「ファーマシストの流儀」第12回は、腎臓病薬物療法をテーマに研究を行う近藤悠希先生です。患者の腎機能に応じた薬物投与量監査のために開発したシステムとは? 若手薬剤師でつくる研究会「KIDS」とは? その深くて広い活動内容から研究への想いまでうかがいました。

近藤悠希(こんどう・ゆうき)先生
薬剤師/博士(薬学)/熊本大学 大学院生命科学研究部(薬学系)薬物治療設計学分野(臨床薬理学) 准教授/若手腎臓病薬物療法研究会(KIDS)代表世話人・会長
経歴:熊本大学 大学院薬学教育部 博士前期課程修了後、南日本薬剤センター(鹿児島県)に就職。薬局薬剤師として勤務する傍ら、同 博士後期課程修了。2013年より熊本大学大学院生命科学研究部 助教、2020年8月より現職。著書『腎と薬のファーストレッスン』(じほう, 2021)ほか

薬局薬剤師から大学准教授へ

――はじめに近藤先生の経歴と現在のお仕事について教えてください。

近藤悠希(こんどう・ゆうき)先生

近藤先生(以下、敬称略): 2005年に熊本大学 薬学部を卒業後、そのまま修士課程(博士前期課程)に進んで2007年に修了しました。

修了後は薬局に就職して薬局薬剤師として6年間勤務したのですが、働きながら社会人大学院生として学位を取得しました。学位取得の翌年2013年に、学生としてお世話になっていた入江徹美先生の研究室からお声掛けいただいて、助教として大学に戻ることになりました。

その後、2020年8月より臨床薬理学分野の准教授となり、もともと私の直接の指導教員でもあった当分野教授の石塚洋一先生と協力して研究および学生の指導にあたっています。

薬局薬剤師をしてから大学に戻ってきたというところは、めずらしい経歴かなと思っています。

研究テーマは、腎臓病薬物療法

――現在の研究内容を教えてください。

近藤:メインの研究テーマは、腎臓病薬物療法や保険薬局に関する臨床研究です。薬剤性腎障害や腎機能低下時の医薬品適正使用に関する研究をメインに行っています。

そのなかでも薬局薬剤師としての経験を活かして、薬局薬剤師の視点でこの問題をしっかり考えていこう、そのためには何ができるかという問題解決も含めたところが、私の研究テーマです。

研究成果としては、論文以外に私の研究を基に大学と熊本県内の企業と共同で特許を取得し製品化した、レセプトコンピューター連動型の腎排泄型薬剤処方監査支援システム「compRete」があります。これまで延べ…
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患者の腎機能に応じた医薬品適正使用を実践していますか?

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記事元:pharmacist.m3.com 薬剤師コラム・特集
提供元:患者の腎機能に応じた医薬品適正使用を実践していますか?- pharmacist.m3.com