今後、病院完結医療から地域包括ケアシステムに移行していく中で、薬局に求められていくこと。
それは在宅医療・介護と、プライマリケに踏み込んでいくことと言われています。
【プライマリ・ケア】
健康面を含めた生活全般をケア。
医療用薬品だけでなく、OTC医薬品、サプリメント等の活用や相互作用、副作用等に関する
幅広い知識、さらに栄養や運動といった健康管理が必要になると言われています。
【在宅医療・介護】
高齢化社会が進む中で、在宅介護医療への参画は不可欠。
終末期の患者様や要介護者が服用されている薬の種類は非常に多く、
呑み残しを防いだり、原因を改善していく等、地域に密着したサービス提供が求められています。
つまりこれからの薬局は、
薬をもらいに来る方から、薬はもらわないけれどちょっと体調に不安を感じる人まで、
訪れることができる場所でなくてはならないということ。
また、時には調剤室を飛び出して、患者様のご自宅へお伺いすること。
それはきっと、調剤薬局の薬剤師さんにも、
ドラッグストアの薬剤師さんにも同じことが言えるのではないかと思います。
これから調剤薬局は、地域包括ケアシステムにともない、点から面への立地となり、
ドラッグストアはさらに調剤併設を増やしていくことが予想されてます。
地域包括ケアシステムへの移行に加え、セルフメディケーションが推奨されていく中で、
薬局の薬剤師さんであってもお薬を渡すだけでなく、
サプリメントの活用の仕方や、健康に関するあらゆる相談に応じることができるようにならなければいけません。
どこで働く薬剤師さんであっても、
健康に付随するあらゆることに関して、頼りになる存在であること。
地域セルフメディケーションの相談役になることが求められています。
それはきっと薬局とドラッグストアの垣根もだんだんとなくなっていくはずということ。
地域包括ケアシステムは2025年までの実現に向けて進んでいます。
そう遠い話ではないということです。
5年後、10年後、もっとその先、薬剤師さんの役割は一体どうなっているのか?
みなさまは、どれくらいの患者様にとって『頼りになる存在』になれるのでしょうか?
そう考えてみると、『どこで働きたい!』という考え方も少し変ってくるのかもしれませんね。