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くるみん認定の薬局求人の見分け方とは?子育てしやすい職場探しのポイント

「子育てと仕事を両立しやすい職場に転職したい」と考えているものの、どのような求人がいいのかわからず悩んでいる薬剤師もいるでしょう。

そんなときに求人選びの目安の一つとなるのが「くるみん認定」を受けている薬局かどうかです。

この記事では、くるみん認定の種類やマークの意味、認定を受けている薬局の求人を見分ける方法を解説します。

記事のポイント
・くるみん認定は、仕事と子育ての両立を支援する取り組みを行う企業の認定制度。
・くるみん認定を受けた薬局求人は主に3つの方法で確認できる。
・くるみん認定以外にも薬局見学を行うなどして、自分に合った職場かを見極めることが大切。

くるみん認定とは?

くるみん認定とは、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣から受ける認定のことです。

次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請によってくるみん認定を受けることができます。

参照:くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて/厚生労働省

くるみん認定の認定基準

具体的に企業がくるみん認定を受けるための基準としては、以下の9つのものを満たす必要があります。

(1)雇用環境の整備について、行動計画策定指針に照らし適切な行動計画を策定したこと。

(2)行動計画の計画期間が、2年以上5年以下であること。

(3)策定した行動計画を実施し、定めた目標を達成したこと。

(4)行動計画を公表し、労働者に周知していること。

(5)計画期間における男性労働者の育児休業等取得率について、以下のいずれかを満たしていること。
(ア)育児休業等取得率が30%以上であること。
(イ)育児休業等取得率および企業独自の育児を目的とした休暇制度利用率が、合わせて50%以上とし、育児休業等を取得した者が1人以上いること。
※いずれも取得率等を厚生労働省の「両立支援のひろば」で公表する必要があります。

(6)計画期間における、女性労働者及び育児休業の対象となる女性有期雇用労働者の育児休業等取得率が、それぞれ75%以上であること。また、取得率を「両立支援のひろば」で公表していること。

(7)労働時間について、一定の基準を満たしていること。
・フルタイムの労働者の法定時間外・法定休日労働時間の平均が各月30時間未満であること、または25〜39歳の労働者では各月45時間未満であること。
・月平均の法定時間外労働が60時間以上の労働者がいないこと。

(8)男性の労働者の育児休業等の取得期間の延伸、年次有給休暇の取得促進、短時間正社員制度、在宅勤務など、働き方の見直しにつながる措置のいずれかを実施していること。

(9)法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと。

参照:次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、くるみん認定・トライくるみん認定・プラチナくるみん認定を目指しましょう!!! /厚生労働省

これらの基準を満たした企業は、都道府県労働局に申請し、厚生労働大臣の認定を受けます。

6種類のくるみん認定の違い

くるみん認定には、大きく分けて「くるみん」「プラチナくるみん」「トライくるみん」の3種類があります。

さらに、これら3種類の認定を受けた企業のうち、不妊治療と仕事を両立しやすい職場環境づくりに取り組み、一定の基準を満たした企業は、それぞれ「プラス」の認定を受けることが可能です。

これらを合わせると、現在くるみん認定は以下の6種類となります。

認定の種類 主な認定基準
くるみん認定 子育て支援に関する行動計画を策定・実施し、一定の認定基準を満たした企業が対象
プラチナくるみん認定 くるみん認定などを受けた企業のうち、より高い水準の取り組みを行い、一定の基準を満たした企業が対象
トライくるみん認定 くるみん認定・プラチナくるみん認定より満たすべき基準が緩和されているものの、意欲的に取り組みを進めている企業が対象
くるみんプラス 「くるみん」「プラチナくるみん」「トライくるみん」の各認定と、不妊治療と仕事の両立支援に関する基準を満たした企業が対象
プラチナくるみんプラス
トライくるみんプラス

プラチナくるみん認定およびトライくるみん認定は、くるみん認定と共通する基準もありますが、育児休業等の取得率や労働時間などについて、それぞれ異なる認定基準が設定されています。

そのため、求人を探す際は「くるみん認定を受けているか」だけでなく、どの種類の認定を受けている企業なのかを確認することも大切です。

参照:次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、くるみん認定・トライくるみん認定・プラチナくるみん認定を目指しましょう!!! /厚生労働省

くるみん認定企業を見分ける「くるみんマーク」

くるみん認定を受けた企業の証となるのが、「くるみんマーク」です。

認定を受けた企業は、くるみんマークを広告などに表示し、「子育てサポート企業」であることをアピールできます。

3種類のくるみん認定ごとのマークは以下のとおりです。

引用:くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて/厚生労働省

さらに、「不妊治療と仕事との両立」にも取り組み、くるみん認定に加えて「プラス」認定を受けている企業への認定マークは以下の通りです。

引用:不妊治療と仕事との両立のために/厚生労働省

くるみんマークは、商品やサービス、広告、事業所、企業のホームページ、労働者の募集に使用する広告や文書などに表示できます。つまり、求人広告や求人情報にくるみんマークが掲載されている場合は、認定を受けた企業であることを確認する目安になります。

くるみん認定を持つ薬局で働くメリット

くるみん認定は、子育てと仕事を両立しやすい職場を探している薬剤師にとって、求人を比較する際の一つの目安になります。また、実際に働く上でもメリットがあるといえるでしょう。

行動計画の実施実績がある企業という安心材料

くるみん認定を受けた企業は、仕事と子育ての両立に関する行動計画を実施し、定めた目標を達成した実績があります。

そのため、求人票に記載された勤務条件だけでは分かりにくい、企業としての子育て支援への取り組みを確認できます。ママ薬剤師が求人を選ぶ時にも、すでに仕事と子育ての両立に関する実績がある職場は、安心して選びやすいといえるでしょう。

くるみん認定を受けた薬局の求人を見分ける方法

求人を探す際に、くるみん認定を受けている薬局かどうかというのは、薬局を運営する企業の公式サイトや厚生労働省が公表している企業一覧、求人票などから確認することができます。

薬局・運営企業の公式サイトを確認する

まずは、求人を出している薬局や、その薬局を運営する企業の公式サイトを確認しましょう。企業によっては、会社概要や採用情報、子育て支援に関するページなどで、くるみん認定を取得していることを紹介しています。

厚生労働省の認定企業一覧で確認する

厚生労働省が公表している「くるみん認定、プラチナくるみん認定及びトライくるみん認定企業名都道府県別一覧」でも確認することが出来ます。

都道府県ごとの認定企業一覧が公開されているため、求人を出している薬局の運営会社名を検索してみましょう。

また、厚生労働省の「しょくばらぼ」でも、企業の職場情報を検索・比較できます。

求人票にくるみんマークがあるか確認する

求人票に「くるみんマーク」が表示されている場合もあります。

ただし、求人票にマークがないからといって、必ずしも認定を受けていないとは限りません。求人票に記載がない場合も、気になる求人は念の為、企業の公式サイトや厚生労働省の認定企業一覧なども確認してみましょう。

くるみん認定以外に子育てと両立しやすい薬局の求人を見分けるポイント

くるみん認定は、企業が仕事と子育ての両立を支援する取り組みを行っていることを確認する一つの目安です。一方で、認定を受けているところであればどこでも必ず自分にあった働き方ができるとは限りません。

ここからは、求人探しの際に、くるみん認定以外にも意識しておきたいポイントを紹介します。

面接時に育休・時短勤務・残業の実態などを質問する

求人票に記載されている「育児休業制度あり」「時短勤務可能」などと記載されていても、実際の利用状況までは分からないことがあります。

面接時や採用担当者と話す際には、育児休業の実績や時短勤務の利用条件、月の平均残業時間など制度の有無だけでなく、実際にどのように利用されているのかについて、積極的に質問しましょう。

薬局見学で職場の雰囲気やスタッフの働き方を確認する

求人票や面接だけでは分からない職場の実態を知るには、薬局見学も役立ちます。可能であれば、実際に子育てをしながら働いている薬剤師の勤務時間やシフトについても聞いてみると、入社後の働き方をイメージしやすくなります。

転職エージェントに求人票ではわからない情報を確認する

転職エージェントを利用すれば、育児休業の取得状況や店舗の人員体制、職場の雰囲気など、求人票だけでは分かりにくい情報について、担当者から教えてもらえることがあります。

また、「くるみん認定を受けている薬局」という条件だけで探すのではなく「残業を抑えたい」「土日勤務は避けたい」など、自分の希望を伝えると、非公開求人も含めて条件に合う求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。

くるみん認定をヒントに、子育てしながら働ける職場を探そう

くるみん認定は、仕事と子育ての両立を支援する取り組みを行い、一定の基準を満たした企業を厚生労働大臣が認定する制度です。くるみん認定を受けている企業の求人を見分けるには、企業の公式サイト、厚生労働省の認定企業一覧、求人票のくるみんマークなどを確認しましょう。

ただし、くるみん認定は企業単位の認定です。認定の有無だけで判断せず、育休・時短勤務の取得実績や残業、シフトなど、実際の働き方も確認しましょう。認定を一つの目安として、自分に合った職場を探すことが大切です。

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薬剤師コラム編集部
「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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