今週驚いたニュース!
2013/07/19
みなさま、こんにちは。深山 隆文です。
つい先日、世界的に有名な陸上選手が、
あいついでドーピング検査で陽性反応が出たことがニュースになっていました。
ご覧になり、驚いた方も多かったのではないでしょうか?
意図的な行為であったのか、そうでないのかまだ分からないようですが、
ドーピングを行うことによる何よりの弊害は、薬物使用がもたらす副作用と言われています。
健康面に被害が与えられてしまうこと。
現在、多くの分野で専門薬剤師が登場している中で、
アンチ・ドーピング活動に関わる『スポーツファーマシスト』という認定薬剤師制度があります。
『スポーツファーマシスト』とは、最新のドーピング防止規制に関する正確な情報・知識を持ち、
競技者を含めたスポーツ愛好者の一般市民に対し、薬の正しい使い方の指導、
薬に関する健康、教育などの普及、啓発を行います。
現在、全国に約5000名います。
ドーピングは、意図的に禁止薬が使用されるケースと、
不注意で禁止物質を利用してしまう場合が2つあります。
いわゆる『うっかりドーピング』と言われるものです。
一般市民が購入する際は、薬局やドラッグストアなどで購入するケースが多いため、
基本的には、薬剤師が最初の窓口となります。
そのため、薬物が持っている副作用などに関する正しい情報提供は、医師ではなく、
薬剤師が中心的役割を果たす必要があると言われています。
現在では、健康維持・増進のため、高齢者のスポーツ人口も増えてきています。
持病がありながらスポーツをされる方も多いため、
薬の副作用等の知識も知らなければなりません。
健康増進のためのスポーツの推進が、意図せぬ結果を招いてしまわぬよう、
スポーツと薬の関係についてプロである薬剤師の存在が必要になっていくようです。
また、中学生や高校生であってもアスリートとして活躍している場面を、よくニュースでみかけます。
若いころから、プロのような練習を必要としているのであれば、
薬の知識も早くから学んでいく必要があり、
教育の現場でも、薬剤師さんの活躍が期待されるのではないかと思います。
他にもウエルネスファーマシスト認定制度など、
これからは、薬物療法だけでなく、日常の健康管理・予防、介護等の相談に応じられる幅広い知識を備えた薬剤師が必要とされています。
またそういった認定制度は、がん専門薬剤師や感染制御専門薬剤師等の認定制度に比べ、
特定の人々ではなく、より多くの人への対応が求められてきます。
ただ、一般市民の方々に、スポーツファーマシストという存在の浸透はまだまだ浅く、
まずは、その存在を知ってもらうことが鍵となってくるようですね。
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