
「小1の壁」はよく耳にするものの、「小4の壁」はあまり知られていません。しかし、実際には、小学校4年生ごろになると、子どもの心や生活、学習内容が大きく変化し、働くママにとって新たな悩みが出てきます。
この記事では、小4の壁が起こる理由や、ママ薬剤師が家庭と仕事を両立しながら乗り越えるポイントについて解説します。
記事のポイント
・「小4の壁」とは、子どもが思春期の入り口に立ち、さまざまな変化が起こること。
・子どもとの距離感が変わるので、親の側も対応を変える必要がある。
・薬剤師のメリットを活かして、子どもの変化を柔軟に見守っていこう。
【ママ薬剤師は知っておきたい】小4の壁とは?

「小4の壁」とは、小学校4年生ごろから、子どもの成長に従って、親子関係や学習、生活面で新たな課題が生まれることを指します。
保育園から小学校へ進学する際の「小1の壁」は生活リズムの変化が中心ですが、小4の壁は子どもの精神的な成長が大きく関わります。
生活面で親の手助けが必要なくなる一方で、学習は難しくなり、友達関係も複雑になります。表面上は手が離れたように見えても、実は親の見守りがこれまで以上に重要になる時期です。
仕事で忙しいママ薬剤師にとって、「高学年になってもう大丈夫だろう」と思っていたのに、気がつくと子どもが悩みを抱えていた、ということが起こる時期でもあります。
小4の壁が起こるのはなぜ?

そもそも、なぜ小学4年生というタイミングで、これまでうまく回っていた子どもの生活が変化してしまうのでしょうか。
学習内容が難しくなる
小学4年生は、高学年への入り口です。
算数では小数や分数の計算、面積や概数など抽象的な内容が増え、国語では文章読解や要約する力が求められるようになります。
このころから授業についていけなくなる子どもが増え、勉強への苦手意識が芽生えることがあります。
勉強がわからなくなると、学校生活に対してもストレスを感じるようになってしまいます。
思春期の入り口に立つ
10歳前後は、児童期から青年期(思春期)への移行期にあたり、「第2反抗期」の兆候が見え始める時期です。
以前は何でも話してくれていた子どもが、急に口数が減ったり、一人で過ごす時間を大切にしたりするようになります。
これは親離れの第一歩でもあり、成長の証です。
一方で、人と自分を比べて劣等感を抱いたり、自信をなくしてしまったりすることもあります。親が気付かないまま心のなかでストレスを抱え込んでしまうこともあるかもしれません。
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友達との関係が複雑になる
小学校低学年ではその場にいる子と一緒に遊ぶことが中心だった友達付き合いも、高学年に近づくにつれて複雑になります。
親よりも友達のほうが子どもにとっては近くて大切な存在になります。
気の合う特定のグループで行動するようになり、同調圧力や仲間外れへの不安などの悩みを抱えやすくなります。
また、その変化を外に出さなくなるので、問題を抱えていても親は気付きづらくなるのです。
親との距離感が変わってくる
思春期が始まり、子どもが自分自身のプライベートな世界を持ち始めるため、親に干渉されることを嫌がるようになります。これまでは学校であったことを何でも話してくれたのに、急に口数が減り、何を考えているのかわからなくなった、そんなふうに感じるようになるかもしれません。
子どもの側からすれば、これまでは親に相談していたことでも、「自分だけで解決したい」「親に知られたくない」という気持ちが強くなります。
親にとっては子どもが何を考えているのかわからなくなる、難しい時期だと言えるでしょう。
放課後の過ごし方が変わる
小学校4年生ごろになると、放課後に学童保育を利用しなくなる子どもも増えてきます。
習い事へ行ったり、友達と約束して遊んだり、自宅で一人で過ごしたりと、放課後の過ごし方は家庭によってさまざまです。
一方で、帰宅後にゲームや動画視聴ばかりになってしまったり、生活リズムが乱れたりするケースもあります。
働くママ薬剤師にとっては、「一人で留守番をさせても大丈夫か」「どこまで自由にさせるか」という新たな悩みが生まれる時期でもあります。
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ママ薬剤師が小4の壁を乗り越えるにはどうすればいい?

小4の壁は、これまでの時間的な負担が多かった子育ての壁とは違う質の悩みだと言えます。この壁はどのように乗り越えればいいのでしょうか。
子どもを尊重しながら上手に距離感を調整する
4年生の子どもに必要なのは、手取り足取りの世話ではなく「見守られているという安心感」です。
そのためには、まずこれまでの「指示」から「提案や対話」へと関わり方を変えていくことが大切です。
「宿題やったの?」「早くお風呂に入りなさい!」といった一方的な指示は、この時期のデリケートな子どもの気持ちを刺激してしまうかもしれません。
「今日は宿題、何時くらいから始められそう?」「お風呂、先に入る?後からにする?」というように、本人の意思を尊重するような声かけを心がけると、子どもも受け入れやすくなります。
アドラー心理学には「課題の分離」という考え方があります。たとえば、子どもが宿題をしないケースでは、宿題をするかどうかは子どもの課題であり、もし宿題をしないことによって良くない結果になったとしても、それは子ども自身が引き受けるものであるということです。
親が子どもの課題を引き受けて結果までコントロールしようとするのではなく、それぞれの課題を切り分けて考えることで、お互いに無理のない関係を築きやすくなります。
状況によっては、子どもに任せて失敗から学ぶ経験も必要です。
親が先回りして口を出しすぎず、「これは本人が向き合うべきこと」と信じて適切に境界線を引くことで、子どもは自分の行動に責任を持てるようになり、少しずつ自立へ向かっていきます。
また、子どもが悩みを話し始めたときは、アドバイスや正論を言いたくなる気持ちをいったん脇に置いて、手を止めて目を見て「聴く」ことに徹することが大切です。
「そうなんだ、大変だったね」とまずは丸ごと共感して受け止めます。そして、親が一方的に解決策を提示するのではなく、子どもの気持ちを尊重しながら、必要な場面では親がサポートすることを伝えましょう。
「いつでも味方でいるよ」という親の姿勢が、子どもの心の支えになります。
学習面のサポートをする
勉強面においては、内容が難しくなる時期だからこそ、ここできちんとサポートすることが大切です。
子どもが嫌がらず、親も対応できるならば、親が教えることもできます。ただ、親が教えると、親も子もつい感情的になってしまいがちです。
子どもの希望を聞きながら、オンライン教材、学習塾など、プロの力を借りるのも賢い選択です。
また、子どもが落ち着いて勉強できる環境を整えることも大切だといえます。
放課後の居場所を用意する
放課後の時間は、小4の壁を考えるうえで重要なポイントです。
学童を卒業したあとも、習い事や地域の居場所、図書館、児童館など、安全に過ごせる場所があると安心です。
また、自宅で過ごす場合には、ゲームやスマートフォンのルールを家庭で話し合って決めておくと、トラブルの予防につながります。
子どもと一緒に放課後をどう過ごすかを考えましょう。
リモートワークにする、時短勤務にするなど働き方を変える
小4になると子どもから手が離れると思われがちですが、実際には精神面のサポートが必要になる場面は少なくありません。
たとえ言葉は多く交わさなくても、子どもが帰宅する時間に家にいられるだけで、安心感につながることもあります。
また、子どもに中学受験をさせる場合、塾に入るなどの実質的なスタートは小4となります。
薬剤師は働き方を選びやすい職種です。
子どもの状況に合わせて、パートや派遣で子どもの帰宅時間に合わせた働き方をすれば、無理なく子どもをサポートすることができます。
また、近年は、メディカルライティング、オンライン服薬指導、薬事申請など、リモートワークでできる仕事も増えています。
現在の働き方が家庭の状況と合わないと感じるなら、転職も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
子育ての状況に合わせて数年間は仕事をセーブし、落ち着いたらまたフルタイムに戻るという働き方ができるのは、ママ薬剤師の大きな強みです。
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【ママ薬剤師へ】小4の壁は成長のステップ!

小4の壁は、子どもが自立へ向かう大切な成長のステップでもあります。
親との距離が少しずつ変わり、学習や友達関係も複雑になりますが、それは決して悪いことではありません。
大切なのは、「もう大きいから大丈夫」と放任することでも、「まだ子どもだから」と過度に干渉することでもなく、子どもの成長に合わせて関わり方を変えていくことです。
小4の壁を「大変な時期」と捉えるだけでなく、親子がともに成長するきっかけと考え、自分たちに合ったペースで乗り越えていきましょう。



