株式会社ユニスマイル(スズケングループ)
「できること」を常に自分に問いかけ、アップデートし続ける
代表取締役社長
白 成澤
(はく せいたく)
代表取締役社長
白 成澤(はく せいたく)
株式会社ユニスマイルは2024年2月に創立31周年を迎え、長きにわたり地域に貢献する企業として歩みを続けています。ユニスマイルの掲げるコーポレート・メッセージに込められた思いや、これからの調剤薬局事業の展望について白社長に話をうかがいました。
新入社員から社長まで一人ひとりが「できること」と向き合う
コーポレート・メッセージを軸に、すべての人々の笑顔と健康を応援する「ベストパートナー」を目指す
Q. 
コーポレート・メッセージが決まるまでの経緯と込められた思いを教えてください
ユニスマイルでは、「あなたに今、私ができること」をコーポレート・メッセージに掲げています。もともとは前身のファーコスの時代に社内外の一部で使われていた言葉です。今回、ユニスマイルとして新しくスタートするに当たり、全社員が念頭に置いて働く標語として相応しいという思いから、改めてコーポレート・メッセージに採用しました。

「あなたに今、私ができること」には、「目の前にいる相手、そして未来に出会う相手のために、今できる全力を尽くす」という思いが込められています。毎日の仕事に精力的に臨むのはもちろん、将来出会う人(顧客・社員・家族など)のために自分を高める努力を惜しまない人材こそがユニスマイルの目指す薬剤師なのです。
Q. 
そうした思いはどのように事業に反映されていますか
ひとつは社員一人ひとりが日々の業務の中で「できること」を増やしていける、「環境づくり」です。たとえば医療安全という視点では、DIを司る専門部署から随時最新の情報を全薬局に配信し、日々正しい知識のアップデートをしてもらっています。

その知識をきちんと患者さまへアウトプットすることは、各々が「できること」を増やしていくことになりますし、結果、患者さまの安全と健康を守ることにもつながります。

また、さかのぼれば、前身のファーコスは1993年の創業当初、訪問服薬指導が調剤報酬で評価される前から在宅医療に取り組んできました。現在もほとんどの店舗で在宅対応を行っており、全国16店舗にクリーンベンチや無菌調剤室を設置しています。90年代の在宅医療も無薬局地域への出店も、収益を上げるという視点から見ればマイナスです。しかし、患者さま・地域医療にとって最大限「できること」を追求した結果、こうした取り組みを実践してきました。事業を存続・成長させるために収益性が大切なのはもちろんですが、医療に関わる者として地域医療を守る使命も存在します。現場の薬剤師が目の前の患者さまに全力を尽くしているように、私も社長として「地域医療を守るための店舗展開ができるよう、会社全体の収益を上げる」という「できること」に取り組んでいます。

こうして社員一人ひとりが「できること」をアップデートし続けていくことで、ユニスマイルがすべての人々の笑顔と健康を応援する「ベストパートナー」になれると考えています。
DX化により患者だけでなく薬剤師同士も「つなぐ」
すでに実施中のオンライン服薬指導に加え、今後はいっそうデジタル化を推進していく
Q. 
今後の事業計画について要点を教えてください
ユニスマイルは、コロナ禍を経て大きく変化する社会構造や医療を取り巻く環境に対応し、私たちのこれまでの豊富な知識と経験を活かして、事業戦略である「つなぐ」を実践します。そのため、昨年度より薬局のDX化(LINEを用いた患者さまが薬剤師に簡便に相談できるシステムの構築・クラウド型薬歴導入による薬剤師の業務内容のデータ化)を推進し、LINE登録者は10万人を突破しました。これにより毎月約5000人以上の患者さまと新たな接点を持つことができています。

また、本年度はみんなが笑顔になれる「Qプロジェクト」の発足により、新しい薬局の姿へ進化をはじめたところです。
「Qプロジェクト」は医療提供施設として気持ちよく患者さまや地域の方々にご利用いただくことを目指し、5S活動や接遇向上を通してユニスマイルスタンダードとなる考え方の構築と、その実施について全社を挙げて取り組むことを目的としています。
マイナ保険証や電子処方箋の本格的な運用が開始される中、私たちユニスマイルもデジタルとリアルを融合し、地域や顧客のお困りごとに、新しいサービスの展開でお応えしていきます。


*DX化…デジタルテクノロジーを活用して、既存のビジネスや事業、組織を変革していくこと
Q. 
「質の高い薬剤師業務」を実現するため、「MI」など独自の研修も導入されていますね
MI(動機づけ面接法)は弁護士や精神科医などが活用している、実用性の高いコミュニケーションスキルです。

薬剤師にとっても、患者さまと信頼関係をつくるために、傾聴の仕方や話し方が重要であることは言うまでもありません。ユニスマイルは、服薬指導の技術向上のため、薬の知識だけではなくコミュニケーションのプロフェッショナル集団を目指しています。
Q. 
入社する薬学生にどんな活躍を期待しますか
コーポレート・メッセージでお話しした通り、「目の前にいる相手、そして未来に出会う相手のために、今できる全力を尽くす」ことを常に問いかけながら、日々の業務や自己研鑽に励んでもらいたいですね。

またユニスマイルが属するスズケングループは、医薬品の製造、流通から介護事業まで幅広く手掛けており、「健康創造企業」として医療・健康に関して新たな価値を創造することに重きを置いています。実際に調剤薬局事業の枠組みを超えて、医療・健康に関する事業提案ができる「グループ提案制度」や将来のビジネスリーダーを育成する「選抜研修」があり、グループ横断的な人事交流も行われています。

ゆくゆくは医療・健康の領域を開拓していきたいという大きな夢をもった薬学生も歓迎しています。
就活アドバイザーからひと言
早く一人前の薬剤師になりたい学生や、将来幅広い領域で活躍したい学生にもおすすめの企業です!
MI(動機付け面接法)研修を受けた新入社員の多くは、約半年でベテラン薬剤師にも引けを取らないコミュニケーション能力が身につくと評判です。また、ユニスマイルにはリスク管理専門の部署があり、すべての店舗にMRC(メディカルリスクコントローラー)が1名ずつ配置されています。MRCを通じてDI室の注意喚起や各店舗のヒヤリハット事例が日々共有されるので、発生しやすいミスを理解して未然に防げるのです。そのため、安心して業務に臨め、薬剤師としてもグングン成長していける環境と言えるでしょう。

ユニスマイルは医療・健康業界で幅広い事業を展開しているスズケングループの一員です。グループ横断的な人事交流もあるため、薬局薬剤師の枠を越えて働きたいという学生にとってもおすすめです
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