大切なのは「内定」をゴールにしないこと。転職後に幸せな仕事人生を送れるか

代表取締役社長 小澤雅之さん

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――企業理念として、「誠実に、親身に」を掲げていますが、それを可能にしているサービスの強みを教えてください。

　サービスの強みは「ベテラン揃いのコンサルタント」「求人開拓力」「スピーディーな対応」です。
　弊社では全国の求人を扱っているため、東京、札幌、愛知、大阪にコンサルタントを駐在させ、求職者様の対応をしています。また、遠隔地への転居を伴った転職に関しても対応可能です。
　まず、「ベテラン揃いのコンサルタント」という点ですが、コンサルタントはすべて経験者を採用しており、中には20年以上のキャリアを積んだものもいます。これまで数えきれないほどの求職者様とお会いしてきましたので、求職者様との円滑なコミュニケーションには自信があります。次に、「求人開拓力」ですが、求職者様のニーズを聞いて求人を探すのではなく、ご自身でも言語化できていない本質的なニーズを引き出すようにしています。そのうえで、マッチする求人案件を取引先に確認しています。
　「スピーディーな対応」に関しても、コンサルタントの経験が生かされています。書類作成などの実務作業に加え、求人の提案や相談に対する回答などに、速やかかつ的確な判断を下すことができます。求職者様が100人いれば、100通りの転職理由や条件があり、マニュアル通りにはいきませんが、豊富な経験を生かし、素早く、正確な対応を心がけています。判断に迷いがないという意味で、他社に負けないスピード感には自信があるのです。

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――求職者様に対応する際に、気を付けていることはありますか。

　希望年収額や転職によって叶えたいことなど、求職者様のニーズを聞き出す際は「なぜその希望条件なのか」「なぜ転職をしたいのか」とできるだけ細かくうかがいます。その方が求職者様の希望が通ることが多いのです。例えば、「年収600万円を希望しています」とだけ採用担当者に伝えても簡単に了承は得られませんし、逆に求職者様の印象が悪くなる場合もあります。しかし、納得に値する理由も合わせて伝えることで、その希望を許容してもらえる場合がありますし、求職者様の印象も悪くはなりません。ニーズを細かく確認することは、求職者様に転職を失敗させないための大きなポイント。「なぜ？」を大切にすることで、求職者様の本質的なニーズを引き出せますし、結果として精度の高いマッチングが実現しやすいのです。
　そして弊社では、遠方などの場合を除き、求職者様と直接面談させていただくようにしています。お会いすることによって、その方のお人柄をしっかりと把握できるからです。また、求職者様が企業の中で生き生きと働いている様子がイメージできるかどうかも想像しながら、転職先を選ぶようにしています。まれに企業の中には、求職者様とコンサルタントが実際に会っていなければ取引しないというケースもありますが、弊社の場合、そういったケースにも対応可能なため、多くの企業をご紹介できます。一人のコンサルタントが対応する求職者数を絞り、お一人おひとりに真摯に向き合うことで、きめ細かなサービスを提供しているのです。

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――薬剤師の転職市場について今後の見通しはどのようにお考えですか。また、その中で御社はどのようなサポートを考えているのでしょうか。

　これまでのように売り手市場ではなくなること、薬剤師の充足具合の地域差がより大きくなることが考えられます。
　そして、給与水準は下がる傾向ではないでしょうか。すでに、製薬企業の給与水準は2012年から徐々に低下しています。さらに、調剤薬局やドラッグストアの給与も調剤報酬改定などの影響を受けて、下降しつつあります。もちろん、そういった中でも企業努力で売上や利益水準を伸ばしているところもありますが、中にはコンプライアンス上、問題ではないかと思われるやり方で売上や利益をキープしている企業もあるため、転職先の見極めはとても重要です。
　このような流れの中で、いかに質の良い求人、つまり、ご希望に沿っていることはもちろん、「長く勤められるような職場」を紹介できるかが肝心だと考えています。では、どうしたらそうしたマッチングができるのか。情報過多の時代において、正しい情報や、ご自身にとって必要な情報の取捨選択は容易ではありません。ですから、求職者様の疑問に対し、正確な回答ができるように、各コンサルタントが企業に対して綿密なリサーチを行っています。ホームページの情報や、多くの求職者様との面談の他、企業に直接訪問し、担当者や関連部署の方から、幅広い情報を収集するのです。それらの情報を元に、求職者様の希望条件を整理し、求人を提案します。
　時代と共に、採用条件も変化していきますが、「お一人おひとりに真摯に向き合うことで、きめ細かなサービスを提供する」という姿勢を崩すことなく、求職者様のサポートをしていくつもりです。

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企業側への誠実な対応で、マッチングの精度を高める

――これまでのご経験の中で、企業に求職者様を紹介する際、どのような点に配慮されていますか。

　企業は、自社の理念に共感し、長期就業をしてくれる方に入社してほしいと考えています。というのも、入社後すぐに退職されてしまうと、採用から入社に至るまでに費やした時間や費用が無駄になってしまいますし、現場にかかる負荷も多くなってしまうからです。長期就業をしてもらうためには、企業と求職者様の精度の高いマッチングが最重要。そのためには、求職者様の本質的なニーズをしっかりと把握し、お人柄や健康状態も合わせて企業側に何を伝えた方が良いのかを考えます。そのうえで、企業に提案を行うのです。そうした誠実な対応を行うことで精度の高いマッチングを可能にしています。

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――印象深い、転職エピソードを教えてください。

　退職交渉が上手くできず、泣きながら電話をかけてくださった方は特に印象に残っています。
　退職すると上司に伝えたところ、強い口調で引きとめにあい、相当怖い思いをされたそうです。通常、求職者様には事前に退職交渉の仕方についてアドバイスしているのですが、上司には上手く伝わらなかったとのこと。その方には、今後の対応方法をお伝えすると同時に、ひるまずに、しっかりと退職に踏み切った方が良いこともお話ししました。一度辞めると発言した人に対し、周囲は決して良い印象を抱きません。常に退職願を携帯することや、退職の理由付け、説明の仕方について、再度、細かなアドバイスをさせていただきました。退職のトラブルは深刻な問題ですから、2時間ほどじっくり時間をかけてお伝えしました。こういった細かなケアは、弊社としては当然のことです。

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――転職を考えている薬剤師の方にメッセージをお願いします。

　転職をご検討される際の背景や事情は、さまざまだと思います。ですが、私たちはその転職理由にこそ「次の転職を成功させる大きなポイント」があると考え、大切にしています。「同じ理由で転職を重ねること」にならないように皆さまの転職をお手伝いしてまいりますので、ぜひお任せください。お問い合わせをお待ちしております。