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エントリーシートの成功例

ここでは、エントリーシート(ES)によくある質問とその解答例を紹介します。
エントリーシートの書き方」でもお伝えしましたが、文章を書く時は、採用担当者の立場に立って「分かりやすく伝わっているか」を意識して書きましょう。

質問例1 あなたの長所は何ですか?

【NG例】
英語能力を高めるために1年間勉強に打ち込みました。
問題集を7冊やりきり、通学時間を利用して毎日1時間のリスニング訓練も行いました。
書く能力も身につけるため、英文日記も毎日続けました。その結果、400点だったTOEICの点数を650点まで上げることができました。
私にはやると決めたことをやりとげる力があります。

冒頭にあるエピソードの分量が多く、「結論」(=ここでは「あなたの長所」)が最後に書かれているため、採用担当者が内容を理解するのに時間がかかる

【OK例】
目標達成意欲と実行力

1年間でTOEICスコアを400点から600点以上にすることを目標に、取り組みました。
目標を達成するため、以下の3つの計画を立て実行しました。

  1. 語彙力と文法を習得するため、毎日、問題集を5ページ解く。
  2. ヒアリング力を鍛えるため、毎日の通学時間(1時間)を利用して、CNNのニュースを英語で聞く。
  3. 語彙力と文法を習得するため、毎日、英語で日記をつける。

これらを実行した結果、目標を上回る650点というスコアを獲得。
目標達成のため、自ら計画し、実行できるのが私の長所です。

「結論」(長所)が目立つようにレイアウトされており、意図が採用担当者に伝わりやすい。
また、エピソードの要点が箇条書きになっているため読みやすい

質問例2 学生時代に力を入れたことは何ですか?

【NG例】
私は喫茶店でのアルバイトを3年間続け、アルバイトリーダーを任されるまでになりました。
忙しい店舗ではありましたが、そんな中でも丁寧な接客ができるよう、効率的に商品提供ができるような店舗独自のオペレーションを提案したり、アルバイトスタッフ間の連携を強化しました。
さらに、アルバイトの仲間で接客方法を議論することで店舗全体の接客レベル向上にも貢献しました。その結果、多くのお客様から接客に関するお褒めの言葉をいただくまでになりました。

「結論」(力を入れたこと)とその「エピソード」(どのように努力したか)の関連性が低い。
また、「なぜ、それに力を入れたのか」という理由がない。

【OK例】
アルバイトリーダーとして接客力向上に貢献

私は喫茶店でアルバイトリーダーとして3年間、接客とマネジメントを経験しました。
当初は店の忙しさから、スタッフのサービスレベルが低く、お客様からクレームがあることも少なくありませんでした。
そこで、QSC改善のために接客改善プロジェクトを立ち上げ、以下の3点に取り組みました。

  1. 商品提供オペレーションの改善→スタッフの作業フローを見直し、業務の効率化をめざしました。それによって余った時間を接客の充実にあてました。
  2. アルバイト同士での連携強化→「スタッフノート」を作成し、その日業務で気づいたことを仲間同士で共有しました。また、積極的に仲間に声をかけ合うよう呼びかけました。
  3. 接客の勉強会→さまざまな性別や年齢層に合わせた接客スタイルについて意見を交換し、接客のシミュレーションを行いました。

その結果、クレームがなくなっただけでなく、1週間で10人ものお客様から感謝の手紙や言葉をいただきました。

「結論」(学生時代に力を入れたこと)が最初に簡潔に述べられており、分かりやすい
また、エピソード(接客力を向上させるためにとったアクションの意図)が箇条書きで読みやすい
さらに、成果が数字で示されているため説得力がある

ESをうまく書くためには、ある程度の練習も必要です。
質問集が載った書籍などを参考にして、いくつか書く練習してみましょう。
そして、書いた文章はぜひ先生や友人、家族に読んでもらうことをおすすめします。
第三者が読んで「簡潔」で「分かりやすい」文章かどうか、また、どの部分が分かりづらいのか、感想を聞いてください。
その「分かりづらい」部分を修正し文章を推敲することで、だんだん「簡潔」で「分かりやすい」文章が書けるようになるはずです。

【参考文献】
坂本 直文(2015)『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版 2017年度』高橋書店、成美堂出版編集部(2015)『最新最強のエントリーシート・自己PR・志望動機〈’17年版〉』成美堂出版