1976年からアメリカで定期的に行なわれているギャラップ調査「誠実度と倫理観の職業比較ランキング(Views on Honesty and Ethical Standards in Professions)」の2014年の結果が昨年12月末に発表され、薬剤師は医師と並び2位であることがわかった。
18歳以上の一般人805人を対象にアメリカ全土で12月に実施された電話調査で、各職業の「誠実度と倫理観に対する評価」を「とても高い、高い」「普通」「低い、とても低い」の3段階で評価している。1位は前回から引き続き看護師が獲得し、80%が「とても高い、高い」と評価。一方、薬剤師も前回と変わらず2位はキープしたものの、「とても高い、高い」と評価したのは65%と看護師と大きく差があるうえ、前回の70%よりも5ポイント低下している点は注目すべき点だ。これは、アメリカで深刻な処方薬依存症問題に、薬剤師や薬局テクニシャンによる処方薬の盗難事件が関わっていることが影響しているといえそうだ。

13年の調査と比較すると全体的に評価は下がっているものの、信頼度トップ3はすべて医療分野の職業。アメリカのメディア「US NEWS」による2014年職業ランキング(The 100 Best Jobs)でも、1~2位はIT系の職業だが、3~8位は医療分野の職業が占めており、歯医者、ナース・プラクティショナーに続き、薬剤師は5位にランクインした。
高齢化問題を抱えるアメリカにおいて、医療従事者のニーズが高まっており、彼らをいかに活用するかが重要課題となっている。薬剤師の信頼度のポイント低下は気になるが、今後の役割の拡大とともに注目度はさらに高まるだろう。

一方、日本ではどうだろうか。2014年11月の人気職業ランキングによると、薬剤師は見事10位となっている(13歳のハローワーク公式サイト調べ)。プロスポーツ選手、ファッションデザイナー、パティシエ、ゲームクリエイターなど、近年の「あこがれの職業」と並んで薬剤師がトップ10に入ったことは評価すべきだろう。

日本でも薬剤師の活躍の幅が広がることでコミュニケーションの場が広がり、薬剤師がより身近な人物になることで世間からの信頼度も増すのではないか。そうすれば、予防接種の実施など法律で制限されている活躍の幅も変えることができるかもしれない。アメリカと同様に「信頼される」職業となるには薬剤師の「活躍の幅」の拡大が鍵ではないか。

薬キャリ編集部K.S.

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