
薬剤師は自分が大学受験や国家試験を潜り抜けてきています。子どもにもよい環境で学んでほしいと思い、中学受験を考える方も多いでしょう。
ただ、中学受験は「親の受験」とも言われるように、勉強面でも生活面でも親のサポートが必要です。
フルタイム勤務で中学受験させることができるのか、不安に感じるかもしれません。
この記事では、フルタイムで働くママ薬剤師さんが、無理なく子どもに中学受験をさせるためのポイントを紹介します。
記事のポイント
・フルタイム勤務でも中学受験はできるが、親の負担が大きいので工夫が必要。
・通いやすい塾を選び、オンライン授業などの無理のない受験対策を。
・受験本番に向けては、早めに職場に相談して準備しておくことが大切。
フルタイム勤務でも中学受験はできる?

フルタイム勤務だと、朝も夕方も時間に余裕はありません。また、シフト制で勤務時間が一定しない方もいるでしょう。そのようなママ薬剤師さんが、子どもに中学受験をさせることはできるのでしょうか。
フルタイム勤務でも中学受験は可能
現在は共働き家庭が増えていることもあり、両親ともフルタイム勤務を続けながら、子どもの中学受験をサポートしている家庭も普通になっています。
塾の側でも、忙しい親をサポートするシステムを用意したところが増えています。
ただ、やはり親の負担が大きくなるのは事実です。
フルタイムで働きながら受験を目指す場合は、早い段階から「誰が、いつ、何をするか」を整理し、親の負担を減らせる環境をつくっておくことが大切です。
学年が上がるほど親の負担が増えやすい
中学受験のための通塾は、小学校3~4年生ごろから始めるケースが一般的です。
低学年のうちは授業日数や宿題が比較的少なく、親のサポートもそこまで負担が重くありません。
しかし、5年生、6年生と学年が上がるにつれて、通塾日数や宿題、模試が増えていきます。
そして、6年生になると、通常授業に加えて、志望校別講座や季節講習、日曜特訓なども加わります。
小学生だと、自分で志望校に合わせた学習を組み立てることはできません。
保護者が学習している内容を理解して、勉強をサポートすることがどうしても必要なのが中学受験の実情です。
また、毎日の学習以外にも、志望校の検討、学校説明会への参加、出願手続きなど、やらなければならないことは多くあります。
学年が上がるほど、保護者の負担は重くなっていきます。
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家庭ごとに無理のない受験の形を考える
中学受験の取り組み方に、すべての家庭に共通する正解はありません。
難関校を目指す家庭もあれば、子どもの個性に合った学校に目標を絞って準備する家庭もあります。
塾にも難関校対策に長けたところもあれば、子どもに丁寧に寄り添って学力アップに力を入れているところもあります。
大切なのは、子どもの希望や性格、家庭の生活に合った受験のやり方を選ぶことです。
中学受験は長期戦です。親子ともに疲れ切ってしまわないことを優先しましょう。
フルタイム家庭が中学受験で大変だと感じること

ここからは、フルタイム勤務をしていると、中学受験でどういう点が大変になるかを確認します。
塾の送迎や帰宅時間への対応
中学受験塾の授業は夕方から始まり、帰宅は夜になります。子どもだけで安全に通えるか、送り迎えが必要かを考えなければなりません。
ママ薬剤師さんの場合、調剤業務が長引いたり、患者さんへの対応で予定どおりに退勤できなかったりすることもあるでしょう。シフトによって勤務終了時刻が変わる職場では、安定して送迎するのは難しいかもしれません。
宿題や学習状況を確認する時間が足りない
中学受験塾に通うようになると、学校の宿題に加えて塾からも多くの宿題が出ることになります。子どもが一人で学習計画を立て、すべて管理するのは難しいでしょう。
フルタイム勤務の親にとって、仕事から帰宅して、夕食や家事を済ませたあとに、毎日宿題を細かく確認するのは大きな負担です。
親が口を出しすぎると、子どもとの関係が悪化することもあります。
お弁当や軽食の準備が必要になる
塾で過ごす時間が長くなると、授業の合間に食べるお弁当や軽食が必要です。
塾に通う日が増えると、栄養バランスのことも気になります。手作りのものを用意したいと考えると、親の負担はますます大きくなります。
塾の近くで購入しようと考えても、適当なコンビニなどがない場合もあります。
受験直前期にも仕事を簡単には休めない
受験期になると、学校見学や出願手続きなどで親の出番は多くなります。
そして、入試当日には、親の付き添いが欠かせません。受験は何日か続くのが一般的なので、親の側も休みを取らなければなりません。
しかし、少人数の職場が多い薬剤師は、なかなか簡単には休めないものです。
また、受験シーズンは感染症が増える冬なので、薬局や病院の繁忙期と受験シーズンが重なってしまいます。
フルタイムで中学受験を乗り切るための工夫

このように大変なことが多いフルタイム勤務で中学受験を乗り切るためには、さまざまな準備が欠かせません。
通いやすく自習室を利用できる塾を選ぶ
塾を選ぶ際には、塾の合格実績や授業内容だけでなく、家庭からの通いやすさも重要です。通塾に時間がかかると、送迎する保護者の負担が増え、子どもも睡眠時間が減るなどデメリットが大きくなります。
また、自習室を利用できる塾なら、学校のあとに塾へ行き、親が仕事を終えるまで学習して待つといったことも可能です。
保護者向けの連絡がアプリで届く、欠席時に動画で授業を確認できるといったサービスがあると、フルタイム家庭には心強いでしょう。
パートナーと役割を分担する
中学受験のサポートがママ一人に偏ると、仕事との両立が難しくなります。塾の送迎、宿題の確認、学校説明会への参加などを具体的に書き出し、パートナーと分担しましょう。
たとえば、平日の学習管理は母親、休日の模試の送迎は父親というように、勤務時間やそれぞれが得意なことに合わせて担当を決めます。
「手が空いている人が担当する」という曖昧な分担では、結局動きやすいほうに負担が集中してしまいます。
受験は長期戦です。夫婦で同じ方向を向いて進んで行けるようにコミュニケーションを大切にしましょう。
オンライン授業や個別指導も検討する
集団塾の場所や時間割が子どもの状況や仕事の時間と合わない場合は、オンライン授業や個別指導も選択肢になります。
オンライン授業なら送迎の必要がなく、移動時間もかかりません。個別指導では、子どもの理解度や習い事の予定に合わせて学習計画を立ててもらえます。
また、集団塾を基本にして苦手科目だけ個別指導を利用するなど、複数の方法を組み合わせることもできます。
費用とのバランスを見ながら、家庭の負担を抑えられる方法を探しましょう。
毎日ではなく週単位で学習状況を確認する
忙しいなかで毎日細かく学習を管理しようとすると、親子ともに疲れてしまいます。
毎日の進行状況に神経を尖らせるよりも、週単位で学習の進み具合をチェックし、遅れている部分を土日でフォローしていくほうが、取り組みやすいでしょう。
その際には、成績だけでなく、睡眠不足になっていないか、食欲が落ちていないか、塾へ行くことを過度に嫌がっていないかにも目を向けましょう。
中学受験をしない選択肢も残しておく
中学受験を始めたからといって、必ず最後まで続けなければならないわけではありません。
子どもが強いストレスを感じている場合や、家庭生活に大きな支障が出ている場合は、受験の方針を見直すことも必要です。
志望校を変更する、受験校を減らす、高校受験へ切り替えるといった選択肢もあります。
受験を途中でやめることを「失敗」と考える必要はありません。
勉強した経験や身につけた学習習慣は、その後にも生かせますし、高校受験でのアドバンテージとなります。
撤退できる余地を残しておくことで、親子の気持ちに余裕が生まれます。
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フルタイム勤務のママ薬剤師が職場で準備しておきたいこと

フルタイム勤務のママ薬剤師が中学受験のフォローをする際に、あらかじめ準備しておきたいことをまとめました。
塾や受験の日程を早めに把握する
模試や学校説明会、入試の日程がわかったら、早めに勤務予定と照らし合わせましょう。希望休の申請期限や有給休暇の残日数も確認しておきます。
入試日は必ず休まなければならない日です。複数校を受験する場合は、試験日だけでなく、合格発表や入学手続きの日程も一覧にしておくと調整しやすくなります。
パートナーとも早めにお互いのスケジュールを確認して、どのように分担するかを話し合っておきましょう。
繁忙期と受験直前期が重なる場合に備える
中学入試が行われる冬は、インフルエンザなどの感染症が流行し、薬局が忙しくなりやすい時期です。そのような時期に休みを取ることになるので、できるだけ早く上司に相談しておきましょう。
必要な業務を前倒しする、担当業務を共有する、ほかのスタッフが休みたい時期には自分が協力するなど、事前にできるだけ調整しておくことが大切です。
必要に応じて勤務時間や働き方を見直す
中学受験では、どうしても親の負担が大きくなります。
現在の働き方では受験のサポートが難しい場合は、一時的に仕事の負担を減らすことも考えてみましょう。
正社員のまま勤務時間を変更できるか、出退勤の時間を調整できるかは職場によって異なります。
また、受験を見据えて一時的にパート勤務に変わるという選択肢もあります。
薬剤師ならば、受験が落ち着いたあとにまた正社員として働くことも可能です。
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フルタイム勤務でも家庭に合った中学受験を考えよう

フルタイムで働くママ薬剤師さんでも、家族で役割を分担し、利用しやすい塾やサービスを選ぶことで、無理なく中学受験に対応することができます。
中学受験の際には、さまざまな情報や塾のペースに振り回されるのではなく、「子どもは何を希望しているか」「家庭としてどこまでなら続けられるか」を中心に置くことが大切です。
仕事を頑張るママの姿は、将来に向けて勉強する子どもにもきっとよい影響を与えるでしょう。この記事を参考に、我が家に合った中学受験について考えてみてくださいね。



