普段の会話で何気なく「血液型は何型ですか?」という質問をしていないだろうか。
血液型と性格の関連性については、これまでテレビや書籍などでも多く取り扱われているお馴染のテーマであるが、心理学の実証研究においては、以前から血液型と性格の関連について否定的な見解が示されている。
一方で最近は「ブラッド・ハラスメント」についての事例も報告されている。
ブラッド・ハラスメントとは、科学的な裏付けがない血液型性格診断による嫌がらせや差別のことを指すのだが、入社面接時に応募者の血液型を聞き、パーソナリティを判断する要素として使っている企業も存在するという。

しかしこのほど、血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする研究結果が発表された。

本研究では、日本とアメリカの大規模な社会調査データを用いて、血液型と性格との関連を検討した。血液型間に性格に違いがあるかどうかを検討したが、日本でもアメリカでもほとんどの項目で意味のある違いは存在しなかった。その違いの大きさも極めて小さく、ほぼゼロだと見なせるものであった。本研究の知見は、血液型と性格の無関連性を積極的に示す実証的根拠を提供した。血液型と性格は無関連である。

(縄田健悟 2014 年「血液型と性格の無関連性―日本と米子区の大規模社会調査を用いた実証的論拠―」心理学研究)

これは日本とアメリカの計1万件のデータをもとに研究されたもの。これまで心理学の研究は血液型と性格には「関連性がみられない」と主張されてきたが「無関連である」ということを示した論文は初めてである。

薬剤師にも患者との関わりを深める能力を求められているいま、認知バイアスにとらわれない思考が必要ではないだろうか。

薬キャリ編集部M.T

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