powered by m3.com

薬学生のための業界研究・就活「実践」フェア 開催レポート

2017年冬、薬キャリ1stは全国10都市(札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、岡山、福岡、熊本)で、「薬学生のための業界研究・就活『実践』フェア」を開催しました。
ここでは、イベントの概要や当日の様子をお届けします。
今年も薬キャリ1stでは「薬学生のための業界研究・就活『攻略』フェア」を全国で開催しますので、参加に迷っている皆さんはぜひ参考にしてください。

イベント参加者の9割以上が満足

参加者の満足度

参加者の満足度

特に満足できたコンテンツ

特に満足できたコンテンツ

全来場者の91.3%から「とても満足」「満足」と評価していただきました。
なかでも、好評だったのが「就活講座」と「企業ブース」。
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

後悔しない就職活動を叶える「就活講座」

「薬キャリ1st」は「薬剤師として10年、20年とキャリアを積んでいくための第一歩を、ベストな就職先で踏み出すこと」を、就職活動のゴールだと考えています。
そのために必要な「業界や企業を比較検討し、就業先決定ができる力」を身につけられるのが「就活講座」です。
単に内定獲得を目的にするのではなく、将来のキャリアプランに基づいた就職活動ができるよう就活アドバイザーがノウハウやポイントを紹介します。

薬局・病院・ドラッグストアの選び方を伝授!イキイキ働くための「企業選びの軸」を見つける講座

就職先を選ぶうえで重要なのは、

  • ・その企業で働くことで「自分の理想の薬剤師像」に近づけるか
  • ・中長期的に働き続けられる「経営の安定性」があるか

の2つの視点です。
そして、「自分の理想の薬剤師像」にマッチしているかは事業内容や業務内容を、「経営の安定性」を知るためには経営戦略や事業内容、業績を知る必要があります。
本講座では、病院、ドラッグストアなど業界別に、「経営の安定性」をチェックする際のポイントを紹介しました。

病院選びの軸

医療機能の分化が進められている病院業界では、診療報酬改定によって専門性の高い病院ほど収益を上げやすくなっています。よって、「専門性が高い=経営が安定した病院」という見方ができます。
専門性の高さの指標としては、急性期ならば「DPC対象病院」かどうかを確認しましょう。
(DPCについての詳細は「薬局・病院の選び方 病院編」をご覧ください)

病院選びの軸

薬局・ドラッグストア選びの軸

薬局・ドラッグストア業界において、「経営の安定性」を図る指標は「患者のための薬局ビジョン」に則り、「かかりつけ機能」を発揮しているかどうかです。
具体的には、

  • ・「一元的な服薬管理」
  • ・「24時間対応・在宅対応」
  • ・「医療機関との連携」

の3点に注力していることが必要です。これらの取り組みは調剤報酬で評価が高く、収益を上げるうえで不可欠な要素と言えます。
各企業の経営戦略や事業内容、業績は、IR情報から詳しく知ることができます。企業選びの際は、目を通しておきましょう。
(IR情報の見方については、「投資家向け情報(IR情報)を使った企業研究の仕方①」をご覧ください)

薬局・ドラッグストア選びの軸

先輩の8割が誤解していた「誰も教えてくれない」募集要項の見方講座

毎年、募集要項を誤解した結果、「こんな労働条件だと思ってなかった…」と想像と実際の働き方のギャップに頭を抱える先輩薬剤師は決して少なくありません。なかには、そのまま早期離職につながる人も…。
講座では、募集要項のなかでも特に誤解の多い、「勤務時間」「休日(休暇)」「給与」について解説しました。

勤務時間:原則「週40時間以内」だが例外あり

勤務時間は、労働基準法によって「1日8時間以内」「週40時間以内」と決められています。そのため、多くの薬学生は「1日8時間を超えた勤務はすべて残業代がつく」と誤解しがち。
しかし、実際には薬局やドラッグストアで働く場合、

  • ・特定の日に8時間を超えて労働をさせることができる「変形労働時間制」
  • ・残業代(時間外手当)をあらかじめ月給に含む「固定残業代制」
  • ・規模10人未満の薬局では「週44時間以内」の勤務が認められる「特例措置」

といった例外があるのです。

勤務時間:原則「週40時間以内」だが例外あり

「週休二日制」と「完全週休二日制」の違いを理解

休日について誤解が多いのは、「週休二日制」「完全週休二日制」の違いです。
「週休二日制」とは「1カ月のなかで1回以上、週休二日がある制度」のこと。「完全週休二日制」と異なり、必ず毎週2日間休日があるわけではないので、気をつけてください。

ほかにも、「4週6休」「4週7休」など休日の規定はさまざま。また、夏季休暇や年末年始休暇なども企業ごとに異なります。
「年間休日」をチェックして、1年間でどれくらい休日が取れるのかを把握しておきましょう。

「週休二日制」と「完全週休二日制」の違いを理解

給与:初年度の年収が高くても、生涯年収が多いとは限らない

年収にこだわりたいという薬学生が陥りがちなのが、「初任給が高い企業」を選べば高年収が叶うという誤解です。
初任給が高いからといって10年後の年収も高水準とは限りません。昇給・賞与額や各種手当の有無によって、2年次以降の年収は大きく変わっていきます。
「初任給が高い=生涯年収が多い」とは限らないことを覚えておきましょう。

給与:初年度の年収が高くても、生涯年収が多いとは限らない

採用担当者と近い距離感で話せる「企業ブース」

就活講座と並ぶ「薬学生のための業界研究・就活『実践』フェア」のもう一つの特徴が少人数制の「企業ブース」です。採用担当者と近い距離感で話せるため、疑問や悩みが生まれたときに気軽に質問することができます。
実際に、採用担当者への質問など企業ブースを活用した薬学生の声をご紹介します。

参加学生からいただいた声

「担当の方が非常に話しやすかった。聞こえのいい話だけではなく、忙しいところや大変な話も聞けたので参考になったし、質問しやすかった。あんなに担当の方としっかりお話出来たのは初めて!」

「これまで大手の薬局のほうが良いと漠然と考えていた。しかし、実際に話を聞くなかで、小規模の薬局のほうが一人ひとりに合った研修をしてもらえるのではないかと考えが変わった。また、1年目から挑戦していける環境があるのも魅力的だと思う」

「ドラッグストアのイメージが強かったけど、調剤・在宅にも力を入れていることがわかった。調剤スキルも同時にしっかりと学ぶことができる環境に安心した。担当者の話し方や人柄も良く、インターンシップに参加して実際の働き方をみてみようと思えた」

企業ブースの出展企業紹介

  • ・一般社団法人徳洲会
  • ・一般社団法人上尾中央医科グループ協議会
  • ・日本調剤株式会社
  • ・株式会社ココカラファインヘルスケア
  • ・愛知県庁

など、病院、調剤薬局、ドラッグストア、省庁など各業界から延べ90社に参加いただきました。

採用担当者と直接話せるチャンス

「薬キャリ1st」の業界・企業研究イベントは、実際の採用担当者と直接話せる貴重な機会。薬剤師業界に身を置く人たちが今後の業界の動向をどう捉えているか、そのために企業として何をしていくつもりなのかを知ることは、皆さんの業界・企業研究を進めるうえで必ずプラスに働くはずです。

業界研究が進んでいる人もそうでない人も、是非イベントに参加して「後悔しない就職活動」をしてください。皆さんの参加を心よりお待ちしています。