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ママ薬剤師から聞く悩みの一つが「職場に“ママ”が少ない」こと。同じ境遇の仲間がいることは働きやすさにもつながります。今回は、産休・育休復帰率100%という元気会横浜病院のママ支援策をご紹介します。
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ママの活躍が“当たり前”となる職場づくり

女性の長期活躍を応援する風土

病院薬剤師の仕事は、「当直があって大変そう…」「業務内容が多くて忙しそう…」などと思っていませんか。
326床を備える元気会横浜病院は、長期入院できる療養型の病院。薬剤師、看護師、介護職など社員282人の約8割を女性が占めており、産休・育休からの復帰率は100%だそう。この高い “復帰率”を長年に渡ってキープしている理由を、採用担当の要田麻美さんにうかがいました。

部署の垣根を越えたママ同士の交流

療養型である横浜病院は看護師や介護職が多いため、女性社員の比率は実に8割にものぼります。「院内には必ず産休・育休中の社員がいると言っても過言ではありません。過去4年間で産休・育休を取得した社員は15人おり、毎年3~4人の社員が、産休・育休制度を利用しています。復帰率も100%と、子育てをしながら働くのが当たり前の雰囲気があります」と要田さんは話します。一般的に、大規模病院では業務以外での部署間のコミュニケーションが活発なことは稀ですが、横浜病院では部署間の垣根がなく、薬剤師、看護師、介護職などが一緒にランチをする光景は日常茶飯事。とくにママ社員は育児に関して同じ悩みを抱えているため、交流が盛んなようです。さらに、出産や子育てというライフイベントに伴う休暇の取得は“当たり前”という共通認識があるため、採用面接時にも、「産休・育休の取得のしやすさ」「保育園からの急な呼び出しや、急病に伴う突発的な欠勤への対応」などは、人事や上長から積極的に伝えています。

広がるママ社員支援の取り組み

また、横浜病院では2015年からママサポートの新たな取り組みをスタートさせました。それが、妊娠中の社員を支援するオリジナル冊子です。「『妊娠したけど、どんな支援制度を利用できるの?』『どのくらいの休みがもらえるの?』と制度に関する基本的な質問が人事経理課に多く寄せられるようになったため、制度の説明や、妊娠中の就業についてのポイントを一冊にまとめました」(要田さん)。

今後、この冊子を妊娠中の社員へ配布する他、手引きにして管理職に周知を行うなど、社内での活用の幅を広げていく予定だそう。「また、育休を取得する予定の男性社員もおり、ママだけでなくイクメンも支援しています。上司が社員に対して、『こんな制度があるから、活用してみては?』など、アドバイスできるようにするのが目標です」と要田さん。ママになってもどんどん活躍できる、そんな職場づくりがさらに広がっています。

「残業なし」正社員でもママが続けやすい環境

社員282人のうち、薬剤課には5人が所属し、そのうち女性は3人。全員がママ薬剤師です。その一人、正社員として勤務するママ薬剤師のAさんは2015年4月に育休から復帰したばかり。現在は時短制度を利用して、9時から16時まで働いています。
Aさんが入社したのは、2012年。「前職でも病院薬剤師として勤務し、長男を出産した際には産休・育休を取得しましたが、片道1時間の通勤時間が子育てと仕事の両立の負担となっていたため、転職を決意しました」(Aさん)。家から車でわずか10分の距離であり、「残業なし」「保育園からの急な呼び出しへの対応可」「2人目の産休・育休が取得しやすい」点に魅力を感じ、横浜病院に転職しました。入社後、わずか1年未満で第二子の妊娠が判明した時も、上長(男性)のサポートはとてもスムーズだったそうです。「業務において、産休直前は体に負担がかからないよう、座ったままできる監査業務をメインに任せてもらい、無理なく働くことができました」(Aさん)。
また、ママ社員との交流についてうかがうと、「薬剤課にも先輩ママがいらっしゃるので、育児に関して困ったことなど気軽に相談できますし、他の職種でも“ママ”という共通点があると会話が盛り上がるので、とても居心地がいいです」とのこと。
二人の男児を育てながら、笑顔でいきいきと働く姿が印象的でした。

ママ薬剤師が多いのは重要なポイント。転職前に確認を

「“ママ”の同僚が多いこと」は、ママ薬剤師の働きやすい環境において重要なポイントの一つ。小さな子どもを育てながら働くママ薬剤師は、保育園からの急な呼び出しや、子どもの急病による予定外の欠勤など、周りの同僚に「申し訳ない」と肩身の狭い思いをすることも少なくないでしょう。しかし、同僚にママが多ければ、育児の事情を分かっているため、「困ったときはお互いさま」とリラックスして働ける、という声を多く聞きます。

ママ薬剤師が実際に多い職場かどうか、面接前の把握は難しいですし、面接時に質問しにくい場合もありますよね。だからこそ、コンサルタントにご相談ください。あなたに代わって、ママ薬剤師が多い転職先をご紹介いたします。

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