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薬剤師は不足している?職業としての将来性は?求人倍率や地域データから現状を把握

「薬剤師数は増え続けているので、数十年後には供給過多になる」と言われることがありますが、実際にどのような状況にあるのか、ご存知でしょうか。今後の薬剤師に対する需要の増減によって、募集される求人の数や待遇に違いが出てきます。これからのキャリアアップを考えている方にとっては、気になる問題です。現在から未来に向けて薬剤師の需要はどうなっていくのか、データをもとに考えてみましょう。

薬剤師は不足している?職業としての将来性は?求人倍率や地域データから現状を把握


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薬剤師は不足している?薬剤師の需給の現状

「薬剤師は売り手市場だ」といった声がある一方で、「薬剤師は飽和している」「AIに代替されて仕事がなくなる」という意見もあります。実際にはどちらがより正確なのでしょうか。

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薬剤師数、需要ともに増大傾向

 薬薬剤師数は1970年ごろから一貫して増加傾向にあります。厚生労働省の調査によれば2016年末の時点での薬剤師数は30万1,323人、前回調査の2014年から4.6%増加しています。

 薬剤師数が増加傾向にあることから、薬剤師が余る時代が来ると言う人もいます。確かにそういった見方もできるかもしれません。
ただし、調剤薬局や調剤併設型のドラッグストアの店舗数も増加しているため、薬剤師の需要も引きあがっています。そのため、薬剤師数はまだまだ不足状態にあるともいえます。

有効求人倍率から見る薬剤師の需要

 最新の有効求人倍率から薬剤師の需要を見てみましょう。
一般的に有効求人倍率が高いほど、労働者1人あたりの求人数は多く、「売り手市場」の状態といえます。

 2018年12月の「医師・薬剤師等」の有効求人倍率は4.59でした。
全体平均の有効求人倍率が1.57ですから、「医師・薬剤師等」の4.59が非常に高い数字であることがわかります。

・有効求人倍率(専門的・技術的職業より一部抜粋)

職業 有効求人倍率
医師、薬剤師等* 4.59
保健師、助産師等 2.59
医療技術者 3.43
その他の保健医療の職業 2.17
社会福祉の専門的職業 3.49
参考:職業別一般職業紹介状況[実数] 

*「医師、薬剤師等」には医師・歯科医師・獣医師・薬剤師が含まれる

人口10万人当たり薬剤師数から見る薬剤師の需要

 人口10万人当たりの薬剤師数は、全国平均で181.3人です。
一般的に、この平均値を下回る地域では特に薬剤師の需要が高まります。人口10万人当たり薬剤師数が平均以上なのは、宮城県・東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県・和歌山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・高知県・福岡県・佐賀県の13の地域。つまり、残り34の道府県では程度に差はあれども薬剤師が平均よりも不足していると言えます。
こうした地域偏在は都道府県レベルにとどまらず、市町村レベルでも存在しています。たとえば、北海道の薬剤師は全体の46%が札幌市に集中しており、地方部では深刻な薬剤師不足です。さらには無薬局町村も存在しており、薬剤師による患者支援が受けられない地域すらあるのです。

以上のことから、薬剤師の供給が充足している地域も一部ありますが、全国的には需要が高いと言えるでしょう。

出典:平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況 
関連記事:都道府県別 薬剤師年収ランキング(2018年版) 

薬剤師不足によって起こる問題

 薬剤師が不足すると、現場は人手不足によって過重労働となりやすいものです。
過重労働が続くとさらに薬剤師が辞めていき、現場で働く薬剤師の負担が増える悪循環が起こります。
薬剤師の過重労働を防止・解消するためにはどうしたらいいのでしょうか。

 欧米では薬剤師の業務を「テクニシャン」という人材がサポートする制度が導入されています。
テクニシャンがピッキングや薬剤の調製などの作業を代行することで、薬剤師は管理指導や薬物治療などの業務に集中できます。
薬剤師1人あたりにかかる労働負担を減らすことは薬剤師不足の改善、ひいては地域医療の質の向上にもつながるため、労働環境の改善は重要です。

 なお日本では、2019年4月2日より、一定の要件を満たした薬剤師以外の職員が、薬剤師の指示のもとピッキングなど一部の作業を代行できることが明らかになりました。欧米のテクニシャンに比べてその裁量は限定的ですが、薬剤師不足の緩和に寄与する制度として注目を集めています。

薬剤師不足は続く?今後の需要

 こうした薬剤師不足ですが、今後は徐々に充足していく見込みです。
その理由は医療需要の高い老年人口の増大に対して、薬剤師数の増加が上回っているからです。

 日本はたしかに世界に類を見ない速度で高齢化が進んでいますが、国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、医療需要の高い65歳以上の人口は2042年まで毎年平均すると約20万人、比率にして約0.3%の増加です。

 それに比べて薬剤師数は、薬学教育6年制への移行により薬学部卒業生が激減した時期を除けば、毎年8000~1万人、比率にして2%以上増加していきます。2016年度から国家試験に相対基準が設けられ、従来よりも合格者数が安定するようになったことも踏まえると、薬剤師数は徐々に充足すると言って、おおむね差し支えないでしょう。

 前述のように日本版テクニシャンによるピッキング等の作業が認められたことに加え、今後は技術の進歩によってAIやロボットによる単純業務の代替も考えられます。さらには「処方箋枚数40枚につき一人の配置基準」にメスが入り、薬剤師の需要減少は加速していく恐れもあります。

 こうした背景を踏まえると、薬剤師不足の現状では好条件で働けているとしても、油断から日ごろの学習を怠ったり、むやみに転職を繰り返したりすることは好ましくありません。能力やスキルがない状態で、好待遇で転職することは一般的には難しくなってしまいます。

 条件がいい・希望を叶える職場で働くには、現場で必要とされる人物となることやスキルアップに努める姿勢が重要です。特に、医師や看護師より身近な医療の専門家として地域医療を支える薬剤師としてキャリアを積んでいくことは、やりがいもあり、多くの需要も見込めます。

かかりつけ薬剤師や在宅薬剤師として地域医療に貢献

 健康サポート薬局制度やかかりつけ薬剤師・薬局制度、在宅医療など、地域医療における薬剤師の重要性は高まっています。
現在は薬剤師以外の医師や看護師が担っている業務を薬剤師が適正に行うよう推進する動きも活発になっているため、薬剤師の仕事範囲は広がっていくでしょう。
また、これまでの薬剤師は「薬」に対する業務が中心でしたが、「かかりつけ薬剤師・薬局」「健康サポート薬局」を推進すべく、「人」に対する業務に変化しつつあります。知識と経験に加えて高いコミュニケーション能力も求められるようになりました。こういった業務はロボットやAIにも代替されにくいため、将来性も期待できます。

 今後は多様化する需要に応えられるよう、自分に磨きをかけていくことがますます重要となっていくでしょう。(詳細は「薬剤師の転職市場に異変!今後評価される市場価値とは 」をご覧ください

 薬キャリでは、かかりつけ薬剤師や在宅療養支援認定薬剤師を目指せる求人紹介だけでなく、スキルや強みの整理、キャリア相談も可能です。「希望する条件を実現できる人材になるためには何が必要なのか」「自分に足りないものやこれから身に着けるべきスキルは?」といった悩みも徹底的にサポートします。
薬剤師の需要について気になっている方は、将来をしっかり見据えて行動したいと感じている方のはず。自分の市場価値や需要について不安を感じたら、一人で抱え込まずエージェントに相談してみましょう。

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