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就職活動と転職活動の違いとは?転職活動を始める前に要点を把握!

「初任給は同期と変わらなかったが、気づいたら年収差がついていた…」「学生時代は気づけなかったが、残業や休日出勤などとにかく拘束時間が長い…」など、数年間働いていると、職場の不満が積もり始める薬剤師もいることでしょう。不満を解消する手段は、大きく分けて「いまの職場で不満点を解消する」もしくは「不満点がクリアできる転職先を探す」のふたつに限られます。ここでは、「転職による不満の解決」をめざす薬剤師に向けて、就職活動と転職活動の違いを解説します。皆さんのなかには、就職活動で苦労せずに内定をもらえたため、特に比較検討をせずに就職先を決めてしまった方もいるかもしれません。しかしながら、就職活動と転職活動はまったくの別物。就活と同じ感覚で転職活動を初めると痛い目をみます。ポイントを押さえて、悔いのない転職活動をしてください。

就職活動と転職活動の違いとは?転職活動を始める前に要点を把握!

違いその1:スケジュール

就職:一律のスタート、同期というペースメーカー

 日本経済団体連合会(経団連)の方針にのっとり、多くの企業が「就活解禁日」に一斉に募集を開始します。必然的に薬学生は同じようなスケジュールで就職活動が進むため、自分の進捗を客観的に把握しやすいと言えるでしょう。また、「6年次の3月までに就職先を決定」という期限が明確なため、期限に合わせてスケジュールを立てやすい特徴もあります。

転職:セルフマネジメントできないと後ろ倒しになる恐れも

 転職活動のスタートは自分が転職を決意したタイミングであり、ゴールについても新卒と違って明確に決まっていません。進め方の自由度が高いぶん、自己管理が苦手な人はずるずると後ろ倒しになってしまう恐れも。無理のないスケジュールを立てて、計画的に転職活動を進めていく必要があります。

コンサルタントの転職アドバイス
スケジュール通りに転職活動を進めるコツは、まずゴールである「転職先の入社日」を具体的に決めること。そして、ゴールから逆算して転職活動を始めるタイミングを決めましょう。スケジュール管理が苦手な人は転職エージェントを利用してもいいでしょう。


転職スケジュールについてコンサルタントに相談する

違いその2:求人

年収

就職:転勤範囲によって差はあるが、おおむね横並び

 新卒薬剤師の場合、薬局・ドラッグストアの年収は約420~550万円*。なかには初年度の年収が400万円未満の職場もありますが、概ね上記の年収が目安となるでしょう。

 約130万円の年収差は勤務形態ごとの転勤範囲によるもの。一般的に転勤範囲が広くなると年収は高く、転勤範囲が狭いもしくは転勤なしの場合は低くなります。

*「医師、薬剤師等」には医師・歯科医師・獣医師・薬剤師が含まれる

転職:求人ごとにさまざまで、年収アップの交渉も可能

 転職の場合、年収は企業ごとにさまざま。たとえば薬キャリの求人検索では、正社員の場合、年収400万円代の求人から1000万円の求人まで見受けられます(2019年8月時点)。

 また、転職では選考のなかで年収をはじめ各種条件について交渉することができます。自分で条件交渉するのが難しい人は、転職エージェントに登録すればコンサルタントが代行してくれるのでおすすめです。

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コンサルタントの転職アドバイス
年収は転職時の額面だけでなく、年次昇給率、退職金の有無などを踏まえて総合的に判断しましょう。もちろん、1日当たりの処方箋枚数や残業時間などの情報も集めて、身体を壊さずに働ける職場を探すという視点も大切です。


希望年収を叶えるために、コンサルタントに相談する

業種・業態

就職:ほぼすべての業種・業態が出揃う

 薬剤師業界ではほとんどの業種・業態が新卒採用を実施しています。高度急性期病院の病院薬剤師や大手製薬企業の研究職など、中途採用がほとんどない医療機関・企業にもチャレンジできる貴重な機会です。

転職:業種、業態は限定されるが、雇用形態の幅が広がる

 毎年一定数の採用枠がある新卒採用と異なり、中途採用の求人は流動的です。
下の表は、薬キャリが掲載している業種別求人数と、薬学生向けサイトである「薬キャリ1st 2020」の業種別求人数です。比較すると、中途採用では調剤薬局の求人が圧倒的に多く、そのほかの業種は軒並み新卒よりも少ない割合です。よって、業種・業態については新卒よりも自由度が下がると言えるでしょう。

薬キャリ 業種別求人数(2019年7月時点)

※ドラッグストアは薬キャリ求人検索における「調剤薬局・OTC販売」「OTC販売」の合計

薬キャリ1st 2020 業種別求人数(2019年7月)

コンサルタントの転職アドバイス
転職において、求人探しは転職エージェントの利用を強くおすすめします。なぜなら、タイミングによっては希望条件にマッチする業種や企業の求人が出ていないこともあるからです。希望に合った求人が出るまで自分で情報を集め続けるのは効率的とは言えません。コンサルタントに希望条件を伝えておけば、マッチした求人が出た時に連絡をもらえるため安心です。


希望条件をコンサルタントに伝えて、求人を探してもらう

雇用形態

就職

 薬剤師の新卒採用は、ほぼすべての企業が正社員のみの募集です。こと雇用形態の選択については、薬学生に自由度はないと言っても過言ではありません。

転職

 転職では、自分のライフステージやキャリアプランに合わせて、正社員だけでなくパート社員派遣社員契約社員として働くことができます。

 特に、結婚や出産・育児によってライフステージが変化しやすい女性薬剤師にとって、「雇用形態を変える」ということは転職活動を進めるうえで一考の余地があるでしょう。

コンサルタントの転職アドバイス
パート、派遣、契約社員、いずれの雇用形態でも募集している事業所が一定数あり、比較的自由に働き方を選べるのは薬剤師の転職市場の特徴。また、派遣やパートから正社員に復帰しやすい点も魅力のひとつです。給与・就業時間・任される役割など、雇用形態ごとの違いを理解したうえで、希望が叶う求人を探しましょう。


自分に最適な雇用形態の求人をコンサルタントに探してもらう

違いその3:業界・企業研究

就職:時間が豊富にあり、就活イベントなど情報収集の場が用意されている

 実験や実務実習、国家試験対策など薬学生は多忙な学生生活を過ごしていますが、やはり社会人に比べると業界・企業研究に充てる時間は豊富にあると言えるでしょう。また、各企業が新卒説明会を実施していたり、大手就活サイトが就活イベントを開催していたりするので、情報収集しやすいメリットがあります。

転職:限られた時間で効率的な情報収集が必要

 日々の仕事や家事の間を縫って進めていく必要があるため、情報収集に充てられる時間は限られています。しかし、下の表からもわかるように、情報収集不足により転職を後悔する薬剤師は少なくありません。中途薬剤師向けの合同説明会などはないため(2019年7月時点)、インターネットや知人、転職エージェントを駆使して企業研究を進める必要があります。

転職を失敗したと感じた理由(詳細)

コンサルタントの転職アドバイス
同業界での転職を検討していて「業界研究は必要ない」という人でも、企業研究を疎かにすることはミスマッチの原因になります。「事業内容と将来性」「社風と社内制度」「就職後のキャリアパス」は最低限把握して、自分のキャリアプランと合致しているか確認しましょう。


気になる企業の情報収集を転職エージェントに依頼する

違いその4:面接

就職:「やる気」「熱意」が評価のポイント

 薬学生にはスキル・キャリアの差がほぼないため、意欲の高さや熱意が採用のポイントとなります。そのため、学業やサークル活動、インターンなどに積極的に取り組んだエピソード、困難に直面したとき、解決に努力したエピソードなどが自己アピールとして好まれます。

転職:意欲だけでなく、培ってきたスキル・実績も重要

 「やる気」「熱意」に加えて、これまでのキャリアで培ったスキル・実績が評価の対象です。
下の表は、薬剤師専門の転職エージェントが「転職に有利に働くスキル・経験」について回答したアンケート結果です(詳細は「薬剤師の転職市場に異変!今後評価される市場価値とは」をご覧ください)。管理薬剤師経験や在宅医療の経験、研修認定薬剤師資格などは転職時に強みとして生きていることがわかります。

2これからの薬剤師に最も重量なスキル・経験は

 こうしたスキルや実績を踏まえたうえで、自分が転職先にどのような貢献ができるのか、転職先で何を実現したいのかを明確にすることが大切です。

コンサルタントの転職アドバイス
多くの場合、中途採用の薬剤師は求められるのは「即戦力」です。しかし、自分の強みを客観的に捉えて、適切に説明するのは意外と難しいもの。いわゆる「よくある質問」に対する回答を用意しておくなど、しっかりと面接対策をして臨みましょう。


転職エージェントを利用して面接対策をする

転職と就活の違いを知ることが、「後悔しない転職」の第一歩

 転職活動は、新卒の時とは難易度が異なることが理解いただけたでしょうか?

 転職活動は、「いつまでに」「どんな職場で」「何を叶えたいか」を明確にして、限られた時間のなかで計画的に進めることが重要です。
特に初めての転職活動の場合、「計画していたスケジュール通りに進められない」「転職先が薬剤師としてのキャリアアップにつながる環境か自信がもてない」など、不安なこともおおいはず。転職活動を進めるうえで、少しでも不安がある人は、薬剤師専門の転職エージェントに相談しましょう。

 自分のキャリアプランが不明確だったり、転職先の情報収集が不足したりしている状態で転職してしまい、すぐに再転職してしまう薬剤師は決して珍しくありません。
転職は人生における一大イベントです。
就職と転職の違いを理解し、後悔しない転職を実現してください。

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