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株式会社マツモトキヨシ 藤代採用担当部長

あなたにとってのいちばんへ

業界No.1だけでなく「あなたにとってのNo.1」への変革を起こす。 医療分野を取り込み、これまでとは異なる新しいドラッグストアへ変貌を遂げる マツモトキヨシの成長戦略とは。

「マツモトキヨシ=地域医療を支える、かかりつけ薬局」への進化
競争が激化するドラッグストア業界の先にマツモトキヨシが見据えた未来の姿とは

――本日は宜しくお願い致します。さっそくですが、御社の市場予測についてお教え下さい。

藤代 庸一(ふじしろ よういち)
株式会社マツモトキヨシホールディングス
人事部採用担当部長
株式会社マツモトキヨシファーマシーズ 取締役

近年、ドラッグストア・調剤チェーンは上位企業への集中化の傾向が現れ、M& Aや企業間の提携が活発化しています。さらに、都市部においては各社の出店ラッシュが続き、上位企業の規模が更に拡大し、2009年には薬事法が改正され、登録販売者がいれば第二類医薬品と第三類医薬品の販売が可能となりました。そのため、他業種が医薬品販売に参入しやすくなり、競争が激化するなかで、これまでのように低価格戦略や品揃え・カテゴリー拡大、処方箋を応需することだけでシェアを獲得することは難しいと考えています。また、急速に進む日本の高齢化を背景に、お客様、患者様の行動パターンやドラッグストア・調剤チェーンに求められるものも変化をしていくと考えています。

高齢化による医療需要の拡大はもちろんですが、高齢者のモビリティ低下により行動範囲が狭まり、お客様・患者様に近づくことが重要になります。立地的にもお客様のそばにあるドラッグストアは、地域にお住まいの方の生活の質を高める店舗であり、これからの地域医療を支えるために主体的に行動し、医療薬学、高齢者医療、看護、栄養、そしてセルフメディケーションなど幅広い専門知識を有した薬剤師を擁して、信頼される地域社会に根ざした、かかりつけ薬局にならなければならないと考えています。このような状況の中では、駅前の店舗・薬局だけではなく、お客様・患者様が来店しやすい立地への出店や、店頭で購入した商品をご自宅まで配送するサービスの提供、そしてネット販売による販売チャネルの多様化、薬剤師による在宅訪問・地域医療連携など、お客様・患者様の利便性を高めることも同時に追求していくことが必要になります。

また、あらゆる世代のお客様・患者様に信頼される存在になるためには、若い世代にも来店してもらい、どれだけファンになってもらえるかも肝心です。最近では新聞もテレビもあまり見ない若者が増えている中で、若者の来店を促すためには、LINEなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を有効に活用しながら、積極的にアピールしていくことで一人でも多くのファンを獲得することも重要になると考えております。

――競争が激化する中で貴社が目指す姿についてお聞かせ下さい。

我々は、厳しい競争に打勝つためにマーチャンダイジングを再構築して、わが社・わが店・わが薬局の市場をどう築くかが重要と考えています。ローコストでハイサービスを実現するオペレーションの再整備、そして幅広い専門知識を持った薬剤師の完全配置による、セルフメディケーションの完全実施から調剤業務を通した医療サービスを提供する「地域医療を支える、かかりつけ薬局」を目指しています。競合する他のドラッグストア各社が総合スーパーやコンビニエンスストアと業務提携をすることで、食品・雑貨のウェイトが高い店舗を開発していく中で、当社では選択と集中を繰り返し、ヘルス&ビューティと地域医療に集中をしていきます。ヘルス&ビューティに特化した店舗展開の例として、ネイルサロンを併設した都市型店舗、ビューティスペシャリストと管理栄養士が健康と美のトータルアドバイスをする「H&B Place」などがあります。その他通常の店舗においても、OTCやサプリメントのアドバイスを通じてお客様の健康相談に応えています。

また、昨年には調剤専門会社「マツモトキヨシファーマシーズ」を設立することで、医療分野への進出強化・調剤事業の更なる拡大を加速させています。マツモトキヨシファーマシーズは、マツモトキヨシグループ全体として調剤専門店や調剤併設型ドラッグストアを積極的に展開していくことをミッションとしており、これまでのヘルス&ビューティだけではなく、「医療を提供するマツモトキヨシ」としての大きな役割を担っています。現状ではマツモトキヨシグループで処方箋応需実績のある店舗・薬局は全体の約13%の176店ですが、着々と課題を克服して目指すべき姿に近づけています。薬局を開設する方針として、調剤を併設する場合は医療圏を詳細に分析し、収益性の高い物件を優先的に開局しています。この為、当社の1店舗平均の調剤売上高は月商1,300万円を超えており、業界でもトップクラスの収益性を実現しています。さらに今後は、調剤併設型店舗・調剤専門薬局の展開に加え、大型調剤専門店の出店、地域の病院や各種施設と連携し、在宅訪問による服薬指導や在宅介護などを拡大させていきます。

マツモトキヨシが薬剤師に求めるのは「チャレンジ」

――御社のビジョン・戦略を実現するに当たり、御社が求める薬剤師像について教えて下さい。

弊社の理念である「1st for You. あなたにとっての、いちばんへ。」を実現できる店舗・薬局を創っていきたいと考えて下さる方です。その為には、ドラッグストアに身を置く中で学んだ知識や経験などだけでなく、医療人としての価値観を併せ持ち、お客様・患者様を中心に考えてあらゆる角度から満足度を高めたいと思って、アンテナを張っている人が望ましいと考えています。マツモトキヨシの薬剤師として高いホスピタリティ精神を当たり前のように持っていただける方であって欲しいです。

マツモトキヨシの薬剤師としての高いホスピタリティ精神とは、薬剤師法の第一条にある「国民の健康な生活を確保する」という患者様・お客様の生活の質を高める役割を担い、日ごろの健康相談やセルフメディケーションに貢献して、地域にお住まいの方々の健康を守ることです。ただ医薬品を買うためだけや、調剤をするためだけではなく、美容や健康のことから疾病の予防と治療について、地域にお住まいの方々が気軽に相談に来て頂けるようなドラッグストア・薬局を創る役割を担って頂きたいと考えています。