
「効率よく働いて時間内に仕事を終わらせたい」「ブランク明けで忘れてしまっていることが多く、仕事がはかどらない」というのは、多くのママ薬剤師に共通する悩みではないでしょうか。そんなときに役立つのが、自分が必要とする情報をまとめた「薬剤師ノート」です。
この記事では、ママ薬剤師に薬剤師ノートがおすすめな理由や活用のポイントを解説します。
記事のポイント
・薬剤師ノートで、業務を効率よく進めやすくなる。
・ブランク明けに、忘れた知識や業務を思い出すのに役立つ。
・「忘れやすいこと」から少しずつまとめていく。
ママ薬剤師に「薬剤師ノート」がおすすめな理由

薬や業務で必要な知識をまとめた「薬剤師ノート」を、白衣のポケットなどに入れて持ち歩いている方も少なくないでしょう。
薬剤師ノートは、必要な情報をすぐに確認できるため、忙しいママ薬剤師にとっても便利なアイテムです。ここでは、薬剤師ノートがママ薬剤師におすすめな理由を紹介します。
限られた時間で効率よく仕事を進めやすくなる
薬剤師ノートの主な利点は、調べものにかかる時間を短縮できることです。業務中に必要な情報をその都度調べていると、1回にかかる時間はわずかでも、積み重なることで大きな時間のロスになります。
薬剤師ノートを活用して確認にかかる時間を減らせれば、薬歴の記載などほかの業務に時間を充てやすくなり、限られた勤務時間でも効率よく仕事を進められるでしょう。
産休・育休で忘れた知識や業務を思い出しやすくなる
産休・育休などで仕事を離れている期間が長くなると、以前は覚えていた薬の知識や業務の進め方を思い出しにくくなることがあります。そんなときにも、自分で作った薬剤師ノートが役立ちます。
自分が以前まとめた内容だからこそ、一般的な資料を見返すよりも当時の記憶や理解を思い出しやすく、スムーズな業務復帰にもつながるでしょう。
ブランク中に変わった薬や制度などの情報を整理できる
薬剤師を離れている間にも、新薬の発売や既存薬の添付文書の改訂、調剤報酬改定など、さまざまな情報が更新されます。
そうした変化を薬剤師ノートにまとめておけば、ブランク中に何が変わったのか、復職にあたってどのような知識を新たに身につける必要があるのかを効率よく整理できます。
復職後に新しく覚えた業務のやり方を何度も同僚に確認せずに済む
産休・育休から復職すると、以前とは業務の進め方が変わっていたり、新しい機器やシステムが導入されていたりすることも珍しくありません。
そのため、復職後に教えてもらった業務の手順を薬剤師ノートにまとめておけば、次に同じ業務を行う際に自分で確認できます。
毎回同僚に確認する必要がなくなるため、周囲に気を使いすぎることなく業務を進めやすくなるでしょう。
ママ薬剤師が薬剤師ノートに書いておきたい内容

ここからは、薬剤師ノートにまとめておくと役立つ内容をいくつかご紹介します。
ただし、薬剤師ノートは、仕事を円滑に進めるための自分専用のノートです。ここで紹介する内容に限らず、自分が必要と感じた情報があれば、自由に書き加えていってください。
勤務先でよく扱う薬・処方の情報
勤務先でよく処方される薬や処方内容は、できるだけ覚えておきたいものですが、すべてを暗記するのは難しい場合もあります。
そこで、日常的によく使う薬についてはすぐに確認できるよう、以下のような情報をまとめておくと便利です。
・抗菌薬の特徴や用法・用量
・抗アレルギー薬の特徴や使い分け
・腎機能に応じた用量調整が必要な薬
・特定の薬でよく確認する用法・用量
・薬の投与間隔
・ステロイドのランク表
よく処方される薬は、処方頻度が高いからこそ、毎回調べていると業務がはかどりません。優先的に整理しておくことで、調べ直す回数を減らすことができ、1日の業務をより効率よく進めやすくなるでしょう。
監査や服薬指導で役立つ知識
監査や服薬指導の際に確認することが多い情報も、薬剤師ノートにまとめておくと便利です。たとえば、以下のような内容が挙げられます。
・目薬の1回量、使用日数の計算、さす順番
・小児用量の目安
・小児用シロップ・散剤の味の早見表
・向精神薬の半減期や作用時間などの一覧
・主な検査値の一覧
・公費や福祉番号など、保険に関する知識
一度まとめておくと、患者さんから質問を受けた際にも役立ちます。一から調べ直すことなく必要な情報をすぐに確認できるため、服薬指導もスムーズに進めやすくなるでしょう。
たまにしか発生しない業務の手順
対応する頻度は高くないものの、正確に把握しておきたい業務の手順も、薬剤師ノートにまとめておきたい内容の一つです。
たとえば、労災や自賠責、リフィル処方箋などは、いざ受け付けると「どう対応するんだっけ?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
発生頻度が低い業務は手順を覚えておくことが難しいものです。しかし、ノートにまとめておけば、久しぶりに対応する場合でも、手順を確認しながら落ち着いて対応しやすくなります。
調剤機器やパソコンの使い方
調剤機器や電子薬歴、レセコンなどの操作も、薬剤師ノートにまとめておくと便利です。基本操作だけでなく、普段あまり使わない機能やエラー時の対応など、忘れやすい内容をメモしておきましょう。
復職時に新しい機器やシステムが導入されていた場合も、教えてもらった操作方法や注意点をその都度記録しておけば、必要なときに確認できます。
ブランク中に変わった薬・制度・業務上のルール
ブランクを経て復職する場合は、休業中に発売された新薬や調剤報酬改定、職場で新たに導入されたルールなど、「以前と変わったこと」を薬剤師ノートにまとめておくとよいでしょう。
復職前にすべてを覚え直すのではなく、まずは変わった部分を整理することで、必要な知識を効率よくアップデートできます。復職後に新しく覚えたことも少しずつ追加していけば、自分専用の「復職後マニュアル」として活用できるでしょう。
ママ薬剤師が薬剤師ノートを作るときのポイント

薬剤師ノートは、情報をたくさん詰め込めばよいわけではありません。忙しい業務の合間でも必要な情報をすぐ確認できるよう、使いやすさを意識して作ることが大切です。
ここでは、ママ薬剤師が薬剤師ノートを作るときのポイントを紹介します。
白衣のポケットなどに入る持ち運びやすいサイズにする
薬剤師ノートは、必要なときにすぐ取り出せるよう、白衣のポケットなどに入れられる持ち運びやすいサイズにすると便利です。
必要な情報をコンパクトにまとめ、勤務中でもすぐに取り出せるようにしておきましょう。
「忘れやすい・調べるのに時間がかかる」ことを中心にまとめる
薬剤師ノートには、すでに十分覚えていることまで無理に書く必要はありません。
「毎回調べてしまう」「似たような薬と混同しやすい」「久しぶりの業務で手順を忘れてしまう」といった、自分が忘れやすいことや確認に時間がかかることを中心にまとめましょう。
実際に仕事をしていて「これを毎回確認しているな」と感じたことを書き留めていくと、自分にとって使いやすい実用的なノートを作りやすくなります。
すぐに必要な情報を探せるように項目やページを整理する
せっかく情報をまとめても、必要なときに見つけられなければ業務効率化にはつながりません。薬剤師ノートは、情報を書き込むだけでなく、必要な情報をすぐ見つけられるように整理しておくことも大切です。
たとえば、「診療科ごとの薬の特徴」「機械の使い方」「保険の知識」など、内容ごとにページを分けてインデックスを付けておくと、目的の情報を探しやすくなります。また、よく確認する情報は前半のページにまとめるなど、使用頻度に合わせて配置を工夫するのもよいでしょう。
古くなった情報は定期的に見直して更新する
薬や制度、業務上のルールは、時間が経つと変更されることがあります。古くなった情報を残したままにすると、誤った情報を参考にしてしまうおそれがあります。
そのため、薬剤師ノートに書いた情報をそのままにせず、定期的に内容を見直して更新することが重要です。
忙しいママ薬剤師が時間を見つけて薬剤師ノートを作る方法

子育て中は、仕事から帰ったあとも家事や育児に追われ、自分のためにまとまった時間を確保するのは難しいものです。「薬剤師ノートを作りたいけれど、そんな時間はない」と感じる方もいるでしょう。
ここでは、忙しいママ薬剤師でも無理なくノートを作るためのポイントを紹介します。
最初から完璧なノートを作ろうとしない
薬剤師ノートを作るときは、最初からすべての情報をきれいに整理しようとしないことが大切です。
まずは、仕事中によく確認することや、自分が苦手・忘れやすいと感じることを優先して、1つずつ書き留めるところから始めましょう。
最初は多少まとまりがなくても、必要な情報を少しずつ増やしていけば、自分にとって使いやすいノートになっていくはずです。
時間がないときは、ひとまず「分からなかったこと」だけメモしておく
業務中に分からないことがあっても、忙しいとその場ですぐにノートにまとめるのは難しいでしょう。
そんなときは、まず「分からなかったこと」だけを簡単にメモしておけば十分です。その場で詳しくまとめようとせず、時間に余裕ができたときに改めて内容を確認し、薬剤師ノートに整理しましょう。
大切なのは、後から振り返れるように「何が分からなかったのか」を忘れないうちに記録しておくことです。
帰宅後にまとめようとせず、休憩時間や出勤前後の数分を活用する
子育て中のママ薬剤師は、帰宅後も食事の準備や片付け、子どもの世話などがあり、まとまった時間を取るのは簡単ではありません。
そのため、休憩時間や出勤前後など、仕事の合間にできた数分を活用するとよいでしょう。
1日数分でも、少しずつ書き足していけば、自分にとって必要な情報がまとまった薬剤師ノートになっていきます。
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薬剤師ノートを活用して、効率よく働こう

薬剤師ノートは、よく確認する薬の知識や業務手順をまとめておくことで、忙しいママ薬剤師の業務効率化に役立ちます。「忘れやすい」「毎回調べている」情報を中心に、自分が使いやすい形で整理しておきましょう。
また、産休・育休中に変わった薬や制度、復職後に覚えたことを追加すれば、ブランク明けの「復職後マニュアル」としても活用できます。
最初から完璧を目指さず、分からなかったことを少しずつ書き足して、自分にとって役立つノートを作っていきましょう。



