
子育てをしながら仕事をするなか、今後のライフイベントを見据えた働き方に悩むママ薬剤師さんは少なくありません。「みんなはどのタイミングで転職に動いているの?」「子どもの預け先はどう確保した?」など、他のママ薬剤師のことを参考にしたい方も多いのではないでしょうか。
2026年最新アンケート結果にアップデートし、ママ薬剤師の転職に関するリアルな調査データを集計しました。仕事と家庭の両立を叶えるためのヒントをお届けします。
ママ薬剤師アンケート・回答者の年代と就業形態、子どもの学齢
回答したママ薬剤師の年代

2026年薬キャリママアンケート「年齢を教えてください」集計結果
アンケート結果
30代(22.5%)
40代(52.5%)
50代(22.5%)
その他(2.5%)
未就学児を子育て中の方で、アンケートに回答してくださったママ薬剤師さんの年代は、40代の方が最多(52.5%)、次いで30代と50代が同比率(22.5%)でした。
回答したママ薬剤師の就業形態

2026年薬キャリママアンケート「就業形態を教えてください」集計結果
アンケート結果
正社員(55%)
パート・アルバイト(42.5%)
就業していない(2.5%)
今回のママ薬剤師向けアンケートでは、正社員の方が最多(55%)、次いでパート・アルバイト(42.5%)で、派遣社員や契約社員、スポットワークの方はいませんでした。
就業していない方も2.5%いらっしゃいました。
子どもの学齢

2026年薬キャリママアンケート「お子さんの学齢(区分)を教えてください」集計結果
アンケート結果
未就学児(28.6%)
小学生(39.3%)
中学生(12.5%)
高校生(19.6%)
今回の未就学児を子育て中のママ薬剤師さんを対象にしたアンケートでは、小学生や未就学児のお子さんがいらっしゃる方が多かったようです。
Q.1日の勤務時間は?

2026年薬キャリママアンケート「現在の1日の勤務時間を教えてください」集計結果
アンケート結果
1位:8時間以上(残業あり、または通常のフルタイム)(40%)
2位:6時間以上〜8時間未満(一般的な時短勤務など)(30%)
3位:4時間以上〜6時間未満(半日〜長めのパートなど)(22.5%)
4位:4時間未満(短時間勤務)(5%)
1日の勤務時間は「8時間以上(残業あり、または通常のフルタイム)」と回答した方が40%で最多でした。正社員が多いので当然の結果なのかもしれません。
次いで、「6時間以上〜8時間未満(一般的な時短勤務など)」が30%、「4時間以上〜6時間未満」が22.5%と続きました。
8時間未満の勤務を選択している方を合わせると全体の半数を超えており、子育てとの両立を考慮し、ライフステージに応じて柔軟に勤務時間を調整している様子が読み取れます。
ご自身の生活環境に合わせ、無理のない働き方を選んでいる方が多いようです。
Q.通勤時間はどのくらいかかっている?

2026年薬キャリママアンケート「現在の職場や働き方に不満ありますか?」集計結果
アンケート結果
1位:15分以上30分未満(40%)
2位:30分以上1時間未満(27.5%)
3位:15分未満(20%)
4位:1時間以上(10%)
通勤時間は「15分以上30分未満」と回答した方が40%で最多でした。次いで「30分以上1時間未満(27.5%)」、「15分未満(20%)」です。
全体の約6割が通勤30分圏内で勤務しており、忙しいママ薬剤師にとって、移動時間を短縮することで家事や育児の時間を確保しようとする工夫がうかがえます。
一方で、通勤に1時間以上かけている方は1割にとどまりました。
職場選びにおいて、通勤負担の軽減は両立を継続するための重要な選択基準の一つとなっているようです。
Q.現在の職場や働き方に不満はある?

2026年薬キャリママアンケート「仕事と子育てを両立するためにしたことはありますか?」集計結果
アンケート結果
1位:転職した(32.5%)
1位:時短勤務(32.5%)
3位:パート・アルバイト勤務に切り替えた(25%)
4位:家事育児を外部(両親含む)に委託した(15%)
5位:特にない(12.5%)
6位:退職した(7.5%)
現在の職場や働き方に対して「不満がある」と回答した方が約7割に上りました。
その内容で最も多かったのは「収入が低い(40%)」です。子育てには教育費をはじめ何かとお金がかかる時期であること、また、家庭との両立のためにやむを得ず勤務時間を短縮したことで世帯収入が減少していることが背景にあると考えられます。
一方で、上位には「土日が休めない(15%)」「人間関係がよくない(15%)」と並び、「残業が多い(10%)」「休みの融通が利かない(10%)」といった、働き方の柔軟性に関する不満も根強く挙げられています。
Q.仕事と子育てを両立するためにしたことは?

2026年薬キャリママアンケート「仕事と子育てを両立するためにしたことはありますか?」集計結果
アンケート結果
1位:転職した(32.5%)
1位:時短勤務(32.5%)
3位:パート・アルバイト勤務に切り替えた(25%)
4位:家事育児を外部(両親含む)に委託した(15%)
5位:特にない(12.5%)
6位:退職した(7.5%)
仕事と子育て両立のためには「転職した」と「時短勤務」が同率で32.5%を占め、両立のための重要な手段として活用されていることが分かりました。
次いで「パート・アルバイト勤務への切り替え(25%)」も多く、働き方を柔軟に見直す方が多い傾向にあります。
また、「家事・育児を外部に委託(両親含む)(15%)」と回答した方も一定数おり、周囲のサポートを積極的に取り入れる姿勢も大切です。
一方で「特にない」という回答も12.5%ありました。
仕事と家庭のバランスは人それぞれです。周囲に頼りつつ、自身のライフスタイルに合った働き方を模索することが、長く仕事を続けるためのヒントと言えそうです。
Q.いつ頃転職活動した?

2026年薬キャリママアンケート「仕事と子育ての両立のために転職をした人は、いつ頃転職活動をしましたか?」集計結果
アンケート結果
1位:子どもが未就学児のとき(32.5%)
2位:その他(25%)
3位:子どもが小学生のとき(12.5%)
4位:結婚後~出産前(10%)
5位:結婚前(7.5%)
5位:条件にあう就業先をみつけたとき(7.5%)
転職活動を開始した時期として「子どもが未就学児のとき(32.5%)」が最多でした。保育園入園や復職など、生活環境の変化に伴い、勤務時間や通勤距離などの条件を見直す方が多いことが伺えます。
「転職していない(25%)」、「子どもが小学生のとき(12.5%)」「結婚後~出産前(10%)」が続きました。お子さんが中学生のときに転職をしたかたは0%でした。
その他(25%)は「就業していない」との回答でした。
Q.どんな方法で転職した?

2026年薬キャリママアンケート「どんな方法で転職したか教えてください」集計結果
アンケート結果
1位:転職サイト(37.5%)
2位:その他(転職していない)(25%)
3位:同僚・知人の紹介(20%)
4位:店舗や病院のHPから(12.5%)
5位:店舗・病院からのスカウト(5%)
「転職サイト」を利用した方が37.5%で最多となりました。専門的なサポートや豊富な求人情報を効率的に得られる利点が、忙しいママ薬剤師に支持されているようです。
次いで、「同僚・知人の紹介(20%)」も高い割合を占めており、信頼できる人からのリアルな情報を基にした職場選びも重要視されていることが分かります。
その他、店舗や病院のHP経由や、スカウトも活用されています。
Q.一番小さいお子さんが何歳のときに仕事に復帰した?

2026年薬キャリママアンケート「出産から仕事に復帰したのは一番小さなお子様がいつ頃か教えてください」集計結果
アンケート結果
1位:1年未満(子どもが0歳児)(40%)
2位:1年以上〜2年未満(子どもが1〜2歳頃)(37.5%)
3位:5年以上〜8年未満(子どもが小学校低学年)(7.5%)
4位:3年以上〜5年未満(子どもが未就学児)(5%)
4位:8年以上〜13年未満(子どもが小学校中学年〜高学年)(5%)
6位:13年以上(子どもが中学生以上)(2.5%)
復帰時期について尋ねたところ、「1年未満(0歳児)」と回答した方が40%で最多でした。次いで「1年以上〜2年未満(37.5%)」と、お子さんが2歳になるまでに、実に約8割近くが職場復帰を果たしていることがわかります。保育園への入園や育休明けを機に、早めの復帰を選択する方が非常に多いようです。
一方で、5年以上経過してから復帰するケースも一定数あり、子どもの成長や家庭の状況に合わせて多様な選択肢があることも読み取れます。ライフステージの変化に応じ、復帰のタイミングを柔軟に決めることが、無理なく両立を続けるためのポイントと言えそうです。
Q.仕事と子育てが両立できなかった原因・理由は?

2026年薬キャリママアンケート「仕事と子育てが両立できなかった方は、その原因・理由を教えてください」集計結果
アンケート結果
1位:その他(37.5%)
2位:引っ越しすることになった(20%)
3位:残業ができず職場に居づらくなった(12.5%)
3位:子ども都合の休みのせいで職場に居づらくなった(12.5%)
3位:預け先が見つからなかった(12.5%)
6位:面接時の条件と実際の勤務状況が違った(7.5%)
6位:自分が病気になった(7.5%)
8位:子どもや家族が病気になった(5%)
仕事と家庭の両立を阻む要因として「引っ越し(20%)」が最多でした。こういった環境変化に加え、職場環境に起因する課題が上位を占めています。
「残業ができず居づらい(12.5%)」「子どもの都合で休みを取りにくい(12.5%)」といった、職場の柔軟性不足により居づらさを感じたケースや、「預け先が確保できなかった(12.5%)」という悩みが多く見られました。
また、「面接時の条件と実際の勤務状況が違った(7.5%)」という雇用条件と実態の相違も一定数いらっしゃいました。
両立の難しさは個人の努力不足ではなく、環境の変化や、職場側の受容力や支援体制とのミスマッチが大きく影響している場合もあるようです。
アンケート結果
・「両立できている」(←結構多い)
・「通勤時間が長い」
・「非正規で働くなか、雇用から1年以内に妊娠したため育児休暇が取得できず、赤ちゃんがまだ低月齢なのに復帰を要求された」
・「夫の単身赴任」
・「子離れできなかった」
Q.出産から仕事に復帰する際に、やっておけば良かったと後悔していることは?

2026年薬キャリママアンケート「出産から仕事に復帰する際にやっておけとけば良かったと後悔していることはありますか?」集計結果
アンケート結果
1位:夫婦の家事・育児の分担を明確に決める(37.5%)
2位:病児保育・ファミリーサポートの登録(30%)
2位:時短家電の導入や、家事を仕組み化(自動化)しておく(30%)
4位:家事育児の外注先(家事代行やベビーシッターなど)を復帰前に探す(20%)
4位:復帰後の働き方について、職場(上司)と念入りにすり合わせる(20%)
6位:その他(17.5%)
7位:職場の近くへ引っ越す(7.5%)
「やっておけば良かった」との声が最も多かったのは「夫婦での家事・育児分担の明確化(37.5%)」でした。次いで「病児保育・ファミリーサポートの登録(30%)」「時短家電の導入や家事の仕組み化(30%)」が並びます。
また、「働き方についての上司とのすり合わせ(20%)」や「家事代行等の外注先確保(20%)」も。
特にお子さんが小さいうちの復職後の生活は「いかに突発的な事態に備えるか」が鍵です。そういった事前準備がうかがえた結果でした。
「その他」のご意見ピックアップ
・「臨機応変に対応している」
・「職場の制度上、対策が出来なかった(時短終了後の選択肢はフルタイムのみ)」
・「職場復帰しなければよかった」
Q.仕事と子育ての両立で苦労している(した)ことや、失敗したこと、工夫していることなどのエピソード
・有休が全然足りない。
・調剤薬局勤務だったが、子どもが4人いてそれぞれの保育園や学童の迎えに間に合わなくなるので、薬歴の記載が終わらず切り上げて帰り、土日に記載しに行くことも度々あった。
・子どものお迎えをたまに祖父にお願いしていたのだが、たまに、祖父も私もどっちがお迎え担当だったか分からなる時があり、結果「誰も迎えに来ない」と保育園などから連絡をもらい大慌てで迎えにいく、ということが何度かあった。そんなことが続いたので、祖父と私で共通カレンダーを作り、お迎え担当名を記入して分かりやすくした。
・子どもの学校が急に休校になると、仕事を休まないといけなくなる。
・子どもの発熱での急なお迎え要請
・PTA役員をしていた時、PTAの人たちから、有休を全部使ってでもPTA活動を優先しろ、と言われたときは泣きそうになった。
・時短勤務など、フルタイムで働く以外の勤務が難しいと言われている。時短が難しい場合、祖父母に子どもを見てもらうことになり、申し訳なさを感じながら働いている。
・もっと職場がフレキシブルな働き方を推進してくれたらよいと思っている。
・職場に無理を聞いてもらっている状態…。
・子どもの受診などで休むことが多くなってしまう。時短勤務であるが、業務量がフルタイムと変わらず、毎日綱渡りで、疲弊してる。
・子どもが小さい頃、病気になった時が一番しんどかった。有休はいつも使い切っていた。祖父母が遠方なので病児保育も使ってなんとか対応していた。
大きくなった今は、習い事や塾の送迎が大変。仕事のせいで子どもに我慢させたくない。本当は時短やパートにしたいけれど、これからの膨大な教育費のために踏ん張っている。
・簡単調理なご飯が多く、ワンパターンになってしまう。
・正社員がいない職場なので、パートであるにもかかわらず責任者。休みの融通がきかない。授業参観にも行く事ができていない。員がいない職場なので、パートであるにもかかわらず責任者。休みの融通がきかない。授業参観にも行く事ができていない。
・実家の両親に助けてもらっている。
・家庭の急な事情でも、途中で帰ることができない。
・仕事復帰のとき、無理しないでパートに切り替えた。
・フルタイムになったら子どもの習い事の時間に合わせられず、詰んでしまう可能性がある。フルタイムになったときの不安が大きい。
・サポーター(実家両親)がいるから仕事を続けられている。
・時短勤務ができる期間が短い(3歳まで)。
・子どもが小さいとき、急な体調不良で毎月突発的な休みが発生し、有給休暇を使い切ってしまったため、欠勤で対応した。小学生になり、今度は登校後の出勤では就業時間に間に合わないという問題が…。そんな折に夫の単身赴任が決まり、ワンオペではもう対応できないため、退職。
・今の職場は理解があり、体調不良時はもちろん行事等でも快く休ませてくれる。職場は問題ないが、保育園の就業実時間を下回ってしまった月があり、退園を自治体から迫られてしまった。
【まとめ】自分らしく働き続けるために:ライフステージに合わせた柔軟な選択を
今回のママ薬剤師アンケート調査では、約7割のママ薬剤師が現状の働き方に不満を抱え、両立の壁に苦悩している実態が浮き彫りとなりました。
しかし、その困難は個人の努力不足ではなく、職場環境や支援体制とのミスマッチによるものです。
転職や働き方の見直しは、キャリアを諦めることではなく、今の生活に適応するための前向きな戦略といえます。
復職前に夫婦での分担や外部サービスの活用など準備を整え、ライフステージの変化に合わせ柔軟に選択することが、長く仕事を続ける鍵となります。
「一人で完璧にこなさなければ」と思い詰めず、家族と自身の時間を最優先にする選択を、自信を持って選んでください。



