
子どもを育てながら薬剤師として働くのは大変です。夫の両親が近くに住んでいると、「少し手助けを頼めないかな」と考えることがあるかもしれません。
しかし、義両親が近くに住んでいるからといって、いつでも頼れるとは限らないものです。
この記事では、ママ薬剤師が夫の両親との関係を大切にしながら、無理なく仕事と育児を両立するコツについて考えていきます。
記事のポイント
・子どもを預かるのは夫の両親にとって負担になることもある。
・子育ては夫婦で回していくことが基本。
・もし夫の両親に頼るときは、感謝の気持ちを忘れずに。
「夫の両親に頼れる?」と思ったときに考えたいこと

仕事と子育ての両立が大変で、少し夫の両親に手伝ってもらいたい。そう思ったときにまず考えておきたいことがあります。
距離が近くても頼れないことは珍しくない
義実家が近くにあると、「おばあちゃん、おじいちゃんが近くにいて、子育てを助けてもらえていいね」と言われることがあるかもしれません。
しかし、家が近かったとしても、お互いの生活リズムや体調、日々の予定が合わなければ、スムーズに頼ることは難しいものです。
義両親との関係性によっては、お互いに遠慮があり、気軽にお願いできないこともあります。
「近くに住んでいる=いつでも頼れる」と思わずに、「お互いにそれぞれの暮らしや都合がある」と一歩引いて考えておくくらいがちょうどいいといえます。
現役で働いている祖父母も増えている
今の60代・70代は、まだ現役で働いている人も多くいます。
定年延長や再雇用制度によって仕事を続けていたり、やりがいのために働いていたりするケースもあります。
そのため、「平日の昼間にお願いしたい」「子どもが病気のときに見てほしい」と思っても、義両親の仕事の都合がつかないというのはよくあることです。
祖父母にも介護や趣味など自分たちの生活がある
祖父母世代は、自分の親の介護をしていることもあります。
また、旅行やスポーツ、地域活動など、第二の人生を楽しんでいる人も少なくありません。
子どもが小さいと「祖父母は孫中心に生活している」と思ってしまうことがありますが、実際には祖父母にも自分たちの人生があります。
その生活を尊重することが、長くよい関係を築くための第一歩です。
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「孫疲れ」が注目される今、祖父母に期待しすぎないことが大切

「それでも、かわいい孫には会いたいのでは」と思うかもしれませんが、近年、メディアなどでも「孫疲れ」という言葉が取り上げられるようになりました。
「孫疲れ」とは
「孫疲れ」とは、祖父母が孫の世話をすることで、心身ともに疲れてしまう状態を指します。
子どもと一緒に遊ぶ、食事の準備、毎日の送り迎えなどは、年齢を重ねた祖父母にとって決して軽い負担ではありません。
小さな子どもはエネルギーにあふれているので、数時間一緒に過ごすだけでも体力を大きく消耗します。また、けがをさせてはいけないというプレッシャーや、昔と今での育児常識の違いに対する戸惑いも、精神的な負担になります。
良かれと思って引き受けたものの、結果として体調を崩してしまうことにもなりかねません。
孫に会うことと、孫の世話をすることは別だと考える
私たちはつい、「孫に会えて嬉しいだろうから、預ければ喜ぶはず」と考えてしまいがちです。しかし、「たまに会って楽しく遊ぶこと」と、「親の代わりに責任を持って食事や安全の面倒を見ること」は別の行為です。
特に乳幼児は目が離せず、食事や着替え、昼寝などにも気を配る必要があります。
孫に会って楽しい時間を過ごすことと、お世話をお願いすることは切り離して考えましょう。
息子夫婦に遠慮して本音が言えないことも
義両親からすると、大切な息子夫婦の大変そうな姿を見れば、「助けてあげたい」という気持ちが湧くものです。
そのため、義両親は、孫を預かってほしいと頼まれると、「断ったら悪いかな」という気持ちから、無理をしてしまうことがあります。
また、姑が嫁をいじめるなどというのは過去の話。現在は、義母は嫁にとても気を遣っているものです。そのため、本当は支障があったとしても、本音を言えないケースもあります。
「嫌なら断るはず」と考えるのではなく、「もしかしたら無理をしているかもしれない」と想像することが大切です。
ママ薬剤師は祖父母に頼ることを前提にしない働き方を考えよう

子育てと仕事の両立は大変ですが、だからこそ薬剤師という資格が生きるともいえます。
シフトや勤務時間を現実的に選ぶ
子育てをしながら仕事を続けると、子どもが小さいうちは急な発熱やお迎えの呼び出しが多く、小学生になれば、習い事や学校行事、長期休暇への対応など、いろいろと悩みが出てきます。
だからこそ、その時々の家庭の状況に合わせて働き方を見直せることが、薬剤師という職業の大きな強みです。
家から近い調剤薬局を選ぶ、子どもが小さいうちは残業のない週3日のパートにする、土日勤務のない職場を選ぶといったように柔軟な選択ができます。
薬剤師は求人が多く、ライフステージに合わせた転職や復職が比較的スムーズな職種です。子どもが大きくなって手がかからなくなってから、再びフルタイムの正社員に戻ることもできます。
義両親に頼ることを前提にするよりも、薬剤師という資格の強みを活かして、自分の働き方を家族の状況にフィットさせていくほうが、ストレスなく毎日をまわしていくことができるでしょう。
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パパと家事・育児を分担する
家事や子育ては、まず夫婦二人で取り組むべきものです。
「ママが中心で、足りない部分を祖父母にお願いする」という形ではなく、夫婦で協力する体制を作ることが大切です。
そのためには、家事や育児を何となく分担するのではなく、「誰が何を担当するのか」を具体的に話し合っておきましょう。また、子どもの成長や働き方の変化に合わせて、定期的に分担を見直すことも大切です。
さらに、夫婦だけで頑張りすぎないことも共働き生活のコツです。ロボット掃除機や食洗機などの家電を活用すれば、毎日の家事負担を大きく減らせます。家事代行サービスやネットスーパーなどを利用するのもよいでしょう。
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病児保育やファミリーサポートなどを調べておく
ふだんは夫婦だけで生活を回していても、子どもの急な発熱や学級閉鎖など、どうしても対応しきれないときがあります。
そんなときのために、病児保育やファミリーサポート・センター、ベビーシッターなど、地域で利用できるものを事前に調べて登録しておきましょう。
このようなセーフティネットを準備しておけば、いざというときの安心感につながります。
夫の両親に頼ることになったときに気をつけたいポイント

それでも、どうしても都合がつかないときに義両親に手助けをお願いする場面があるかもしれません。そのようなときに良好な関係を維持するためのポイントをまとめました。
緊急時や本当に困ったときに限定する
夫の両親にお願いするのは、緊急時や、どうしても夫婦だけでは対応できないときに限定しましょう。
お願いする回数が増えるほど、義両親の負担も大きくなってしまいます。「孫の世話をしなければならない」と感じるほど頻繁に頼るのではなく、「孫に会えてうれしい」と思えるくらいの距離感を保つことが、お互いにとって心地よい関係につながります。
無理のない範囲で協力をお願いすることで、義両親も気持ちよく力を貸してくれるでしょう。
預ける時間や回数を必要最小限にする
子どもの世話をお願いするときは、義両親の都合を確認して、できるだけ短時間で済むように心がけましょう。
預け先があると、「この機会に仕事を進めてしまおう」「買い物や用事も済ませよう」と考えたくなるものです。
しかし、職場で必要な段取りをつけたら早めに迎えに行くなど、できるだけ夫の両親に負担をかけない姿勢を示すことが大切です。
「負担をかけて申し訳ないので、少しでも早く迎えに行こう」という気持ちは、義両親にも伝わります。そのような配慮の積み重ねが、気持ちよく協力してもらえる関係につながるでしょう。
義両親への依頼や調整は夫が中心になる
困ったときの義両親への相談や依頼は、夫からしてもらうようにしましょう。
嫁から連絡してしまうと、義両親も気を遣って、本音が言えないかもしれません。
息子からの相談であれば、義両親も遠慮なく自分たちの気持ちが言えますし、断られても気まずくなりにくいでしょう。
また、夫にも自分ごととして責任感を持ってもらうことができます。
「ありがとう」の言葉と謝礼や手土産は惜しまない
祖父母に子どもの世話をお願いしたときは、「助かりました」「本当にありがとうございました」と、感謝の気持ちを言葉でしっかり伝えましょう。そして、お菓子や手土産を渡す、食事をごちそうするなど、目に見える形で感謝を表すことも大切です。
また、感謝はママだけではなく、パパからもきちんと伝えるようにしましょう。息子から「ありがとう」「助かったよ」という一言があるだけで、義両親の受け止め方は大きく変わります。
夫の両親が自分たちの時間を使って協力してくれていることを忘れないことが、良い関係を続けるためのポイントです。
お互いの暮らしを尊重して、夫の両親とよい関係を

子育ては夫婦だけでするものではありません。おじいちゃん、おばあちゃんとよい関係を保つのは、子どもにとっても大切なことです。
だからこそ、「祖父母が共働きの大変さを助けてくれるはず」という前提ではなく、「自分たち夫婦で家庭を回す」という姿勢を持つことが重要になります。
お互いの生活を尊重しながら、夫の両親ともよい関係を作っていきましょう。



