ママ薬剤師の育休延長制度をわかりやすく解説 給付金や手続きのポイントは

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育休中のママ薬剤師にとって心配なのは、職場復帰の際に無事保育園に入れるかということです。以前の厳しさに比べると最近は保育園に入りやすくなってきましたが、激戦区だったり、年度途中だったりすると希望の保育園に入れないということもまだまだ起こります。

そのような事態になったときのためにも知っておきたいのが、育休延長という制度です。

この記事では、ママ薬剤師が知っておきたい育休延長制度や手続き方法、注意点などについてわかりやすく解説します。

記事のポイント

・認可保育園に入れない場合は育休の延長ができる。

・子どもが1歳6カ月 まで、2歳までの2段階の延長となる。

・自治体からの保育所入所保留通知書が必要。

ママ薬剤師の育休制度の基本を確認

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まずは、育休制度と育休中に支給される給付金の基本を確認しておきましょう。

育休(育児休業)とは

育児休業(育休)とは、原則として1歳未満の子どもを養育する労働者が取得できる休業制度です。

男女ともに取得でき、正社員だけでなく一定条件を満たした契約社員やパート、派遣社員も対象となります。

原則として子どもが1歳になる日の前日まで取得可能です。

育児休業給付金とは

育休中は基本的に会社から給与が出ませんが、その間の生活を支えるために雇用保険から支給されるのが「育児休業給付金」です。

支給額の目安

・休業開始から180日目まで:休業開始前賃金の67%(日々雇用を除く)
・181日目以降:休業開始前賃金の50%

主な受給要件

育休開始前の2年間に、賃金支払の基礎となった日数が11日以上ある月が通算して12カ月以上 あること。

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ママ薬剤師は育休を延長できる?

育休は原則として子どもが1歳になるまでですが、事情がある場合は延長することが可能です。

育休延長とは?

「保育園の空きがない」「配偶者が病気になってしまった」など、1歳での復職が困難な場合に、休業期間を最長2歳まで段階的に伸ばすことができます。特に都市部では希望する保育園に入れず、延長を選択するケースが多く見られます。

育休の 延長は一気に2歳まで伸びるわけではなく、まずは「1歳6カ月まで」、それでも理由が解消しない場合に再延長として「2歳まで」という2段階のステップを踏むことになります。

育休延長が認められる主なケース

育休の延長は、こちらの希望でできるわけではありません。法律では、以下のような「やむを得ない事情」がある場合に限定されています。

1 保育所(認可保育園など)に入所を希望し、申し込んでいるものの、1歳の時点で入所できない場合(いわゆる保留・待機児童)
2 子どもの養育を行う予定だった配偶者が、死亡、負傷、疾病、精神上の障害などにより養育が困難になった場合
3 配偶者と離婚などで別居し、一緒に子どもを養育できなくなった場合4 新たに産前産後休業や育児休業に入った場合

薬剤師の場合、「子どもの1歳の誕生日が秋〜冬なので保育園の空きがなく、4月入園まで延長したい」という保育園の空き待ち(1のケース)が多数を占めます。

育休を延長すると育児休業給付金はどうなる?

育休の延長が認められれば、育児休業給付金の支給期間も同時に延長されます 延長期間は最長2歳までで、給付率は181日目以降と同様に「50%」が維持されます。

給付金が途切れることなく支給されるのは非常に心強いといえるでしょう。

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【ママ薬剤師必見】育休延長の手続き方法

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育休の延長をスムーズに行うためには、期限を守って確実に手続きを行うことが大切です。具体的な流れを見ていきましょう。

1 まず勤務先へ相談する

保育園の空きがなく、育休の延長が必要になりそうだとわかったときや、保活の結果、落選通知が届いたときには、できるだけ早く職場の労務担当者に連絡を入れましょう。

育休延長をするための法律上の申請期限は「延長を開始したい日(1歳の誕生日)の2週間前まで」となっています。申請期限に間に合うように職場と相談しながら行動しなければなりません。

職場側にもシフトの調整や代替人員の確保などの都合があるため、マナーとして早めに相談することが大切です。

2 必要な書類を準備する

職場への相談の次は、必要な書類を揃えて育休の延長を申請することになります。

育休延長のために必要なのは以下の書類です。

・育児休業申出書(延長用):勤務先(会社)から受け取ります。
・保育所入所保留通知書(市区町村によって「不承諾通知書」など名称は異なります)

「保育所入所保留通知書」は、自治体から発行される、1歳の時点で保育園に入れないことを証明する公的書類です。

3  育休延長の申請期限に注意

上記のように、育休延長には1歳の誕生日の2週間前という申請期限があります。

育児休業給付金の延長申請は、育休延長開始後、最初の支給申請時となっていますが、通常は会社が手続きを代行してくれます。

保育園の入園申し込みの締め切りや結果発表のタイミングは自治体によって違いがあります。保育園入園の結果通知が届いたら、速やかに勤務先へ連絡して手続きを進めましょう。

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ママ薬剤師が育休を延長する際の注意点

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職場復帰を前提に準備をしているなかで保育園に入れないことがわかると、予定が立たずに慌ててしまうでしょう。ママ薬剤師が育休延長となった際の注意点をまとめました。

復職予定の職場と早めに相談する

調剤薬局や病院の現場は、常にギリギリの人員で回しているケースが少なくありません。あなたが戻ってくる前提でシフトや人員配置を組んでいる場合、急な延長は職場にとっても負担になります。

自分の地域が激戦区で、1歳での入園は厳しいかもしれないことがわかったら、延長の可能性もあることを事前に職場に伝えておきましょう。

早めに伝えていれば、職場側も代替要員の確保などの準備をしておくことができます。

保育園に入れるタイミングを把握する

1歳児の場合、定員が限られているので、年度途中の秋〜冬での入園は難しいことがあります。その場合、枠が大きい4月入園できるかがひとつのめやすになります。

地域の役所の担当部署でいつごろなら保育園に空きが出そうかを確認して、復帰の見通しを立てておきましょう。

育休延長は珍しいことではないので過度に気にかけない

保育園に入れないのはショックなことです。職場復帰ができず、「職場を長く空けてしまって申し訳ない」と罪悪感を抱くママ薬剤師もとても多いです。 

しかし、現在の日本において保育園の事情による育休延長は決して珍しいことではありません。長い薬剤師人生からみれば、復帰が多少遅くなったとしても職場に貢献するチャンスはいくらでもあります。

今は割り切って子どもとの時間を大切にし、復職後にしっかり職場でパワーを発揮すれば問題ありません。過度に気にかけるのはやめましょう。

【Q&A】育休延長に関するよくある質問

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ここからは、ママ薬剤師からよく寄せられる、育休延長にまつわる疑問にお答えします。

Q. パートや派遣でも育休を延長できる?

条件を満たしていれば、パートや派遣社員であっても育休の取得および延長は可能です。

現在、パートや派遣薬剤師が育休を取れる要件は「子どもが1歳6カ月(再延長の場合は2歳)に達するまでに、労働契約の期間が満了することが明らかでないこと」です。

つまり、今後も契約更新が見込まれる状態であれば、有期雇用であっても延長申請ができます。保育園に落選した場合は、派遣会社や勤務先の労務担当者に確認してみましょう。

Q. 育休延長中に第二子を妊娠した場合はどうなる?

育休は法律で認められている制度なので、第二子も第一子と同じ条件で産休・育休を取得できます。スケジュールは第二子の出産予定日によって変わります。

出産予定日が育休延長が終わった職場復帰後の場合、一度復帰してから産休に入ることになります。

出産予定日が育休延長が終わる前の場合は、職場復帰をせずに続けて第二子の産休・育休に入ることができます。

その場合、第一子の育休は「第二子の産前休業(または出産日)」が始まる前日で自動的に終了となり、第二子の産前産後休業・育休へと切り替わる形になります。

第二子分の育児休業給付金も、第一子の受給要件を満たしていれば、基本的には第二子でも同様に支給されます。

詳しい条件は人によって異なるので、第二子の妊娠がわかったら職場と相談しながら対応していくようにしましょう。

Q. パパの育休を延長することはできる?

パパもママと同じ条件で育休を延長できます。

「保育園に入れない」等の理由があれば、パパの育休も1歳6カ月、または2歳まで延長可能です。夫婦で同時に延長することもできますし、時期をずらして交代で延長育休を取得することも可能です。

Q. パパ・ママ育休プラスと育休延長は違うの?

この2つは全く異なる制度です。

パパ・ママ育休プラスとは、夫婦がともに育休を取得する場合に、一定の要件を満たすと、育休が原則の「1歳まで」から「1歳2カ月まで」に延長される制度です。これは保育園の落選などの理由は不要で、夫婦で協力して育児をすることを促進するための制度です。

パパ・ママ育休プラスの取得条件は以下のとおりです。

・夫婦ともに育児休業を取得していること
・配偶者が子どもの1歳の誕生日前日までに育児休業を取得していること
・本人の育児休業開始予定日が、子の1歳の誕生日以前であること
・本人の育児休業開始予定日が、配偶者の育児休業(産後パパ育休を含む)の初日以降であること

パパ・ママそれぞれの育休は1年ですが、ずらして取ることで最長1歳2か月まで育休延長を予定できることが通常の育休延長との違いです。

育休延長制度を理解してスムーズな復職につなげよう

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育休延長は、保育園に入れない場合に利用できる大切な制度です。一時期に比べれば改善したとはいえ、まだ待機児童問題が残る現在、誰にでも起こりうることだといえます。

大切なのは保活の状況を把握し、勤務先と早め早めに連携を取ることです。制度を正しく理解し、自分と家族に合った育休プランを立てることで、無理のない形で職場復帰を目指しましょう。

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薬剤師コラム編集部
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