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女性社員にできるだけ長く働いてもらうため、独自の対策を実施している企業も増えています。今回は、女性社員が過半数を占めるスギホールディングスの取り組みをご紹介します。
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独自支援制度と両立支援ガイドブック

育休取得後、なんと約9割の社員が復帰!

女性が6割を超える薬剤師業界において、ママ薬剤師が産後も会社を辞めずに働き続ける環境をいかに整えられるかが、重要な課題となっています。
そこで今回は、女性社員が過半数を占めるスギホールディングスの、ママを支援する取り組みをご紹介します。同社では、2014年4月時点で育児休業取得中の社員は136人、育児短時間勤務制度を利用している社員は110人。さらに、復帰率88.4%の背景には、独自制度と、女性社員の視点でつくられたガイドブックがあるのです。

「土・日・祝日休み」を実現できる「調剤薬剤師」

近年は、女性が子育てと仕事を両立するために、独自のサポート制度を設ける会社も増えてきています。スギホールディングスでは、2010年から新たに「調剤薬剤師」制度が導入されました。これは、総合薬剤師としてフルタイムで勤務する正社員の中で、結婚・出産・子育てなどの理由で仕事のボリュームをおさえたいという社員に対し、「土・日・祝日休み」で働けるように勤務スケジュールを限定した制度です。育児が落ち着いてから、通常の「総合薬剤師」に切り替えることも可能で、子どもの成長に合わせてママ自身の働き方を選ぶことができます。実際に制度を利用している社員からは「今まで家族と時間が合わなかったが、土日休みになることで、子どもや夫と過ごす時間が増えた」と家庭と仕事のバランス改善を喜ぶ声が寄せられています。

ガイドブックはママだけでなく、男性社員に向けた内容も

このような制度を社内でより活用してもらうために、2011年には、家庭と仕事の両立に必要な社内制度や申請プロセスをまとめたガイドブックも完成しました。このガイドブックは、女性社員を中心としたメンバーが、産休・育休を経験した社員の声をもとに作成しています。特徴は、ママ薬剤師だけでなく、ママ薬剤師の上司(主に男性社員)に向けた内容も盛り込まれている点です。例えば、「『仕事と育児の両立』サポート編」には、妊娠~出産~復帰のプロセスにおいて、上司としてどのようなサポートが必要とされているのか、どのような点に気をつけて社員と接するべきか、社員の体験談を交えながらアドバイスを掲載。女性社員自らが上司に言い出しにくいポイント(例えば「つわりなどの体調の変化には個人差があるので、『あの人はこうだったから、君もできるよね?』というような言い方はプレッシャーとなります」など)も紹介されています。子育てと仕事の両立には、ママ自身の努力はもちろん、周囲の理解とサポートが何よりも大切です。ガイドブックを入社承諾時に全員に配布したり、エリアマネジャーの研修教材にも使用することで、ママ薬剤師をサポートする姿勢が社内で共有されています。

制度は会社によってそれぞれ。転職前にしっかり確認を

法律上はママをサポートする制度が整っていても、どのように実施されているのか、どのような独自制度が設けられているのか、会社によって内容はさまざま。法制度を理解したうえで、転職先のサポート体制を確認しておきましょう。
しかし、こういった内容は、なかなか自分から転職先の会社に聞きにくいものです。だからこそ、コンサルタントにご相談ください。あなたに代わってお調べいたしますので、転職後に安心して働くことができます。

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