富士薬品グループ(ドラッグセイムス・ドラッグユタカ・アメリカンドラッグ)
調剤スペシャリスト志向
薬剤師は自己研鑽するほど医療の質を上げられる
鈴木 寿秋
(すずき としあき)
株式会社富士薬品
調剤教育課 課長
共立薬科大学(現:慶應義塾大学)卒業
鈴木 寿秋(すずき としあき)
株式会社富士薬品
調剤教育課 課長
共立薬科大学(現:慶應義塾大学)卒業
富士薬品の鈴木寿秋さんは、新人時代から薬剤師としての専門性を磨いてきました。現在は調剤教育課の課長を務め、自身の経験を後輩に伝えて会社全体の薬剤師の質の向上をめざしています。そんな鈴木さんのこれまでのキャリアの歩みとこれからの展望をうかがいました。
Career Step
キャリアステップ
2003年 ドラッグセイムス高島平店(東京都)配属。同年、ドラッグセイムス北代田店(群馬県)、ドラッグセイムス元総社店(群馬県)に異動
2004年 あい薬局久末店(神奈川県)に異動。同年、セイムス平塚南口薬局(神奈川県)に異動
2006年 あい薬局桶川店(埼玉県)に異動
2007年 ドラッグセイムス三室薬局(埼玉県)に異動。調剤主任に昇格。栄養情報担当者、スポーツファーマシストを取得
2010年 あい薬局鳩ケ谷辻店(埼玉県)に異動
2011年 あい薬局王子店(東京都)に管理薬剤師として異動
2014年 あい薬局上木崎店(埼玉県)に管理薬剤師として異動。同年、エリアマネージャーに昇格
2015年 調剤教育課に異動。研修認定薬剤師、日本災害医療支援薬剤師、登録販売者外部研修認定講師を取得
2021年 調剤教育課長へ昇格
Interview
インタビュー
さまざまな事業をもつ富士薬品だから視野が広がる
「患者さま一人ひとりに寄り添って対応できる薬剤師」を夢見て、知識の習得に励んでいました
Q. 
富士薬品に入社した理由を教えてください
私が就職活動をしていた当時は、病院業界では「臨床薬剤師」が注目されており、また、ドラッグストア業界においても薬剤師の専門性に注目が集まりつつあるような時代でした。病院業界に惹かれる気持ちもありましたが、健康な人に対して病気にならないようアドバイスしたり、軽症のうちから相談にのったりできるドラッグストア業界のほうが、より患者さまに寄り添って働けるのではないかと思いました。

富士薬品はドラッグストア・調剤薬局の運営だけでなく、配置薬販売、医薬品の研究開発、製造、販売も行う「複合型医薬品企業」です。さまざまなバックボーンをもった人たちとコミュニケーションをとれるチャンスがあるため、調剤事業やドラッグストア事業だけの企業よりも広い視野をもてるのではないかという期待があり、富士薬品に入社しました。
Q. 
実際に働き始めて、入社前とギャップはありましたか?
入社してしばらくはOTC専門の薬剤師として働きながら接客を覚え、一通りの接遇が身についた後に調剤薬局に異動しました。OTC医薬品について学べたのはもちろん、新人のうちからさまざまなお客さま、患者さまとコミュニケーションをとれたことは大きな財産になりました。他の部署や事業部の人との交流については、現在の調剤教育課に異動してからそのチャンスに恵まれました。人それぞれ知見や重視する点に特徴があり、日々新しい気づきを得られています。
患者さま一人ひとりに寄り添うため、専門性を高める
質の高い患者サービスを薬局全体に広げるため、得た知識は同僚や後輩に積極的に共有してきました
Q. 
鈴木さんはさまざまな資格の取得にも積極的ですね?
私が新人のときに、上司のとある言葉に感銘を受けました。それは、「薬剤師手当には、『この手当で専門性を高めてほしい』という会社の思いが込められている」というものでした。

もちろん、給与をどのように使うかは個人の自由です。ただ私はこの考え方が腑に落ちたため、薬剤師手当の一部は自己研鑽に充てようと決心しました。その成果が、栄養情報担当者やスポーツファーマシストという資格の形で現れているだけです。

富士薬品グループではさまざまな認定資格に対して費用の一部補助があり、自己研鑽したい薬剤師を応援する文化がある会社です。
Q. 
自己研鑽によって提供できる医療の質は高まりましたか?
それは明らかに高まりましたね。たとえば、栄養情報担当者の勉強を通じて健康食品の知見が深まり、薬物治療に与える影響を正しく把握したうえで情報提供や処方提案ができるようになりました。

また、近隣に学生野球の強豪校がある店舗に勤めていたときは、スポーツファーマシストとして学んだ知識が大いに役立ちました。意外と知られていませんが、インターハイなどのアマチュアの舞台でもドーピング検査はしっかり行われています。そのため、学生たちが知らずにドーピング対象となる成分を摂取してしまい、青春時代をフイにしてしまわないようにサポートすることは、とてもやりがいがありました。
自身の経験を共有し、会社全体の薬剤師の質を上げていきたい
教育課に異動した後も日本災害医療薬剤師学会などさまざま学会に参加し、最新の知識を伝えています
Q. 
調剤教育課に異動した経緯を教えてください
資格の取得を始め、患者さま一人ひとりにより質の高い医療を提供するためにさまざまな勉強をしてきました。これまでも店舗の薬剤師に知見を共有はしてきましたが、調剤教育課に移って会社全体の薬剤師の質の向上に貢献したいと思い異動を希望しました。現在は新卒研修をはじめとした研修の制作管理、店舗のOJTチェックリストの作成などを担当しています。
Q. 
今後のキャリアの展望について教えてください
昔から私の理想の薬剤師像は、「患者さま一人ひとりに寄り添って対応できる薬剤師」から変わりません。いまは自分が実践できるだけでなく、会社全体の薬剤師がそうした医療提供ができるようにしていきたいというのが目標ですね。

調剤教育課に異動して7年経った今でも、どのように伝えれば理解・共感を得られるか苦心する毎日ですが、引き続き調剤教育課で成長していきたいです。
Message
薬学生へのメッセージ
富士薬品グループは調剤事業単一の大手企業に比べると、研修制度の充実度や取り扱える医薬品の種類は一歩及ばないかもしれません。ですが、「複合型医薬品企業」だからこそ、患者さまとの接し方に対する知見の幅広さには自信があります。患者さん一人ひとりに寄り添いたいという人はぜひ一緒に練磨していきましょう!
富士薬品グループ(ドラッグセイムス・ドラッグユタカ・アメリカンドラッグ)