職経験のある薬剤師への設問「転職活動で利用したことがある手段」(複数回答可)の回答として、最も多かったのは「人材紹介会社(転職サイト)」(58%)でした。
昨今では、転職を考える薬剤師にとって人材紹介会社(転職サイト)の利用が一般的となっている事がわかります。
また薬剤師専門の転職サイトは多数あり、求人の検索や業界動向など、必要な情報を簡単に手に入れることができます。この手軽さと便利さが利用率の高さにつながっているのでしょう。

転職活動手段で2番目に多かったのは知人や友人からの紹介(39%)。
この数字は次の2点を示唆しています。

  • 知人や友人に声をかけられて転職をするケースが多い
  • 転職希望者が知人や友人を頼って転職することが多い
地域のコミュニティに深く浸透し、かつ横のつながりも強い薬剤師ならではの特徴と言えるでしょう。
以前の職場の同僚や、大学時代の友人や先輩・後輩薬剤師からの紹介によって転職先を決めるケースが多いようです。なかには、学会発表を通じて知り合ったり、薬剤師会の集まりを通じて地域の薬剤師と人脈を築いたりする人も。
こうした薬剤師同士のつながりを利用した転職はごく一般的に行われています。

3番目に多かったのは、調剤薬局や病院などに直接応募する方法でした。薬剤師を求める医療機関や企業などは求人活動を積極的に行っているので、その求人票が薬剤師の目にとまる確率は高くなります。
またハローワークの利用も16%と比較的一般的に利用される手段のようです。

次に年代別の転職活動手段の違いをみてみます。

年代別転職活動手段

人材紹介会社(転職サイト) (調剤薬局・病院・ドラッグストア・企業・大学などに)直接応募 知人や友人からの紹介 (調剤薬局・病院・ドラッグストア・企業・大学などからの)スカウト ハローワーク その他
20代-30代 76% 21% 28% 6% 11% 1%
40代 49% 25% 46% 13% 22% 2%
50代 47% 31% 40% 18% 15% 4%
60代 30% 30% 70% 20% 10% 20%

※割合が高い項目を濃い色で表示しています。

こちらの結果からは次の傾向が見て取れます。

  • 若い人ほど人材紹介会社(転職サイト)を利用する
  • 年齢が上がるにつれて知人・友人の紹介とスカウトによる転職が増える
若い薬剤師は就職活動で就活サイトを利用した世代ということもあり、転職を考えたとき、インターネットで検索をして転職サイトに登録するハードルが低いと考えられます。また転職サイトは勤務先の休み時間でもスマホで気軽に閲覧できます。転職サイトを使うことで転職活動を効率化できるので、合理性を求める若い薬剤師ほど人材紹介会社(転職サイト)を活用すると推測されます。

年齢が上がるにつれ知人・友人の紹介とスカウトによる転職の割合が多くなるのは、人脈の広がりと、役職のあるポジションへの需要度が高くなるためと推測できます。
また調剤薬局や病院などへの直接応募は、20~40代は20%台ですが、50~60代は30%台に増えています。人材紹介会社(転職サイト)に頼らない分、直接応募が増えているようです。

薬剤師は人材紹介会社に「良い条件探し」を期待

紹介会社に期待すること

薬剤師は人材紹介会社に「良い条件探し」を期待

人材紹介会社(転職サイト)に期待すること(複数回答)のトップ3は、「勤務条件に関する調整をしてくれること(49%)」「良い求人が出た時に知らせてくれること(43%)」「給与アップの交渉をしてもらえること(41%)」でした。
これらはいずれも雇用条件の改善を目指しているといえます。
この結果から、次の3点が推測できます。

  • 薬剤師に「人材紹介会社(転職サイト)」を経由したほうが、給与を含む雇用条件がよくなる」という認識がある
  • 給与を含め現状の雇用条件に満足していない薬剤師が多い
  • 雇用条件(勤務条件や給与)に不満があると転職につながりやすい
「転職先の職場環境や人間関係等の内情を教えてもらえること(37%)」「転職に関する役立つ情報が教えてもらえること(31%)」についても3割以上と高めの結果であり、人材紹介会社(転職サイト)は情報源として期待されていることがわかります。
また、「転職後に問題があった時のサポートをしてもらえること(31%)」と転職時だけでなく長い目でみた支援を期待する薬剤師も少なくないようです。

薬剤師が転職で最も重視する項目は「年収」、次に「勤務時間」

転職をするうえで重視すること

転職をするうえで重視すること

転職をするうえで重視することでは、「年収・時給」が圧倒的多数の79%でした。これは、薬剤師は転職によって年収アップが期待できると推測することもできますが、同時に転職しないと大幅な年収アップは期待できないということも推測できます。

次いで、50%台の高い割合を示した項目は、「勤務時間」「通勤時間」「年間休日数や土日休みの有無」「休みのとりやすさ」。
これらはいずれも労働時間に関する内容です。半数以上の薬剤師が現状の勤務状況に不満をもち、改善を求めて転職を検討していることが推測されます。

「職場の人間関係」を理由に転職を検討する人もおよそ半数に及びました。
薬剤師は、事業所規模の大小に関わらず勤務時間の大半を調剤室の中で過ごします。近年、多職種連携が推進されているとはいえ、日常的にコミュニケーションをとるのは上司や同僚の薬剤師たち。そのため、薬剤師同士の人間関係は長く働き続けるうえで、外せない要素と言えそうです。

まとめ

これまでのアンケート結果をまとめると、

  • 転職経験者は女性のほうがやや多い
    →(「転職経験あり」男性75%、女性83%)
  • 複数回の転職が一般的
    →(平均転職回数2.5回)
  • 転職手段は人材紹介会社(転職サイト)の利用が主流
    →(転職に人材紹介会社(転職サイト)を利用58%)
  • 転職の動機は「年収」「勤務時間」
    →(転職時に年収を重視79%、転職時に勤務時間を重視56%)
といったことがわかりました。

薬剤師は業務独占資格であるため薬剤師数が急増することはなく、さらに1店舗当たりの処方箋受付枚数は右肩上がりであることから、“売り手市場”が続くことが予想されます。
ライフステージやキャリアプランに合わせて転職しやすい点は、薬剤師のメリットと言えるでしょう。

とはいえ、希望条件を叶えて転職するためには、入念な情報収集が不可欠です。
自分の力だけで情報を集めることに不安があるならば、アンケート結果が示すように人材紹介会社(転職サイト)の活用をおすすめします。
豊富な求人を把握しているだけでなく、「年収」や「勤務時間」の交渉依頼や、キャリア相談も無料でできるため、効率的かつ安心して就職活動に臨めます。
薬剤師の転職をお考えでしたら、まずは下記よりご相談ください。

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