多くの薬局では薬剤師の確保に苦労している状況ですが、日本の薬剤師は足りないのでしょうか?足りるか足りないかは需要と供給で決まるので片方だけを見ても分かりませんが、薬剤師の数=供給だけを見るなら日本は薬剤師の多い国です。下のグラフはFIP(International Pharmaceutical Federation; Fédération Internationale Pharmaceutique)が2012年に行った2012 FIP Global Pharmacy Workforce Reportの掲載されている、国別の薬剤師数です。

国別の薬剤師数日本はマルタについで2番目に薬剤師の多い国とされています(10,000人当たり22人ほど)。これはアメリカやイギリスと比べると2倍以上です。もちろんこれには理由があり、一つにはテクニシャンがいないこと(対象となっている国全体では薬剤師250万人に対してテクニシャンが140万人います)、もう一つは薬局の数自体が多いことです。以下は薬剤師数と薬局数をプロットしたグラフです。

薬剤師の数と薬局の数

これを見ると日本には10,000人当たり4軒以上の薬局があることが分かります。実際、総務省統計局の日本統計年鑑にあるデータ(21-20 都道府県別医療施設数及び薬局数)では54,780軒の薬局があることが分かります。グラフの直線より下にある日本は薬局当たりの薬剤師数も多い国です。逆にグラフの上にあたる中国、インド、バングラディシュなどは薬局は多いのに薬剤師は少ない国で、薬剤師が薬局運営に十分関与できていない懸念があります。一番残念なのはグラフの原点に近いところに集まっているアフリカ諸国で、薬剤師も薬局も人口に対して非常に少ない状態であることが分かります。

薬キャリ編集部 R.A.

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