ドキッ!処方箋の有効期限
2013/08/05
世の中には割引券やテーマパークのチケットなど、
有効期限が存在するものが多くありますよね。
そういったものが、『有効期限4日!』と言われたら、ドキッとしませんか?
みなさま、こんにちは。エムスリーキャリアの安東 里恵です。
一般的なイメージで有効期限が4日て短いのかな?と思います。
処方箋にも有効期限がありますよね。
結構、多くの患者様が知らないことなのかなと思います。
その有効期限は、処方日含め4日。
『意外に短いな』と思いましたが、その後、
『でも具合悪いから病院行くし、普通はその後すぐ薬局行くんじゃないのかな?』
と思ってしまいました。
きっと、具合が悪くて行くからそう思うんですね。
逆に風邪等で病院に行くのであれば、2~3日で病状って結構変わるので、
有効期限が4日というのは正しいのかもしれません。
現在、高齢化社会において、慢性疾患の方はどんどん増えています。
特に高齢者の方にとっては、病院に行くだけでも体力を使うことかと思います。
そうすると、病院で診察を受け、処方箋を受け取っても、
『疲れてるから、このまま帰ろう。また今度もらいに行こう』とか、
『何回か呑み忘れていて薬余ってるから今日じゃなくていいや』とか、
慢性疾患の方だからこそ『緊急じゃなくてもいいや』ということが起こるのかなと思います。
そして薬局に行ったら4日以上たっていて、薬をもらえない。なんてことになってしまいます。
そうすると、また病院に行かなければならない。
高齢者の方にとって大きな負担になりますし、医療費もかさんでしまいます。
今、日本でもリフィル処方箋を導入しようと日本薬剤師会も動き出しています。
リフィル処方箋とは、3ヶ月など一定期間有効な処方箋で、
診察を受けずに処方薬を受け取ることができること。
慢性疾患の方にとっては、病院に行く時間が省かれるなどメリットになりますよね。
日本では、2004年4月以降、薬剤の投与期間に関する規制が原則撤廃され、
長期の投薬が制度上は可能になりました。
慢性疾患の患者様の増加によって必然的に長期化したことが背景にありますが、
長期において、患者様の状態を見ることができず、
患者様のリスクが高まることも懸念とされています。
リフィル処方箋が導入されたら、薬がなくなる度に、薬局に出向くことになります。
それは、薬剤師が定期的に薬物療法の経過観察が可能になり、
副作用発現や病状変化に気づくことも可能になることを意味しています。
つまり、医師の代わりに患者様の状態をチェックしていくことが求められる、
薬剤師の医療人としての役割が発揮されます。
しかし、このリフィル処方箋というのは、患者様が発想を変えてしまうと、
好きな時に好きな場所で薬をもらえる!ということになってしまうのかもしれません。
患者様が本来のリフィル処方箋の意味を理解せずに、
適当な薬局に行ってしまう可能性があります。
そうすると、先ほど述べた、患者様の状態を継続的にチェックしていくことができなくなってしまうのです。
つまり、『かかりつけ薬局』に継続的に患者様に来てもらってこそ、
リフィル処方箋の導入の価値があるのではないかと思います。
大きなうねりの中にある医療業界・薬局業界において、
リフィル処方箋の導入のように、どのような制度や取り組みが導入されるかは分からない状況ですが、
どの制度や取り組みが実施されたとしても、その根底には、『かかりつけ薬局』という
存在が不可欠になってくるのではないでしょうか。
まだまだ『かかりつけ薬局』の浸透は薄いようですが、
今後はもっとその存在価値が高まっていくのではないかと思います。
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