6年制は知っている！？症候学！
2013/08/05
みなさん、こんにちは。エムスリーキャリアの柳 久美子です。
突然ですが、ドラッグストアで働かれている薬剤師のみなさん！
ドラッグストアに薬を購入しにこられるお客様は、
どちらのパターンが多いでしょうか？
『偏頭痛で・・・』と病名を言って薬をお求めになるお客様と、
『頭が痛くて・・・』と症状を言われるお客様。
おそらく、後者の『頭が痛くて・・・』と症状を訴えてくるお客様の方が多いと思います。
多くのお客様は、疾患が分かっていたら自分で病院に行きますよね。
さて、みなさん、『症候学』をご存じでしょうか？
それは、症状から病気を探るという新しい学問。
たとえば、『頭が痛い』、その症状を持つ疾患だけで120種類以上あります。
もちろんその数だけカウンセリングの仕方や対応の仕方も違ってくるはずです。
風邪からくる頭の痛みであれば、風邪薬を。
肩こりからくる頭の痛みであれば、ビタミン剤に加え、入浴剤を勧める。
偏頭痛からくる頭の痛みであれば、病院への受診を勧める。
同じ症状であっても、その疾患により対応の仕方は変わってきます。
その症状から、病気をみつけてあげること。
そして正しい判断をし、適切なアドバイスをしてあげること。
原因によって対処方法は違い、対処方法が違うということは、対応力が求められます。
そのためには、薬を知ることだけではなく、疾患の知識もあり、
患者様の生活背景や状態を知り、
それらを総合的に考え、カウンセリングができるようにならなければなりません。
2006年から実施の薬学部6年制。
そのカリキュラムは、ただ薬を窓口で渡すようにできることではなく、
医療人として、薬だけでなく健康に携わるスペシャリストになることを目的とされています。
まだまだ浸透は浅いようですが、一部の薬学部ではすでに新しいカリキュラムとして
『症候学』を取り入れているところもあるようです。
確かに治療をするという意味では、病院は医療の最前線です。
ただし、症候学を極め、その症状から正しい判断をし、適切なアドバイスをしてあげること。
治療の前段階でサポートをしていく。
ドラッグストアが、真の医療の最前線になる日が来るのかもしれませんね。
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太田 千尋
