目指す薬剤師像を明確化しよう
就職活動を進めるうえで、自分がどんな薬剤師になりたいのかを言語化しておくことは非常に重要です。薬キャリ1stが分類した4つの志向をもとに掘り下げていきましょう
Vision
目指す薬剤師像
「目指す薬剤師像」の明確化は薬学生の苦手分野
薬学生の皆さんは面接に臨む際、どんな質問に対して時間を割いて準備するでしょうか。自分の強みや弱み、学生時代に頑張ったことーーいずれも正解ですが、薬学生の多くが準備不足となりがちな項目が「目指す薬剤師像」です。より具体的に説明すると「自分の目指す薬剤師像と企業の方向性が一致しているか」を掘り下げられていない学生が多いのです。
次の表は、薬キャリ1stと取引のある企業93社へのアンケート調査結果です。
※「企業が面接で重視する項目」と「学生が面接で重視する項目」の割合の差分
※2022卒学生(344人)・企業(93社)アンケート結果の上位8位
グラフからわかる通り、「入社後のビジョン(目指す薬剤師像)」に関する回答に対して、多くの採用担当者は不十分と感じています。
「目指す薬剤師像」の明確化が大切な理由
目指す薬剤師像とは文字通り、「どのような薬剤師に成長していきたいのか」です。ここが明確でないと、数ある企業の中からその企業を選んだ理由が曖昧になるため、採用担当者は自社に合っている人材なのか判断できないのです。
また、薬学生にとっても目指す薬剤師像が不明確なまま入社した場合、実際に働き始めたあとに「自分のやりたいことはこの会社では叶わない」とミスマッチに気づくことになりかねません。万一、早期退職になると、薬学生も企業も不幸になってしまいます。
そのため、薬学生の「目指す薬剤師像」が、「企業が目指してほしい薬剤師像」や「企業が用意できるキャリアパス」と同じベクトルを向いているかの確認は非常に大切なのです。
目指す薬剤師像のお手本
「目指す薬剤師像」の明確化が大切とはいっても、なかなか具体的にイメージできないという方も多いでしょう。そこで、薬キャリ1stでは「目指す薬剤師像」を志向別に4つに分類しました。
先輩薬剤師のキャリアパスに関する情報を集めて、「自分はどんな薬剤師を目指したいのか」「企業はどんなチャンスをくれるのか」を掘り下げていきましょう。
インターンシップや資料請求を通じて、より深く企業を理解しよう
「目指す薬剤師像」においても比較検討は非常に大切です。自分の考えと異なるキャリアの志向についても広く情報を集めたうえで、自分が目指したい方向を絞ってください。そのうえで、どの企業ならばその目標が叶えられるのか検討していきましょう。薬キャリ1stの企業情報ページを見るだけでなく、資料請求 をしたり、インターンシップに参加したりして、深く企業研究に取り組んでいってください。