無理なく週５日勤務可能、ママ多数在籍の店舗に転職！

両立に対して理解を得られない中、無理して続けていた以前の職場

──転職のきっかけを教えてください。

結婚を機に勤めていた調剤薬局を退職したのですが、専業主婦として6年が過ぎた頃「これ以上ブランク期間を延ばしたくない」と思い、子どもが1歳になったタイミングで転職活動をスタートしました。子どもが小さいので「近場で働ける職場」を最優先に探し、自宅近くの調剤薬局に就職しました。しかし、職場にママ薬剤師が自分だけだったので、子育てと仕事の両立の大変さに対して共感を得づらい環境でした。私は週4日、1日5時間程度のパート勤務でしたが、病気がちだった子どもの具合が悪くなって保育園から呼び出しがかかるケースも多く、急な欠勤や早退が重なり、さらに働きづらい状況になってしまったのです。

このような状況でも働き続けたのは、6年のブランク明けで自分のスキルに自信が持てなかったのと、辞めてブランク期間が伸びたら、将来のキャリアに影響すると心配したから。しかし、無理をして働き続けた結果、入社から4ヶ月後に体調を崩したため、ようやく転職に踏み切ったのです。

無理のない週５日勤務によって、念願の認可保育園に預け先を変更

──転職後、現在はどのような働き方をされていますか。無理なく両立できていますか。

今回の転職では「家からの距離」に加えて「子育てと仕事の両立に理解のある職場」を条件として、コンサルタントの方に探していただきました。また、子どもを認可保育園に預けたかったので、ほぼフルタイムのシフトでも働きやすい職場であることも重要でした。

現在の職場は、大型の調剤薬局のため、薬剤師が複数人体制を採っており、たとえば誰かが急に休んでも業務に支障がないような体制が整っています。さらに、管理薬剤師の方も小学校低学年のお子さんがいるママ薬剤師。他にもママ薬剤師が多数在籍しているため、同じママの立場だからこそ、早退や欠席も理解される空気があり、変な気を遣う必要がないので快適です。

このような環境なので、週5日、1日7時間半勤務（休憩含む）でも、心身ともに負担がなく働くことができています。さらに転職により無理をせずに勤務時間を延ばすことができたので、希望していた認可保育園の選考も通過。預かる時間など、とても柔軟に対応してくれる保育園なので、安心して仕事に専念できています。

ママとしての働き方に理解のある環境で薬剤師としても成長

──転職後、フルタイムと同じくらい働いていらっしゃいますが、両立のポイントを教えてください。

両立の一番のポイントは、子育てに理解のある職場環境です。それに加えて、夫の協力も大きな要素でした。夫は私の薬剤師としてのキャリア形成を尊重してくれているので、家事や子育てを非常に積極的に手伝ってくれています。

2回の転職をしてまで子育てと仕事の両立にこだわったのは、将来も薬剤師として働き続けたいと思ったからです。実は以前は「復帰は子どもが小学校に入学してから」と考えていたのですが、ブランクが10年よりは6年のほうが仕事の感覚が戻るのも早いのでは、と思い、転職活動をはじめました。1週間あたりの就業時間は前職から増えましたが、子育てに理解のある職場で自分のキャリアを着実に積むことができ、さらに希望していた保育園にも預けられたので、思いきって転職して本当に良かったです。