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薬学生が知っておいた方がよい労務知識~募集要項の見方2~

具体的な募集要項を例に、給与、福利厚生、社会保険の種類と加入条件のほか、退職・解雇について詳しく解説します。
「勤務時間」「休日」「社会保険」の見方に関してはコチラをご確認ください。

募集要項の見方

④給与

賃金体系と賃金の支払形態

所定内賃金・・・所定労働時間に対して払われるもの

  • 基本給
  • 諸手当(薬剤師手当、家族手当、皆勤手当等)

所定外賃金・・・所定内賃金ではないもの

  • 時間外手当、休日労働手当、深夜労働手当

差し引き支給額(手取り金額)

差引支給額=総支給額―控除額

⑤福利厚生

福利厚生の種類

法定福利厚生・・・法律で加入が義務付けられているもの

社会保険制度

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 厚生年金保険
  • 労災保険
  • 雇用保険

法定外福利厚生・・・会社が任意に行うもの

事例
  • 社宅・住宅手当
  • 社内持ち株制度
  • 共済会・互助会
  • 人間ドッグ
  • OB会

⑥社会保険の種類と加入条件

社会保険

  • 健康保険・・・人生における病気・怪我等に備えるもの(仕事・通勤以外)
  • 介護保険 ・・・介護が必要になった被保険者に必要なサービスを行う
  • 厚生年金保険 ・・・働けなくなったときに年金を支給し、生活を支える

労働保険

  • 労災保険 ・・・業務上、通勤上の病気・怪我に対し保険給付を行う
  • 雇用保険 ・・・失業時に、労働者の生活を安定させ、求職活動を支援する
加入条件表

※介護保険は40歳以上の国民が全員加入

⑦退職・解雇

労働契約の終了は、解雇(雇用者からの一方的な労働契約の解除)と退職(それ以外)に分かれます。

自己都合退職

任意退職のうち、民法の一般原則が適用されます。
民法では、退職2週間前の予告により、いつでも雇用契約の解約の申し入れができることになっており、被雇用者から一方的に退職届が出された場合であっても、退職の意思表示から2週間経過すれば、退職を認める必要があります。

定年と再雇用

定年とは社員が一定の年齢に達したことを理由として、労働契約を終了させることです。なお、法律では以下のように定められています。

  • 定年年齢は60歳を下回ることができない
  • 定年年齢が65歳未満の場合には、次のいずれかを講じる
    - 定年の引き上げ
    - 継続雇用制度の導入
    - 定年の廃止

解雇

解雇とは雇用者が被雇用者に対して一方的に労働契約を解約するもので、解雇の際は以下の要件を満たしている必要があります。

  1. 客観的に合理的な理由を欠いていないか
  2. 社会通念上相当と是認できるか

例)協調性の欠如、社会的不法行為、人員整理

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【参考文献】
松本 健吾(2009)『小さな会社の人事・労務の仕事ができる本』日本実業出版社、『知って役立つ労働法 ~働く時に必要な基礎知識~』厚生労働省.