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新人薬剤師が抱える仕事の悩み10 -先輩薬剤師が解決!

業務でケアレスミス、上司とのコミュニケーションがうまくとれない、残業時間が長くて疲れるーー。 薬剤師として働くうえで、こうした悩みは誰しもが通る道かと思います。しかし、新卒薬剤師のなかには、思い詰めて、自分の薬剤師としての資質やキャリアプランに不安を覚える方もいるようです。 そこで今回は、新人薬剤師からよく寄せられる10個の悩みをピックアップ。病院、薬局でそれぞれ働く20代後半の先輩薬剤師にスッキリ解決していただきます。

先輩薬剤師が解決!新人薬剤師が抱える仕事の悩み10


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▼新人薬剤師の悩みを解決してくれる先輩薬剤師をご紹介



佐藤健太さん(仮名)(28歳)

佐藤健太さん(仮名)(28歳):病院薬剤師。東京都の大学病院に3年間勤務後、転職。現在は、地元・静岡県の公立病院でがん領域の専門性を高めている。趣味は野球観戦。

佐藤健太さん(仮名)(28歳)

高橋翔さん(仮名)(29歳):薬局薬剤師。東京都の大学病院に2年間勤務後、神奈川県の薬局に転職。現在の目標は在宅医療に精通した薬剤師になること。趣味は剣道。

では、さっそく新人薬剤師の悩みに回答してもらいましょう。なお、「今すぐにでも転職を進めたい」「すぐにキャリアについて相談したい」という方は転職エージェントへの登録がおすすめです。薬剤師専門の転職コンサルタントが、希望を叶える求人やそもそも転職すべきかについてアドバイスしてくれます。1、2年目薬剤師の登録も増加中です。

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Q1

職場の先輩薬剤師に質問したいけど、忙しそうで話しかけられません・・・

佐藤さん:調剤業務のミスは患者さんの命にかかわる恐れもあるので、忙しそうでもある程度は割り切って質問した方が良いと思います。あとは、いわゆる「教育係」の先輩薬剤師以外に、相談しやすい先輩薬剤師を見つけておくことも大事ですね。

高橋さん:まだ就職したばかりで感覚を掴めていないかと思いますが、どんな職場でも忙しい時間帯とそうでない時間帯がはっきりしています。忙しい時間は先輩薬剤師も余裕がないため、素っ気ない対応になってしまいがち。忙しい時間帯を把握して、比較的手がすく時間帯に声をかければ良いのではないでしょうか。

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Q2

会社の人たちとの飲み会が苦手です。上司や同僚にマイナス印象を与えず断る方法はありますか?

佐藤さん:私がよく使っていた断りの理由はシンプルに「お金がない」でしたね。

病院薬剤師の初任給の低さは皆が身をもって知っているので、大概はなんとかなりました。おごると言われた時は、素直に参加していました(笑)

高橋さん:私は逆に断ったことはほとんどないですね。先ほどの悩みにあったように、日中は忙しくて業務の疑問点を先輩に質問しそびれることはよくあります。社内の飲み会は、そうした疑問を解決できる場だと思って積極的に参加していました。飲み会を単なる業務時間外の付き合いとするのではなく、薬剤師としてスキルアップするチャンスと考えてみるのもおすすめです。



Q3

薬剤師としてキャリアアップするためには、どんなスキルを磨いたらよいですか?


「薬剤師をやめたい」と思ったことは何度もある

佐藤さん:病院薬剤師の場合は、専門性を高めることが重要です。私は院内勉強会が毎週あるので、そうした場で知識を習得しています。あとは、学会への参加ですね。

こうした勉強には終わりがないので、病院薬剤師の仕事を好きになれるかどうかがキャリアの分かれ目だと思います。

高橋さん:薬局薬剤師の業務においてはコミュニケーションスキルの重要性が高まっているので、薬学以外の知識や趣味の幅を広げ、会話の引き出しを増やすことも大事です。

たとえば、私は野球の話をきっかけに会話が盛り上がり 、患者さんとの距離感をぐっと縮められた経験があります。医療以外の会話によって患者さんの緊張がほぐれ、その後のコミュニケーションが円滑になるといったことも少なくありません。いろいろなものに興味をもつ、ことは大切ですね。

今後の薬剤師に必要なスキルは?


Q4

薬剤師が医師や看護師とうまくコミュニケーションを取るためのコツはありますか?

佐藤さん:医師も看護師も忙しいので、彼ら・彼女らの質問に対してとにかく「早く・正確に」答えることです。とはいえ、薬剤師もすべての質問に即答できるわけはありません。即答できない場合は、医師や看護師に改めて連絡する旨を伝えたうえで、先輩薬剤師や医薬品情報室のスタッフに協力を仰ぎます。

高橋さん:在宅医療もほぼ同じですね。訪問診療医や訪問看護師、ケアマネジャーなど他職種と一緒に仕事をするので、現場では各々が専門領域で存在感を出すことが求められます。すばやく正確に答えられる薬剤師は信頼されますね。



Q5

患者さんの信頼を得るために薬剤師にできることは何ですか?

佐藤さん:患者さんの信頼を得るための基本は「患者さんがどんな人なのか」を知ること。そのためには患者さんに関する情報収集が必要です。病院で患者さんの情報をもっとも多くもっているのは、患者さんと接する時間の長い「看護師」。ですから、看護師とのコミュニケーションを増やし、患者さんが「どんな人なのか」という情報をたくさん教えてもらうことが、患者さんとの信頼関係構築の第一歩かなと思います。

高橋さん:在宅医療でも同様ですね。ただ、在宅医療の場で患者さんに関する情報をもっている人は、多くの場合「ケアマネジャー」です。そのため、私が働いている薬局では、ケアマネのための勉強会を開催するなど、積極的に交流の場を設けるようにしています。

「薬剤師をやめたい」と思ったことは何度もある



Q6

先輩薬剤師が残業していて帰りづらいのですが、どうしたらいいですか?


「薬剤師をやめたい」と思ったことは何度もある

高橋さん:私はよく残業をするのですが、けっこう自分の勉強のために残業をしてしまうケースが多いです。でも、それによって後輩がストレスを感じていたのであれば反省ですね・・・。同僚が業務で忙しく残業しているのに手伝わないのも「チームプレイ」という点で少し疑問を感じるので、素直に「何か手伝うことはありますか?」とひと言聞いてみてはいかがでしょうか。

佐藤さん:高橋さんのように、私のまわりの薬剤師も勉強熱心な人が多く、業務とは別の自己研さんのために残業をしている薬剤師も少なくありません。そういった類の残業に無理して付き合う必要はないので、「お先に失礼します」とはっきり言うのは大事だと思います。



Q7

正直、薬剤師をやめたいと思ったことはありますか?

佐藤さん:何度もあります。むしろ当直のたびに思っています(笑)。いまの職場は600床規模の総合病院なので、薬剤師といえども寝当直というわけにはいきません。やはり夜勤はストレスからか「やめたい」という考えが頭をよぎりますね。翌日、寝て目が覚めればすっきり忘れてしまいますが。

高橋さん:もちろんあります。私はやはり調剤ミスをしたときです。患者さんの命に関わることですし、たとえ大事にならなかったとしても肝が冷えます。

開封してしまった薬剤は廃棄するしかないので、薬局にとっても損失です。自分のミスで患者さんをはじめ多くの人に迷惑がかかるのは、かなり精神的にこたえますね。



Q8

いまの職場の業務が辛くて転職したいのですが、1年目の転職は早いですか?

佐藤さん:私は1年目での転職には反対です。仮に1年目で転職しても、業務内容はどの職場でも大差ないと思います。

私は「若いうちの苦労は買ってでもしろ」の精神で、多少ハードでもスキルアップできる就職先を探しました。実際、苦労の甲斐はあったと感じています。見切りをつけるのは、もう少し地力がついてからでも良いのではないでしょうか。

高橋さん:私もおおむね同意見です。業務や職場の薬剤師、患者さんとの距離感は、一朝一夕で身につくものではありません。職場に不満がある場合は、不満の要因を書き出していまの職場では解決できないのかを検討したり、周囲の薬剤師に相談してみたりすると、客観的に考えられると思います。しかし、勤務を続けると心身に支障をきたすほど深刻な場合は、決して無理せず転職に切り替えるのもよいと思います。

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Q9

単純作業ばかりで飽きてしまいました。私は薬剤師に向いてないのでしょうか?

佐藤さん:「薬剤師向いてないかも…」と思いながら働いている薬剤師の方が多いのではないでしょうか。少なくとも私の同期で「薬剤師こそ天職!」と言っている人は1人しかいないです。

高橋さん:「単純作業ばかりで退屈」ということですが、現在、薬剤師は「対物業務から対人業務への転換」が行政主導で進んでいます。かかりつけ薬剤師としてコミュニケーション主体の対人業務が重要度を増しているのです。また、ピッキングのような単純作業は近い将来機械に代わられていくでしょう。

いまはまだ経験も浅く、簡単な業務しか任せてもらえないのかもしれませんが、かかりつけ薬剤師として実力をつけていくなかで、その不満は解消されていくかと思います。

「薬剤師は向いていない」と見切りをつけるのは早計ではないでしょうか。



Q10

転職するなら知人紹介と転職エージェント利用のどちらがよいと思いますか?

佐藤さん:「まわりの病院薬剤師の話を聞くと、病院の場合は知人紹介で転職している人が多いようです。大学の同期や教授を頼るという手もありますが、学会や地域連携会議への参加など、院外の医療職との接点を増やしていく努力が重要だと思います。

高橋さん:薬局やドラッグストアへの転職ならば転職エージェントの利用が楽ですし、希望条件も叶いやすいと思います。実際、私も前回の転職では転職エージェントを利用しました。

私の転職条件は、地元の京都と雰囲気が似ている「鎌倉市」の薬局であること、そして在宅医療に積極的な薬局、という2点でした。鎌倉市に住んでいるわけではないので土地勘はないですし、「在宅医療への積極性」も求人票では分かりません。しかし、転職エージェントのコンサルタントの方は、すぐに両方の希望を満たす薬剤師求人をいくつか提案してくれて、とても助かりました。

転職エージェントに相談しても、必ずしも転職を勧められるとは限りません。キャリア相談をした上で、場合によっては「もう1年今の職場で頑張った方がいい」「身に着けるべきスキルは何か」などのアドバイスをしてくれます。若手薬剤師でも迷いがあるなら一旦転職エージェントに相談するのも良いですね。

薬剤師としてのキャリアプランを考えてみよう



薬剤師としてのキャリアプランを考えてみよう

新人薬剤師の方から寄せられた10の悩み。業務に関するものから、スキルアップ、転職までさまざま悩みがありました。
先輩薬剤師のアドバイスで少しは解決の糸口が見えたのではないでしょうか。

意外だったのは、現場で活躍されている先輩薬剤師も、仕事で疲れたりミスをしたりすると「薬剤師をやめたい」と弱気になるということ。「当直のたびに辞めたい気持ちになる」なんて意見を聞くと、「仕事を辞めたい」という気持ちも「一時期の衝動」と思って軽く受け流せそうな気もしてきますね。

業務ミスなどで落ち込んだ時は、「薬剤師誰しもが通った道だ」と思えば少し前向きになれるのではないでしょうか。

また、転職については、1年目から思い切るのではなく、地力をつけた方が良いという回答がありました。

転職のタイミングや方法は、業種やキャリアプランによって大きく変わってきます。

とはいえ、自分のキャリアプランが明確に定まっていない薬剤師も多いはず。そんな薬剤師としてのキャリアにお悩みの方は、一度転職エージェントにキャリア相談をしてみてはいかがでしょうか。

誤解されがちですが、すぐに転職活動を始めなくても、「コンサルタントにキャリアプランを相談する」という目的で転職エージェントに登録する薬剤師は多いのです。

「転職をしない」という選択肢も含めて、一度考えを整理することは、あなたの薬剤師人生において決して無駄にならないはずです。

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