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薬剤師の人間関係について意識調査まとめ

突然ですが、薬剤師の皆さんは現在の職場の人間関係に満足していますか?
薬剤師に限らず、職場の人間関係は働くうえでの重要なポイントです。
「管理薬剤師と考えが合わない」「医療事務が気難しくて疲れる」「同僚の薬剤師が女性(もしくは男性)ばかりで気を遣う」など、似たような経験が一度はあると思います。
実は、薬キャリエージェントに登録される薬剤師の方にも、「職場の人間関係」に悩まれている方は非常に多く、人間関係がうまくいっていないことを理由に転職を検討される薬剤師の方も少なくありません。それほど「職場の人間関係」は働くうえで重要なポイントなのです。

今回は、医療従事者向けのポータルサイト『m3.com』で実施した意識調査をもとに、薬剤師の職場の人間関係について考えてみましょう。

薬剤師が感じる職場の人間関係

参考記事 https://www.m3.com/research/polls/result/258

現在の職場の人間関係に満足していますか?

回答数 498人
集計日:2017年3月27日

大いに満足/やや満足と答えた人の理由上位5位 複数回答可
職場が明るい雰囲気である 52%
自分のやり方で仕事が進められる49%
自分の考えや意見が受け入れられやすい41%
繁忙時やトラブル時にフォローしあうことができる41%
同僚・上司など職場の人に相談しやすい39%
大いに不満/やや不満と答えた人の理由上位5位 複数回答可
苦手な人がいる49%
陰口や悪口を言う人がいる38%
仕事のやり方などルールが明確に決まっていない36%
繁忙時やトラブル時に協力体制がない33%
自分のやり方で仕事が進められない25%

薬剤師の職場の人間関係、満足度の鍵を握るのはお互いのフォロー体制

職場の人間関係については、薬剤師の40%が「大いに不満/やや不満」と回答。半数近い薬剤師が、職場の人間関係に何らかの不満を抱えていることが分かります。

「人間関係に不満」と回答した薬剤師にその理由を聞いたところ、「苦手な人がいる」(49%)、「陰口や悪口を言う人がいる」(38%)、「仕事のやり方などルールが明確に決まっていない」(36%)、「 繁忙時やトラブル時に協力体制がない」(33%)、「自分のやり方で仕事が進められない」(25%)といった項目が上位にランクインしました。
「苦手な人」や「陰口・悪口を言う人」といった「人」が、人間関係に不満を抱く大きな要因となっているようです。

一方、「人間関係に満足」と回答した薬剤師にその理由を聞くと、「職場が明るい雰囲気である」(52%)に次いで、「自分のやり方で仕事が進められる」(49%)や「繁忙時やトラブル時にフォローしあうことができる」(41%)といった仕事に関する項目が上位を占めました。

薬剤師にとっては、職場の「人」もさることながら、薬剤師同士がフォローし合える体制の有無や、自身のやり方で仕事をすすめられる環境かどうかも、職場に対する満足度を左右することがわかります。

薬剤師の転職の理由は?

参考記事 https://www.m3.com/research/polls/result/128

転職の経験はありますか?

回答数 483人
集計日:2016年8月2日

転職に踏み切った一番の理由は何でしたか?

回答数 369人
集計日:2016年8月2日

薬剤師の約4人に3人が転職経験者 その理由は?

転職経験のある薬剤師は全体の約75%を占めており、約4人に3人の薬剤師が転職を経験していることがわかりました。また、転職経験をもつ薬剤師の「転職に踏み切った一番の理由」は、1位が「労働条件への不満(不一致)」(20.9%)、2位が「スキルアップのため」(16.5%)、3位が「人間関係の悪化」(14.6%)という結果になりました。
それぞれの理由を詳しく見てみると、1位の「労働条件への不満(不一致)」は、「残業時間や休日のとり方が面接で聞いていた内容と違った」や、「ライフステージの変化により薬剤師としての希望勤務条件が変わった」といった意見があると考えられます。2位の「スキルアップ」については、「管理薬剤師を経験したい」「総合科目を応需する事業所へ移りたい」といった理由が多いのではないでしょうか。
注目したいのが3位の「人間関係の悪化」です。薬局や病院で勤める薬剤師の多くは、勤務時間の大半を狭い調剤室で過ごすため、一緒に働く上司や同僚薬剤師との人間関係が非常に重要だということの表れでしょう。あまりに関係が悪化すると、業務に支障をきたすというケースも珍しくありませんから、薬剤師の転職の大きな理由になっているようです。

いかがでしょうか。アンケート結果とご自身が職場に対して抱えている不満が重なった薬剤師の方も多いのではないでしょうか。同じような不満を抱えている薬剤師の方の中には、すでに転職を検討される方も多いと思います。その際におすすめしたいのが、転職活動をスタートする前に、「どうなればその不満が解消されるのか」を整理して、希望条件に優先順位をつけておくことです。例えば「人間関係が不満」である場合も、「管理薬剤師の業務方針に納得できなくて不満」「(ご自身が男性ならば)女性ばかりの職場で居心地が悪い」「休みを取りづらい雰囲気が嫌」など、できるだけ具体的に不満の内容をリストアップします。現在の不満内容を具体的に把握しておくほうが、不満の解決策を見つけやすいのです。
次に、薬剤師が転職を決意したとき、どんなことに不安を感じているのかを見ていきましょう。


薬剤師が転職を決めたとき、不安に思うことは?

参考記事 https://www.m3.com/research/polls/result/239

薬剤師としての転職回数は?

回答数 498人
集計日:2017年3月27日

転職に不安に思う点 複数回答可
新しい職場の雰囲気、人間関係 66%
転職先で自分の経験やスキルが評価されるか46%
転職によって年収が下がらないか43%
自身の年齢42%
希望通りの求人があるかどうか33%

薬剤師が転職で一番不安に感じているのは、「職場の雰囲気、人間関係」

薬剤師の転職回数は、「1回」が26%ともっとも多く、次いで「2回」が19%と、1~2回の転職を経験している薬剤師が約半数を占めました。
では、いざ転職を決めたとき、どのようなことに不安を感じるのでしょうか。
転職経験のある薬剤師に「転職に不安に思う点」について聞いたところ、66%の薬剤師が「職場の雰囲気、人間関係」と回答。転職をする薬剤師の半数以上が新しい職場の人間関係に不安を抱えていることがわかりました。年収や勤務条件が良く、自宅から通いやすい事業所でも、「雰囲気が合わない/人間関係が上手くいかない」と感じてしまえば長く勤務することは困難です。
2位以下に挙げられた「経験やスキルが評価されるか」や「年収がさがらないか」は、求人票や店舗見学、面接である程度判断することができます。しかし人間関係については、実際にその職場で勤務をしてみないと分かりません。転職前には把握できない情報だからこそ、不安に思う薬剤師が多いようです。

転職前にチェック!
後悔しないためにも、薬剤師のクチコミで事前の情報収集がオススメ!

これまでのアンケート結果から、薬剤師にとって「人間関係」は転職を決める理由の一つであり、転職時の大きな不安要素となっていることが分かりました。
やはり、職場の人間関係は薬剤師が働くうえで特に重要なポイントといえそうです。
では、転職前に転職先の「人間関係」についてどのように情報収集をしたらよいのでしょうか。

転職前に転職先の「人間関係」を知るには大きく二つの方法があります。

一つ目は「転職先で働いている薬剤師に聞く」方法。
実際に転職先の薬局や病院で働いている薬剤師に直接話を聞ければいちばん良いですが、なかなかハードルが高いもの。そこで活用したいのが「薬剤師のクチコミ」です。「職場ナビ」では全国約700法人(2017年12月現在)のクチコミを掲載していますので、気になる職場のクチコミをぜひチェックしてみましょう。
さっそく薬局・病院のクチコミをチェックする

二つ目は「転職先の内情に詳しい人に聞く」方法。転職エージェントのコンサルタントは、薬局や病院の職場環境にも詳しいので、ぜひ相談してみましょう。


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