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ライフステージに合わせた転職のコツ - 薬剤師の転職コンサルタントが指南!

ベテランコンサルタントに聞く、薬剤師「転職のコツ」第2弾!今回は、子育てや定年後などライフステージに合った職場への転職を実現する秘訣をご紹介します。仕事とプライベートを両立させたいとお考えの先生は是非ご一読ください。

薬剤師の転職コンサルタントが指南!ライフステージに合わせた転職のコツ

目次

  1. 薬剤師も仕事とプライベートを両立できる職場を求めている
  2. 薬剤師のライフステージに合った転職を叶えるコツ
  • 薬剤師転職のコツは「謙虚さ」と「助け合いの精神」

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    薬剤師も仕事とプライベートを両立できる職場を求めている

    近年、働き方を考える際に「ワークライフバランス」の視点をもつことは、ごく一般的になってきました。

    「薬剤師の仕事とプライベートの割合について」のグラフの通り、「仕事とプライベートを両立したい」という回答は6割を超えており、薬剤師業界においてもワークライフバランスを重視した働き方を求める薬剤師が多数派となっています。また、「何歳まで薬剤師として仕事を続けたい?」グラフのように、定年後も働き続けたいという人が多いのも薬剤師業界の特徴の1つといえそうです。

    とはいえ、子育て世代と定年間近の薬剤師など、「プライベート」のかたちはライフステージによって異なりますし、職場に求める条件もそれに応じて変わってきます。
    では、各々ライフステージに合わせた職場へ転職するためにはどうすれば良いのでしょうか。 長年、薬剤師のライフステージに合わせた転職を成功させてきた、エムスリーキャリアのベテランコンサルタントに話をうかがいました。
    「子育て中のママ薬剤師」「定年後も働き続けたいベテラン薬剤師」「調剤未経験の元MR薬剤師」の3つのケースについてご紹介いたします。

    薬剤師の仕事とプライベートの割合について

    m3.com意識調査「仕事とプライベートのバランス、どうしている?」 をもとに編集部作成

    何歳まで薬剤師として仕事を続けたい?

    m3.com意識調査「何歳まで現役で仕事を続ける?」 をもとに編集部作成

    薬剤師のライフステージに合った転職を叶えるコツ

    子育て中のママ薬剤師

    • 年齢・性別:32歳・女性
    • 就業状況:離職中
    • 職歴:調剤薬局勤務(4年間)
    • 家族構成:夫、子(2歳)
    • 希望:子育てしながら働ける職場

    Q1

    保育園に入園できる目途が立ったので復職を考え始めましたが、正社員とパート・派遣、どちらで転職すべきか迷っています。

    A1

    正社員薬剤師とパート・派遣薬剤師の最も分かりやすい違いは給与と勤務時間です。正社員で転職した場合、週5日・40時間の勤務が原則となりますが、安定した収入を得ることができ、昇給や昇格の機会もあります。
    一方、パート・派遣で転職した場合、給与は正社員よりも低くなるものの、残業なしの勤務をはじめ、働く時間・曜日について融通が利きます。
    収入面を優先したいならば正社員薬剤師、お子さんへの時間を優先する必要があるならば、パート・派遣薬剤師としての転職をおすすめします。


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    Q2

    給与・勤務時間以外にも、正社員とパート・派遣の特徴的な違いはありますか?

    A2

    担当する業務内容に差をつけている可能性があります。たとえば在宅医療を行っている調剤薬局の場合、パート・派遣薬剤師は調剤業務のみで、在宅医療に出るのは正社員薬剤師といったように、住み分けが行われていることもあります。
    薬剤師として働くうえで「やりがい」は重要な要素の1つかと思います。特にパート・派遣勤務を考えている場合、どんな業務を担当するのかあらかじめ確認することで、就業後のギャップを防ぐことができるでしょう。


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    Q3

    条件や業務内容の違いについて理解できました。やはり、時短勤務など子育てのしやすさを優先したいのですが、どんな環境の職場だと安心でしょうか?

    A3

    一般的に「時短勤務制度」「余裕をもった薬剤師配置」「本部などに突発休に対応するヘルプ要員がいる」などが子育てしやすい環境として挙げられます。
    しかし、転職の際に最も重視すべきポイントは、職場の「子育てに対する理解」。残念ながら、子育て支援制度は整備されているにもかかわらず、形骸化してしまっている職場もあります。
    そうした職場を避けるために是非チェックしていただきたいのが「制度の活用実績」です。目安としては、直近2年以内に育休・産休の取得実績があれば安心でしょう。 人事担当者に直接確認しても構いませんが、聞き方によっては「休みたがりな薬剤師」とネガティブな印象を与えてしまう恐れもありますので、転職エージェントに確認してもらうことをおすすめします。


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    Q4

    ありがとうございました。最後に、面接の際に気をつけるべきポイントを教えてください。

    A4

    子育てが大変というご事情はお察ししますが、「休みなどの権利ばかり主張する人」と思われてしまうと、面接を合格することは厳しいでしょう。
    ほとんどの事業所は「助け合いの精神」をもっている薬剤師を採用したいもの。たとえば、「特定の曜日だったら残業ができる」「月1~2回ならば土曜日に勤務できる」など、子育てに支障がない範囲で職場に貢献できるという意思を示すことが大切です。


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    定年後も働き続けたいベテラン薬剤師

    • 年齢・性別:61歳・女性
    • 就業状況:調剤薬局勤務(常勤)
    • 職歴:調剤薬局2社(30年以上、管理薬剤師経験、在宅医療経験あり)
    • 希望:定年後もゆったりと働き続けられる職場

    Q1

    生涯現役で働きたいけれど、いまの職場は体力的につらく転職を考えています。60歳を超えていても受け入れてくれる職場はありますか?

    A1

    事業所としては60歳以上の薬剤師を採用する場合、即戦力であることを期待しています。B先生は管理薬剤師経験や在宅業務をはじめ調剤経験も豊富でいらっしゃいますので、多くの事業所を検討できます。
    雇用形態も正社員・パート・派遣どれでも選択肢になり得ますので、給与や勤務時間など優先したい条件に沿った働き方をおすすめします。
    ただし、一部の大手チェーンなどは60歳定年を設けており、60歳以上の方は募集していないのでご注意ください。


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    Q2

    経験を評価していただけるのはうれしいのですが、もし正社員で働く場合、管理薬剤師をやる必要があるのでしょうか。

    A2

    事業所や店舗の状況にもよりますが、管理薬剤師として勤務しなければならないということはありません。
    ただし、できるだけ高年収で働きたいというご希望がある場合は検討してみても良いでしょう。管理薬剤師の場合、勤務薬剤師の相場よりも50万円程度高い年収を得られる可能性があります。


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    Q3

    わかりました、検討してみます。ところで、電子薬歴や新しい調剤機器を扱ったことがないのですが、その点は大丈夫でしょうか。

    A3

    電子薬歴や機器の操作に慣れていることは歓迎されますが、触ったことのない機器の使い方が分からないのは当然です。どんな職場でも研修やOJTがありますので、電子薬歴や最先端の調剤機器を極端に恐れる必要はありません。
    どうしても紙薬歴の職場が良いなどのこだわりがある場合は、転職エージェントにその旨を伝えていただければ、条件を満たす求人をお探しいたします。


    転職エージェントに希望条件について相談する

    Q4

    ありがとうございました。最後に面接に臨む際のポイントを教えてください。

    A4

    これまでのご経験が豊富でいらっしゃいますが、転職先では新入社員であるというご認識をもっていただくと良いと思います。せまい調剤室で勤務時間の大半を過ごす薬剤師にとって、円滑な人間関係を保つための「謙虚さ」や「協調性」は極めて重要です。高圧的な態度では、いくら経験やスキルをもっていても歓迎されません。


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    調剤未経験の元MR薬剤師

    • 年齢・性別:50歳・男性
    • 就業状況:製薬会社MR(常勤)
    • 職歴:MR(20年以上)
    • 希望:未経験だが調剤薬局業界で働きたい

    Q1

    これまで企業でMRとして勤務しており、調剤経験はありません。調剤薬局への転職を考えているのですが、未経験でも採用してもらえるのでしょうか。

    A1

    経験者に比べて採用ハードルが上がることは事実ですが、敬遠されることはありません。一部の事業所ではMRなど営業職で培ったコミュニケーション力を評価する向きもあります。
    未経験者の受け入れは、教育する人材や時間的な余力の有無といった店舗状況に大きく左右されます。先生が転職をお考えの地域で募集がかかっているか、転職エージェントに確認してもらうのが良いでしょう。


    転職エージェントに募集状況を確認する

    Q2

    転職先はありそうで安心しました。前職の年収は約1000万円だったのですが、調剤薬局・ドラッグストア業界の年収相場はどのくらいですか。

    A2

    大前提として、MR時代よりも年収が下がること、また、調剤経験者と同等の条件での転職は難しいことをご理解いただく必要があります。
    調剤未経験の場合、都市部の大手チェーン調剤薬局では年収500万円程度。ドラッグストアや個人薬局、地方などに目を向ければ年収550万円程度が相場といえるでしょう(2018年2月時点)。
    どうしても相場以上の年収を実現させたいという場合は、高年収転職のコツをご参照ください。


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    Q3

    年収が大きく下がることはわかりました。調剤についてしっかり教育してくれる職場が一番の希望なのですが、どんなところが良いのでしょうか。

    A3

    「体系化された研修」と「OJTなど現場での教育」のどちらがお好みかによって変わってきます。座学や講習などが苦にならないならば、体系化された研修制度が整っている大手チェーンが無難です。一方、OJTを通じて自分のペースで覚えていきたいならば個人~中小規模薬局の方が適しているでしょう。
    また、個人~中小規模の薬局の場合、どうしても取り扱う診療科や医薬品が偏ります。汎用的な調剤スキルを身に着けたいとお考えならば、異動も念頭に入れて大手チェーンで研さんを積むことをおすすめします。
    逆に避けるべきなのは、「一人薬剤師」の現場。未経験者の一人薬剤師勤務は、調剤過誤のリスク等を考えるとおすすめできません。


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    Q4

    ありがとうございました。最後に、面接で気をつけた方が良いことがあれば教えてください。

    A4

    薬剤師資格を生かすという点では同じですが、「まったく別の業界に飛び込む」くらいの気持ちをもっていただけると良いかと思います。
    先ほど申し上げたように、年収は調剤経験者以上の水準で転職できる可能性は低いです。また、企業勤務だった時代に「定時終業かつ土日祝日休み」が当たり前だったとしても、調剤薬局・ドラッグストアでそのような働き方ができる職場は決して多くありません。
    もちろん、ご希望の年収や勤務条件を叶えられるよう転職エージェントも尽力いたしますが、こうしたギャップを理解している方だと事業所も安心して採用できます。


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    薬剤師転職のコツは「謙虚さ」と「助け合いの精神」

    ライフステージに合わせた転職を叶えるポイント

    • 可能な範囲で職場に貢献する「助け合いの精神」
    • 転職先では「新入社員」であると自覚し、謙虚に業務に臨む
    • 「年収」「勤務時間」など希望条件の優先順位を明確にしておく
    • 転職エージェントを利用して、希望条件が通るか確認してもらう

    これまで年齢も転職背景もまったく異なる3人のケースを見てきました。
    そのなかで共通して挙げられるのは、「自己都合ばかり優先する薬剤師」や「高圧的な薬剤師」は採用されないということ。人事担当者側に立ってみれば、新しい薬剤師を雇ったせいで人間関係が悪化し、前からいた薬剤師が辞めてしまったら意味がないことは明らかですよね。

    また、年収や勤務時間など、希望条件の優先順位を明確にしたうえで、希望が通る職場かどうか転職エージェントに確認してもらうことも大切です。転職エージェントは個人を特定できない形で事業所にヒアリングしますので、面接時にネガティブな印象を与える心配がありません。
    上手に転職エージェントを活用して、仕事とプライベートの両立を実現させてください。

    さっそく、コンサルタントに希望条件を伝えてみる

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