希望の保育園に入れるためにはフルタイム並みの勤務時間が必要だからと、復職を迷っていませんか。今回は、フルタイム並みの勤務シフトで復職したママ薬剤師さんにインタビューしました。
1年間のブランク明けでも、無理なく週5日で復職!
ブランクが長くなることで、薬剤師としてのキャリアに不安を感じ、復職を決意
──出産をきっかけに以前の職場を退職してから、なぜ1年で別の調剤薬局に復職しようと思ったのですか。
以前の職場は子育てと仕事の両立に理解のある調剤薬局だったのですが、通勤時間が電車とバスを使って1時間以上かかっていたこと、当時は出産と育児に専念したいという思いが強かったことにより、退職することにしました。
しかし、子どもが1歳になって育児が一段落つくと、社会との繋がりが全くない生活に不安を感じるようになりました。そんなある日、ママ薬剤師の友人と再会。現場の話を聞いて、自分が知らない新薬がたくさんあること、わずか1年のブランク期間なのに既に忘れてしまっている業務があまりに多いことに気がつきました。当初は数年育児に専念する予定でしたが、薬剤師としてのキャリアが中断していることに焦りを感じ、すぐに復職したいという気持ちが強くなりました。
入園選考のために選んだ、1日8時間パート勤務も無理なく実現
──復職後の今はどのような働き方をされていますか。
私の住む地域では認可保育園に預けられるタイミングが4月なのですが、そのためには前年の10月1日までに就業していることが条件となります。さらに、入園基準が厳しい地域なので、認可保育園に預けるにはパートでもフルタイムと同等の勤務時間が必要となります。そのため、ブランク明けではありますが、週5回、1日8時間(休憩含む)のシフトでパートとして働いています。
今働いている調剤薬局は、子どもが同じ世代のママ薬剤師が多いので、抱える悩みも同じことが多いです。同じ状況だからこそ、急な早退や欠勤は「お互い様」と思うことができ、ほぼフルタイムでの勤務ですが、とても働きやすく、無理なく子育てとの両立ができています。
復職前の不安はすぐに解消。家事は曜日ごとにまとめるのがコツ
──復職前はどんなことが不安でしたか。今、その不安は解消できていますか。
不安に思っていたことは二つあります。一つ目は、ずっと子どもと一緒にいた生活だったので、急に母親と離れることで子どもの心に負担をかけないか不安でした。しかし、今まで人見知りだった子どもは意外とすぐに保育園に馴染んでくれたので、その不安は予想よりも早く解消されました。二つ目は、家庭と仕事を両立できるか。こちらも、実際に働いてみて、土・日曜日を有効活用することで家庭と無理なく両立できるようになりました。
働き始めた時は、家事が全部中途半端になってしまい焦ることもありましたが、今まで毎日こなしていた家事を曜日ごとにまとめて行うなど工夫した途端、両立が楽になりました。また、ブランク明けでもすぐに仕事の勘を取り戻してスムーズに業務をこなせるようになり、最初は調剤メインでスタートし、2ヶ月後には投薬を任されるようになりました。
ブランク明けで復職を迷っている方へひと言
仕事を再開して自分と社会との繋がりができたことによって、育児だけをしていた時よりも、心にゆとりがもてるようになりました。薬剤師の仕事を通して、「誰かの役に立っている」と感じられることがとても嬉しく、毎日が充実して過ごせています。
子どもがいての転職は不安なことだらけ。でも、実際に働いてみると思っている以上になんとかなるものです。子育てとの両立の大変さを分かり合えるママ薬剤師が多い店舗なら、 安心して働けるのではないでしょうか。
- 子どもが同世代のママ薬剤師が多い店舗なら、早退や欠勤も「お互い様」と思えるから、フルタイム並みの勤務でも無理なく子育てと両立が可能。
- 子どもがいての転職は不安ばかりだけど、実際に働いてみると思っている以上になんとかなるもの。そこまで心配しなくて大丈夫。