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志望動機の書き方

履歴書には必ず志望動機を書く欄があります。
また、面接でも必ず「なぜ当社(当院)を志望したのですか?」と聞かれます。
ここでは、人事の目に留まる志望動機の書き方について解説します。

以下のような志望動機を書いていませんか?このような志望動機は、人事の目に留まる志望動機とは言えません。

【志望動機】
がん治療に特化している貴院で、がん患者の方を助けていきたいと思います。
貴院の魅力は、チーム医療に力を入れている点です。将来は、チーム医療の一員として、がん患者の方への治療に携わっていきたいと思います。

なぜダメなのでしょうか?志望動機を通して主に面接官が知りたいことは次の3つです。

1. 目指す姿が明確か?
2. なぜ同業他社ではなくこの会社(医療機関)なのか?
3. 応募先が求めている人材像を理解しているか?

1.目指す姿が明確か?

「この会社でどんな仕事をしてどんな成果を上げたいのか」また、「それによってどんな薬剤師になりたいのか」を具体的に記載しましょう。
しっかりと自己分析を行ったうえで書くことが大切!
自己分析ができていない人は自己分析の目的と方法を参考に、自己分析をしてみましょう。

【NG例】

がん治療に特化している貴院で、がん患者の方を助けていきたいと思います。

【OK例】

私は、「薬物療法だけでなく、患者様のQOL向上、メンタルケアまでできる薬剤師」になりたいです。 そのためには、貴院のようながん治療に特化した病院で経験を積みたいと考えています。

2.なぜ同業他社ではなくこの会社(医療機関)なのか?

同業他社が多数ある中で、なぜこの会社なのか、応募先への強い思いを書きましょう。熱意が伝わると評価につながります。

【NG例】

貴院の魅力は、チーム医療に力を入れている点です。

【OK例】

さまざまな病院の中で、貴院を第一志望にした理由は以下です。

  • がん専門薬剤師資格を取得している薬剤師が在籍しており、常に手本となる先輩がいる環境で学べる
  • 症例数が多いため、さまざまなケースを学べる
  • 病院見学時、薬剤部の神田様にお話をうかがった際、「形だけのチーム医療ではなく、各職種が積極的に意見交換をしながら患者さんの治療計画を立てている 」と聞き、魅力を感じた
  • 「薬物治療だけでなく、患者様にとっての最良の治療とは何かを考える」という方針に共感した

3.応募先が求めている人材像を理解しているか?

インターンシップやOB・OG訪問、会社説明会で会社情報を収集し、どのような人材を求めているか理解し、志望動機に書きましょう。

【NG例】

将来は、チーム医療の一員として、がん患者の方への治療に携わっていきたいと思います。

【OK例】

患者さんにとっての最良の治療を行うためには、患者さんはもちろん、多職種と積極的にコミュニケーションを取りながら、治療を進めていく必要があると思います。
「コミュニケーション」といっても、単に話を聞いたり、話をしたりすることではありません。
話を聞いていく中で、相手が何を求めているのかを理解し、応じる必要があると思います。
そのためには、相手との関係性を深めながら、医薬品や治療に関する知識などをつけることが重要だと考えます。
縁があって貴院に入職できた場合は、知識や技術を身につけながら、相手の求めに応じられているかということを常に考え、仕事をしていきたいと思います。

2と3 については、企業研究の結果をしっかり活かすことが大切です。企業研究の仕方については薬学生の企業研究を要チェック!

書くうえでのポイント

一度、志望動機を書いてみて、上記ポイント3点がしっかり盛り込まれているかどうかチェックしましょう。
3点を意識しながら肉付けしていけば、立派な志望動機へと生まれ変わります。
なお、例文では第一志望とした理由を箇条書きで表現していますが、箇条書きでなくてもかまいません。
また、何度か書いてみることも大切。書き終えたら、友人や大学の先生などにポイント3点がきちんと盛り込められているか、見てもらいましょう。

【参考文献】
坂本 直文(2015)『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版 2017年度』高橋書店、成美堂出版編集部(2015)『最新最強のエントリーシート・自己PR・志望動機〈’17年版〉』成美堂出版